忘れられないいちにち😶🌫️~後編~
前回からの続き
JJがコートチェック未経験だったことを知って開場直前にパニくるも、その後の出だしはわりと好調。
やぱ意外と大丈夫かもしれない…!
最初の30分くらいはそう思いながらサクサク仕事を進めていた…
前編でも書いた通り、コートチェックを完璧にこなす上でいちばん大切なことは
★預かったコートが全て番号順に並んでいること
(☝️返却がスムーズな上に、返し間違いを防げる為)
過去にバックサイドを担当したとき、バタバタし始めるとたまに番号が入れ替わった状態に気づかずラックにコートをかけてしまうことがあった
それでも立て直す時間はあったので、番号順になっていないところは必ず場所を入れ替えて、ことなきを得てきた。
それと、過去2回コートチェックをした時は
お客さんが預けるのは基本ダウン一枚🧥
コートを脱いだら中ドレス👗
ってのが普通だったので、ハンガーにコートをかけるのもめちゃ簡単。
しかもフロント担当はベテラン経験者だったので、会計をしつつコートを預かり、ハンガーにかけてくれた状態で後ろに立つ私にパスをしてくれた。
なのでわたしはただひたすら後ろのラックに番号が入れ替わらないようコートをかけるだけでOK🙆🏻💯
ところがですね…
この日の外は警報レベルの極寒
さすがのカナダ人もめちゃくちゃ厚着をしていたわけです…
〜約30分が経過〜
だんだんと人が増え始め私たちの前にも列ができ始めてきたころ、それまで問題なく進んでいたはずの作業に乱れが生じ始める…
この日はコートだけを預ける人はほぼおらず、中に着ているトレーナーやらマフラーやら耳当てもまとめて預けたいという人がほとんど。
そして見ての通り受付の広さはこの程度…
ごっついコートやらトレーナーやらを預かったときにわたしがハンガーにかける作業をしてしまうと、会計が全く進まないことにきづいた🙉
お客さんが1人ならまだしも、4、5人がまとめて来ちゃうと手に負えず🙉
明らかに効率が悪いし、だんだんお客さんも増えて私がモタモタしてしまっているとJJが
「ちぃちぃ!I’ll do it !! 」
コート受け取ったらパスしてくれていいから!と言ってくれた
JJはめっちゃ手際がよく、コートをかける作業をまかせてからはすべてがめっちゃスムーズ
コートチェックは正確さに加えて”早さ重視” 。
この後調子に乗ってしまった私は、若干バタバタし始めていることに気づきつつも、まだいける…!と思って次から次へとお客さんの対応を進めてしまったのだ…
ああ…ここで私がもっと慎重になっていれば…
トレーナーをハンガーにかけてからその上に分厚いコートをかけて、更にそれをラックにかけに行くという作業は想像以上の重労働
それでも私がやりやすいようにと考えてくれていたJJは、いつからかわたしの横にあった箱の上にハンガーをまとめて置いてくれていた
わたしはそれに1ミリも気づかず、忙しそうなJJに頼むのは悪いと思って、自ら後ろに置いてあるハンガーを取りに行きお客さんの対応を進めていた
さらに30分くらいが経った頃だろうか…
3人組のお客さんが、外出るからコート返して〜と受付にやってきた。
チケットの半券を受け取り番号を確認しながらコートを探しに行くと
222, 223, 224, 267, 268, 234, 235, 261……
ん?
261, 262, 254, 200
ん!?!!!!!!?!
ちょっとまって!!!!!!!
よく見ると、なぜか番号がごちゃまぜになっている!!!!!!
咄嗟にJJに、
「ストーーップ!!なにかがおかしい!!」
って伝えるとJJも
「えまって!!なんで!?!」
とおなじくショックを受けている
ほんとうにどうしてこんなことになってしまったのか、いつからこんなことになっていたのか、2人してぜんぜん気づいてなかった
気づいた時には遅すぎた
そして受付にはまだまだコートを預けたいと言う人で溢れている上に、最後尾が見えないところまで列ができている
「やべ、オワタ/(^o^)\」
JJは、「とりあえず私は出来る限り番号を並べ替えるから、ちぃちぃはまだ空いてるラックに新しいコートをかけていって。大丈夫、We can fix it👍🏼」
と言った
おおおっけい…!/(^o^)\
とは言ったものの、人手も足りずかなりヤバい状況
そう思ってたとき、ベストすぎるタイミングでマネージャーが様子を見にきた
明らかにいろいろ手に負えてない私たちを見て
マネージャーは🤦🏻♂️「やってしもたか…」って顔をした後、もっとコートを詰めてかけないといけないし、番号もちゃんもしないと!!!と言って、加勢
🙎🏻♂️「Chihiroはとにかく待ってるお客さんを対応して!後ろはこっちでなんとかするから!」
マネージャーがそう言ってくれたので
😭(と、とりあえずなんとかなった…)
とホッと胸を撫で下ろした
のも束の間
さらなる悲劇はここから🙉
ある程度手伝ってくれたあとマネージャーはいつのまにかいなくなっていた。
すると突然JJが叫んだ
「ちぃちぃ!We don’t have room anymore !」
後ろを向くと、全ラックにコートがきちきちに詰め込まれていてもうどこを探してもスペースがない…
うそでしょ…こんなことあんの…
だってまだ人がこんなに…
ブーイング覚悟でお客さんに謝るしかなかった
「I’m soooo sorry …BUT …」
もうスペースがないので下のコートチェックに行ってもらえないでしょうかと。。
そしたら案の定
「What !? かむぉーーーーーんんん」
とあちこちから不満の声が
そりゃそうだよな…
お客さん曰く、「一階のコートチェックでも同じことを言われたのでこっちに並んだ」とのこと
でももう本当にスペースがない
どうにかしてあげたい!!でも見てくださいこれを!!もうほんとのほんとにスペースがないんです!!!
って2人で一生懸命説明したら
「おっけー…」
と多分きっと渋々わかってもらえた
ライブハウスのロッカーが全て使用済みになってしまったことと同じ…そう思ってもらうしかなかった🤦🏻♀️
ただ申し訳ない気持ちでいっぱい…
すると一階のコートチェックをしてる同僚がやってきた。
「うわぁーこっちもか〜。下もスペースなくてさ〜。でももうそろそろ会場出るお客さんもいると思うし山場は乗り越えた。ぐっじょぶ!」
と彼は言った。
時計をみるとすでに深夜1:00前
えええもうこんな時間!?
さっきまで預かり作業におわれていたのにまもなく帰宅ラッシュがやってくる……!!!🙉
そうこうしてると何組かがまとまってコートをとりに来た。
今度は約400着のコートを無事お客さんに返さねばならん…!🔥🫠
それぞれ半券を預かり急いでコートをさがす
…
あれ…?
ちょとまて…
番号がなおっていない…ごちゃ混ぜのまま…
あれ…さっきなおったんじゃ…
どうやらさっき、マネージャーはスペースを作るためにコートを押し込みまくって整頓はしてくれたものの、番号の並び替えはしなかったようで
Oh NO /(^o^)\
番号がぐちゃぐちゃなまま約400着のコートたちがきちきちに詰め込まれている /(^o^)\
絶望再び
でももうどうすることもできなかった
今更番号通りに並べようったって、数が多すぎて間に合わない…
言うてる間にどんどんコートを受け取りにお客さんがやって来てしまう…
こうなったら宝探しのように
1着1着順番に探していくしかない…😭🥲
予想通り1:30くらいになると、一気にお客さんがやってきてあっというまにまた列ができた
2人で協力してコートを探していたけれど、ひと2人じゃまったく追いつかず…
ついにJJが
「ちぃちぃ!We need some help !!!!!」
と叫んだ。
完全にキャパオーバーだった。
ちょっと前からマネージャーに助けを求めて何度か電話をしていたのだが全く繋がらない…
そのとき、仕事が始まる前に同僚から言われた言葉を思い出した
💁🏻「ここにトランシーバーを置いとくから、何かあったらこれで伝えてね」
これを使うとマネージャーだけじゃなく、セキュリティ、バーテン、バスボーイetc.みんなのもとに私の声が届いてしまう…(いやそのためのトランシーバー👋🏼)
初めて使うのでめちゃ緊張したしなんて言っていいかわからなかったけど、とにかく助けが必要だったので、勇気を出して言った
📶⚡︎ This is 2nd floor coat check,
SOMEBODY HELP ,SOMEBODY HELP
(笑)(笑)
あとから考えたらなにこの伝え方
誰かたすけて。誰かたすけて。
でも緊急事態ってことは伝わったぽくて、
すぐに誰かから返答がきた。
📶⚡︎ COPY.
おおおお
5分後
ムスカ登場!!!!!!!
おおおおムスカぁぁ
知ってる仲間が来てくれたのは本当に心強かった…
10時にダイナーを閉めたあとセキュリティとして中で働いていたらしい
とにかく一緒にコートを探してくださいとお願いして、そこから怒涛のコート返却作業開始
半券を受け取る時に
「色・ブランド名・ファーがついてるか」等々を
一緒に聞いて、それもヒントにしながら探し回る
お客さんももはや一緒に協力してくれて、
「あ、そこそこ!ちがうもういっこ左のやつ!」
みたいな感じで探すのを手伝ってくれるし、無事見つけるとめっちゃ喜んでくれるという…
そうやってひたらすらコートを探しては返却するという作業を続けること約1時間…
AM2:30
お、おわった、、、、、、、、泣泣
まだ散らかり倒したハンガーの片付けと散らばった半券を拾って掃除をするという仕事が残っていたけど、とりあえずお客さんはみんな帰った、、、、
途中お客さんとJJが言い合いになったり、わたしたちの持ち場にお客さんが突然乱入してきたりなどなど、こんだけ書いてもまだ書ききれてないトラブルもあったものの…(笑)
それでもなんっっとか無事(ではないけど)終了🥲
あと、一着だけ引取り手のないコートが残っていた
なんで…!?!😨😨😨😨😨
ってめっちゃ焦ってすぐさまボスに報告しにいくと
「あー、酔っ払ってコート着ずに帰っちゃう人結構いるから大丈夫大丈夫」
とのこと。(笑)
外-20°ですけど!?!
え、大丈夫なの!?!!(笑)
全てが片付いたあとJJとかたい握手をかわした🤝
そしてムスカありがとう
なんて日だ……
なんて長い1日だったことか……
外が極寒-20°ってことなんかすっかり忘れるちゃうくらい忙しかった
このあとマネージャーに呼び出されてぷち反省会みたいなのをしたけど、彼的にもこの日は自分がマネージャーになって以降1番忙しかったらしい
だから気を落とさずに反省点を生かしてつぎまたがんばろうって励まされた🥲
JJとは初対面だっけど、一緒にこの夜を乗り越えた仲間としてこの先一生忘れない気がする
これからもっと大変な日もやって来るとは思うけど、トロント生活を振り返った時この日のことはこの先も鮮明に思い出せるだろうなぁ〜〜
「逃げたい」って文字が一瞬頭をよぎるほど大変だったけど、でも終わってみたらやぱどんなけきつくてもここで働くのは楽しいなぁ、、とも思った🥲
なのでこれからもまだまだがんばりたい!!
がんばろう!!たのしもう!!
めちゃくちゃ長くなってしまった…
日々精進!!!!!!
つづく
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