「ニュー・トリックス 退職デカの事件簿」が面白い
今シーズン8の第1話を見終わったんですが、いやこれ面白い。
海外ドラマは基本的に1話完結タイプの犯罪捜査モノを好んで見ている私ですが、視聴履歴の中でもかなり上位に位置するかも。
ちなみに私が今まで見てきた海外ドラマは(順不同で)
・クリミナル・マインド
・FRINGE
・メンタリスト
・コールドケース
・NCIS, NCIS;LA
・エレメンタリー
・リゾーリ&アイルズ
・HAWAII FIVE O
・NUMB3RS
・S.W.A.T. (S4まで)
という感じです。エレメンタリーめっちゃ好きでした(これはまたいつか書くかも)
未解決事件の再捜査というとコールドケースもそうなんですが、あっちはもう少しシリアスな作りで、ほとんど笑えるシーンはなかったし、当時の社会情勢とか背景とか、再現ドラマでじっくりきっちり、時には気分が落ち込むくらいリアルに描き出す作りでした。あれはあれでいろいろ勉強になりましたね……。
「ニュー・トリックス」は退職デカのクセ強おやじたちがほんとかわいくて。アラフォーくらい? の女性上司、サンドラもなんだかんだおやじたちに慕われてるし。だんだん4人に絆が生まれててほっこりする。事件そのものは割とハードだったりするんだけど、キャラ造形がコメディよりなのでそのバランスが絶妙。
とはいえ各キャラクタのバックグラウンドにあるものは皆結構重めだったりして、サンドラは父を失っているし(事故死だと思っていたのが途中で自死だったと発覚する)、ジャックは妻をひき逃げで失っている(途中で犯人がわかるのになかなか有罪にならなくてめっちゃ気を揉まされた)し、ブライアンは精神疾患の治療中でS5ではアルコール依存症の断酒失敗。……こうしてみるとジェリーだけあんまり何もないな……やらかしは多いんだけどな……?
上司のストリックランドも、政治力に塗れた嫌なやつかと思いきや結構きっちり筋を通すところもあったり、部下思いでもあったり。S8最終話の彼はよかった……。
派手なアクションは全くないけど、地道な聞き込みや裏取りで犯人を割り出していくのはまさに王道ミステリな作り。ただし、必ずしも正義が勝つばかりではないし、もやもやとしこりを残して終わるエピソードもあるのですが、このドラマのテーマソングがそんな余韻も根こそぎ吹き飛ばしていくのがまた良し。最近ずっと頭の中を流れてる。
人種、移民、依存症、DV、LGBTQなどなどいろんな社会問題をテーマにしたエピソードもあるのですが、なんかUCOSのメンツがパワフルに吹っ飛ばしていくのが痛快ですらあります。ジェリーがミソジニストのおっさんをラストで論破しまくるエピソード良かったな……すっきりした……(笑)
耳慣れなかったイギリス英語にも少しは慣れたような(字幕派です)。
S10あたりでメンバーがどんどん交代してしまうらしくてちょっとその辺心配なのですが、とりあえずもうしばらく見続けたいと思います。
とにかくめちゃくちゃおすすめですよというお話でした!