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"いつも通り"が嬉しい夜

※内容にガッツリ触れています。未聴の方は読まないことをおすすめします。






令和6年1月2日、新年一発目の星野源のオールナイトニッポンは、年末に収録されたものを放送する予定だった。

夕方17時30分、お知らせが届き、その知らせに私は思わず「えぇぇぇ!!」と声が出て家族を驚かせた。

急遽生放送をお送りします…??
正月休みも兼ねての収録だったのでは?と正直なところ、「休んでよ」と思ってしまった。
しかしこちらとしては、受け取るのみ。よし、リアタイするぞ、と早々に仮眠をとることにした。

しかし、眠れない。
23時半を回った頃、私は開き直り「眠れない夜を 眠らない夜へ」と何度も何度も歌った。どうかしてる。
誰よりも、繊細に人の痛みを感じるような人間なのだ、星野源さんは。間違いなく届いているであろう被災地からのメールを、どのように読むのか、どんなリアクションをするのか。その様子に私はまた苦しくなるのではないか?と同時にこの場を設けてくださったことの優しさに涙が溢れてきて…そんなことをぐるぐると考えて全く寝付けなかった。

放送が始まり、私のぐるぐるはただの考えすぎだったことを突きつけられる。

最初に読まれたニュースで、動悸がしたくらいで済んだ。メールを中心に進められただけで、あとは本当にいつも通りだった。
被災した人からの声に耳を傾けつつ、ちん○んとかいつも届くようなメールも読む。その内容がまた"いい塩梅"すぎて、声を出して笑った。

「この2日間ずっと不安だったし」「(届いたメール読んで)それ以上の怖さだったり心の痛みとか苦しみを感じた」
「聞いてて不安になったりする可能性もあると思います」「でも俺、それでいいと思います」「一緒に不安になりましょう」

星野源のオールナイトニッポンより

ほ、惚れてまうやろぉーーー!!


カッコ良さと人間味溢れる温かい言葉。そこには嘘も偽りもなくて。

「今日は一緒に時間を過ごすというのが目的」と最初に話した通り、2時間の中に、軽率な言葉は1つもなかった。
メールの内容の高低差は多少あったが(笑)、源さんも「不安を共有する者の中の1人」として居てくれたのがめちゃくちゃ良かったんだと思う。だから押し付けるような言葉は何一つなかったし、不安もくだらなさもみんなで共有出来たような気がする。被災地の人もそうでなくても。

私は被災地の人間ではなくて。
熊本地震の時も、震源地ではなかったし家も人間も無事だった地域。豪雨災害の時も、命は無事だった。
どちらの時も、生活道路は壊滅的だったし断水してたし、日常が失われた日々には間違いなくて。
今回の地震速報が鳴る度に、その事を思い出して手が震える夜を過ごしてて。そんな思いの人がきっとたくさんいて。いろんな「不安」が集まる場所…源さんは、そんな場所を用意してくれただけ。
もちろん、メールの選定や言葉選びには気を使ったと思うけど、程よい塩梅のメールを送るリスナーさんたちも凄いのだ。スタッフさんたちも聴いている人もみんなが、みんなで居心地のいい場所を作ったのではないかな、そんなふうに思える時間だった。

星野源という人間が、そんな風に優しい人間なので、集まる人も自然と優しくなれる。
安住さんの言葉を借りれば「源分」
紅白歌合戦の時に感じた、先輩感も後輩感も持ち合わせた人間性、これはきっと源分が溢れているから。
あれだ、ほら。樹液みたいなもん。みんな寄ってくるでしょ?


「生放送できないかな?」と呼びかけた源さんに、「何も(予定)なかったんで」とお正月返上でスタッフみんな集まったのも胸熱すぎる。
日頃からの信頼関係だよなー、チームとしての空間がしっかり出来ているんだなーって改めて見せつけられたような気がする。
今回だけじゃなく、火曜深夜、ここに来たらこのチームがいるんだっていう安心感にどれだけの人が救われていることか。

ラジオには大きな力があると知ってる源さん。生放送に切り換えるという英断、源さんもスタッフさんも、気持ちよく送り出してくださったその全ての御家族の方も本当にありがとうございます。"特別な通常回"になったと思います。

「さあ、どんなラジオにしましょう?」


そんな一言で始まった生放送は、また1つみんなの心の「光の跡」となって記憶に残るものになった。まさに"ここだけの夜"だった。1リットルくらい涙出た(嘘)


最後に源さんが放った「また会おう!」のひと言がまた泣けた。
今回のことでますます源さん好き!かっこいい!が増した。やばいね、天井無しの推しだよ…どこまでもついていくわ。
本当に大変な時なんだけど踏ん張ろうね、みんな。また源さんとこに集合しようね。

星野源のオールナイトニッポンアベンジャーズ
本当にありがとう!

こんな駄文読んでくださった方、ありがとうございます。まずはradikoとSpotifyで聞いてみてくださいな。

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