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身内に候補

20230306

月曜日



昼前

 今日は呼ぶ前に三代目が自ら現れた。缶コーヒーを持って。こぼすなよ。

フィルムチェック開始と共に、illustratorの講習を受けたことがあるかと聞かれた。
入社してから受けたことはないと答える。

どうやら殿(社長)から新人を連れて講習の付き添いに行って来いと言われたが、その新人がいないという。
とんちか?

わたしは何級だか持ってるからそんな初級の講座は行かんぞ。
まさか、連れて行く人がいないとわたしが行かされそうなのか?


わたしはニューキムを軽く推してみた。
そういうのに興味があるって入って来たんじゃなかったかな。
でも印刷オペレーターに回されたという印象。

三代目「いや〜、彼は定着してるから置いておきましょう」

わたし「定着してるんですか?(そうは思えない)」

三代目「上来るのも嫌がってるし」

知ってる。

わたし「嫌なのは『人』でしょ?」

三代目「そうなんですけど」



 ニューキムはかなり雑な仕事をする。
全没で印刷をやり直してもらうことも日常茶飯事。
説明しても治らず、何度も注意されるものだから、加工、検査部門のある2階を怖がっている。
そもそも彼には向いていないのでは?とさえ思う。

ニューキムのことは辞めないようそっとしときたいらしい。



わたし「操作出来る人もですけど、わたし的には機械に強い人の方が助かりますけどね」

わたしは操作が出来るだけでこれを許可したらどうなるとか、配線がどうとか、横文字にも強くない。
でもわたししか操作する人がいないから、何か起きた時はわたしなのだ。
パスワードの管理も契約の更新もわたししか把握していない。
そういうキーワードを怖がることなく、すんなり受け入れられる人が欲しい。

もはや、苦手意識が強くておっかなびっくりやる人じゃなければいいな。



三代目「姪っ子さんが美術系行ってたらしいんですよ。事務員も3人もいらないし」

姪っ子は三代目からすると父親(社長)の妹の娘。

わたし「へぇー。事務員だけど」

三代目「illustrator触ってたかは分からないんですけど、出来そうだなって」

ならさっさと親族水入らずで講習に行きなはれ。
こっちに振るんじゃないよ。

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