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ピーンと来てから粘るな

20230206

月曜日



朝礼

 本日から一緒に働くことになった殿(社長)の姪っ子の挨拶が朝礼で行われた。
血縁関係があるとは一言も言わないが、殿は喉が枯れているのに張り切って紹介している。

殿「朝から声が出なくて」

声がカラッカラだ。これくらい元気ないのがちょうど良い。

にしても何の病気ですか?
静かにしてて貰って良いですか?
みんなの健康のために。






朝礼後

 取締が業務室から椅子を一脚持って行った。

業務室の机は2つ空いている。
蒸発した人が辞めてから補充はされておらず、現在は2人も人員が足りていないということ。

その代わり事務員は2人体制から3人体制に増えた。

業務室は補充される予定はないし、どうせ使わないだろうと、一脚持って行かれた。






10時

 事務所に入ると、殿、三代目、取締、姪っ子と、一族が揃ってわいわいと賑わっていた。

姪っ子より先に入った事務員のオカBさんには、先週のうちに「身内が来るよ」と教えておいた。
知らなかったら突然始まる身内話にビビってたかもしれない。わたしならそうだった。

これで事務所は10人(事務員と営業)中、4人が一族になった。





 殿に呼ばれて新規の説明を聞いた。声が弱ってて面白かった。

可愛い姪っ子もいるから普段より言い方が柔らかい。
圧を出さないように意識しているように取れる。

意識できるなら、普段の自分は嫌われるような人間だと自覚しているということか?






午後

ボス「そういえばZ社のどうなってるの?」

それはこちらの台詞。
業務担当をやっていた"隣の元上司"のやり方が独特すぎて、
ボスとわたしが探り探りやり方を模索し、Z社の方も担当が新しくなったといって向こうも探り探り。

Z社から納品まで何日くらいかかるのかという質問がメールで来たので、先に気がついたわたしがボスに伝えると、ボスは

「あたしからメールする。いっつーをCCに入れるわ」

と言っていた。先週のこと。



わたし「何日かかりますか?って来たからボスさんに渡した所でわたしのターンは終わってます」

ボス「あたしはほら、殿が見積もり出すのに一緒に出すのかと思って」

見積もりと一緒に答えるつもりなら、なぜこのタイミングでわたしに聞いてきた?
そうだったっけ!?って焦ってんだろ今。

わたし「仕様とロットに変更はないかってZ社に聞いたら、仕様に変更あるかもって返信が来て、
そのメールにリードタイムはどのくらい?って書いてあったからボスさんに渡して、

それから何も来てないです。ボスさんはどこで終わってるんですか?」

ボス「あたしは殿が見積もり…….」

わたし「実際はどこで終わってるんですか?」

ボス「このメールをいっつーから貰って、そこまで」

白状。

わたし「じゃあうちのターンなんですよ。向こうも仕様変更するかもって言ってるけど、うちのターンでもあるんですよ」

ボス「そっか!」

もっと早くピーンと来てたろ。




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