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鷹ノ巣川取水堰堤(仮、たかのす、島根県雲南市)

●概要
中国電力川手発電所の2ある堰堤の1。
竣功:1944年?  型式:G  
目的:P(最大取水0.25㎥/s(合計3.00㎥/s)・有効落差40.8m・最大出力900kW)
堤高:?m  堤頂長:?m
流域面積:?k㎡  湛水面積:?k㎡
総貯水容量:?万㎥  有効貯水容量:?万㎥


●見学情報
駐車場:無 トイレ:無 自販機:無 天端:不可 直下:可 
※徒歩でのみアクセス可


●参考リンク・引用


●道中

斐伊川水系、中国電力川手発電所。
その取水元は支流の深野川にある(曽木堰堤)。
(地理院地図より)
水力DBによれば取水箇所は「2」とあり、勝手に長年の謎と位置付けていた。
2021年9月に発電所を訪問して以来、、、
あれやこれや…
ここでもない……
どこだ………
と、3度のアタックを試みるも核心に迫れず。
(地理院地図より)
そして今度こそ!と意気込むこの春、上図丸印の川を攻める事となった。
(場所的には一番ありそうだったのだが、何せ接近方法が分からず最後に回していた)
問題の谷。
ひとまず無精してズームに頼る。
さすがに対岸から堰堤が見えるというイージーモードではない。
・・・と、その脇に、明らかに踏み固められた道。
取付きの発見は、堰堤探しにおいて一番アドレナリンが出る瞬間かもしれない。
対岸に渡れば多分答えはその先にあるのだろうが、そこに至る橋は無い…。
一体どういう事だ?!とウロウロしていた所、
眼下に板切れ2枚。
ワイヤで固定されており、サイズ的にも巡視路の一部と見て間違いなさそうだった。
中々見つけられなかっただけあって流石に一筋縄では行かない。
で、それを使うのは躊躇われたので、別ルートにてどうにか対岸へ。
(過去の物色で使ったルートが活用できて謎のしてやったり感)
とは言え、まあまあ荒れている上、護岸も為されていないようので注意が必要。
腰を屈めながら進み、遂に谷の接続部に到着。水量はそこそこ。
上流に進むと何やら仰々しい滝。
滝接近。
そしてその上流、遂に見つけたり!
堰堤名(仮)は現地水利標識の川名欄より。
滝との位置関係はこんな感じ。
取水中。
堰堤はこざっぱりしており、それなりに最近手が入っているように見えた。
堰堤下流側。先の通り、滝のすぐ上に立地。
地図によれば、この堰堤は主水路から少し離れていると思われ、左岸側には注水路らしき。
多分二度と来れないだろうと、ひとしきり見学後、滝に別れを告げる。
せっかくなので深野川との接続部分へ。
そして、どうせなので例の巡視路らしきを対岸から。嘗ては橋があったのかな?
斯くして、4度目のアタックにより、川手発電所堰堤全2基をコンプリート。
同時に、斐伊川水系の発電取水堰堤も、となったワケだが、中電・県・農協と管理者の異なる発電所犇めく歯応えのある川だった。

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