2013年9月17日の日記


 昨日は台風がやってきた。昨日というか昨日、一昨日、そのさらに前日はずっと雨模様だった。

 昨日の台風18号は日本列島を縦断し、各地に重大な被害をもたらした。特にひどかったのが京都嵐山地区で、桂川が氾濫してあの一帯が水没してしまったらしい。全く万葉の昔ならいざしらずこの21世紀にそんなことがおきるとは世も末である。

 埼玉などでも突風などがひどく、飛んできた何かの残骸に窓ガラスを割られた家が多数あったそうだ。竜巻のようなものも起きたらしい。最近そういう風の災害が多い。これも温暖化が原因の現象なのだろうか?

 今回の台風は数十年に一度レベルのものだったらしい。数十年に一度のレベルがこれから毎年こないことを祈るばかりだ。

 昨日は、午後には雨はやんだので夕方ごろ私はランニングに出かけた。川はこれまでにないぐらい増水していて、バーベキュー場はほぼ浸水。例の場所に至る橋のあたりも、いつも釣り人がいるあたりまで水がきていた。ひょうたん池などは完全にみな底沈んでしまっていたのだからその凄さも想像できようというものだろう。


 …しかし景色はすごく綺麗であった。空は三層の色が広がっていた。徐々に暗くなっていく青空は言うまでもないとして、上から赤、オレンジ、青の色の層が夕日が沈む西の空に広がっていたのである。赤は血のような赤で、オレンジは黄色といってもいいぐらいの明るい、綺麗な、オレンジであった。それだけなら珍しくもなかったかもしれないが、雲の切れ間には青い空が筋のように走っていたのである。もう陽がいりかけている西の空なのにもかかわらず青いのである。これは全く尋常でないと思った。そしてそれらの色を生み出すところの夕陽を普段よりもずっと多く水を湛えた川が照り返していたのである。幻想も幻想、妖精が飛び回っていても全く不思議ではないぐらいの光景であった。


 例の場所だが、ランニングロードから入る方ではない、その反対側から入る方の入り口があるのだけれど、その入り口のあたりまで水が浸入してきていて、そこは浅瀬のようになっていた。夕陽を照り返して赤く染まった水があそこから降りる段のすぐそばまで迫ってきているのである。何かの常緑樹の枝がその入り口をかざり、まさにそこは黄泉への入り口のように見えた。…もっとうまく言葉が使えたら、あの光景をうまく表現することができたのだろうか。しかしあんな綺麗な光景は、どれだけ言葉をうまく費やしても表現しきれないだろうと思う。人々はみんな橋で足をとめ、夕陽の写真をとっていた。みんな橋の手前あたりで立ち止まり、迫ってきた水を見ていた。みんな私と同じように美しさを感じていた。美しいものは、やはり万人共通なのだ。あたりまえだが、私はそのことを再確認させられた気がする

 それが昨日。今日は…特に何もなかった。a dark roomとかいう放置系のゲームを昨日からやっていたのだけれど、それをクリアした、竜があったの66話をアップした、とんこつカップラーメン、だんご、フィッシュバーガーを昼に、夜に鶏肉を食べた…といったところかな

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