2013年2月21日の日記


 今日は3日ぶりにランニングに出かけたのが、思いも

よらぬ出来事が起きた。対岸の、とある木々の梢の

下を走っていたときのことである。私は頭の上に何かが

落ちたのを感じた。初めは水滴か何かかと思って

手で触れてみると黒い。なんと鳥の糞だったのである。

私は思わず手をぶんぶんを振ってそれを振り落とした。

しかしつけていた軍手は黒く汚れてしまった。

私はとてもげんなりとさせられてしまったけれど、

「いや、これは運がついているということなのだから、

落ち込むことではない!」と自分を鼓舞させて

そのままランニングを続けた。川の向こうのビルの

谷間に沈んでいく夕日がとても綺麗だった。

角度の関係からか初めはビルに隠れて

夕日の光はかすかに見える程度だった。

しかし、それからさらに走り続けて、

ビルの覆いがはがれた瞬間、新円の、

真っ赤に輝く火の玉がその姿を見せたのである。

あたりには雲が広がっていたが、その

夕日の光に照らされて山の稜線ははっきりと浮き上がってみえた。

私は思わず「おお」と声をもらした。かつてないほど神々しい

風景のおかげで、先ほど頭上に落ちた糞のことは綺麗さっぱりと

忘れることができたのである。


実にすばらしい。ああいう夕日を見ることができるから

私は夕方のランニングが好きなのである。

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