2011年7月10日の日記

 これも日記である。

 最近紙に日記を書いていない。

 パソコンで書こうがペンで紙に書こうが日記は日記だという意見は至極全うなものであるとは思われるが、それでもやはり書かれる内容に微妙なニュアンスの違いは出てくるのである。


 たとえば、当然のことだが紙に書くと、自動漢字変換がないので、漢字を自分で書かないといけない。すると、随分と多くの漢字を忘れているということに気づくのである。そうなると、なかなか文章を書いていても、スムーズにいかない。漢字をかけない、ということを気にせずいこうと思っても、漢字で書くべきところをひらがなで書いてしまったということに対する罪悪感というか、自分の中から漢字のデータベースがひとつ削除されてしまったかのようなあの嫌な感覚を抱くことになってしまうのである。

 

 しかし、一方、紙で書いた文字には、パソコンで書いた文字にはない多くの「情報」が付加される。綺麗、汚い、大きい、小さい、曲がっている・・・文字をペンで書くと、文字そのものに自然と特徴がにじみ出てしまう。日記が私的なもので、そのときの自分の思考や感情をより正確に保存しておくものだとすれば、手書きのほうがそのときの自分の状態をより正確に保存できる、といわざるをえない。


 とまあ色々言ったがどっちにしても長所や短所があるので使い分けていけばいい、ということである。

 さて、でまあ今日の日記に何を書くか、ということである。


 今日の出来事で一番大きかったことといえば、当然ひとつしかない。


 そう、市役所採用試験である。


 今日のは二次試験で、論文試験だった。


 準備不足の感は否めなかったので、もう開き直って出たとこ勝負、といきたかったが、思いの外緊張してしまった。


 ただ、論文はそれなりにうまくできたと思う。思うだけだが。


 スーツを着ていったのだけれど、暑くて仕方がなかった。足や股がかゆくてかゆくて仕方がなかった。

 今日の空は青かった。


 14日は面接試験だ。それまでもうひとふんばりしようと思う。

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