2013年2月27日の日記
今日は若きウェルテルの悩みとティファニーで朝食をを読んだ。
午後と夜を費やしたので結構読んだ。ティファニーはあと
半分ほどである。例によって私のつたない英語力では
5割程度しか理解できていないものと思うがそれでもなかなか
に面白い。ざっといえば男の視点で、どこにもとどまることの
できない女性ホニーのことを見る小説である。
彼女には最愛の弟がいて彼だけは心のよりどころだったのだけれど
戦争のせいで亡くなってしまう。そして彼女は部屋中のものを
壊し、乱し、体中を傷つけてベッドに横たわる。残骸の
中で何事もなかったのように猫がぺろぺろミルクを舐めている。
このシーンはなかなかに印象的だった。
ウェルテルはすでに一度読んでいたのだけれど、あらためて
読んでみるとまたいろいろな発見があった。その発見が
何かと聞かれるとなかなか答えるのが難しい。
ただいえるのはなかなかゲーテはかなり緻密に設定を組んで
ウェルテルを自殺に追い込んでいるということである。
2部の、宮廷というか役所での息の詰まる体験がなかったら
ウェルテルは死ぬことはなかっただろう。ウェルテルという
男の性格を慎重に糸をつむぎだすように一本一本丁寧に
描いていって、きらきら輝くそれらの糸が全て織り込まれたときに
ウェルテルの死という布が誕生する。その構成は実に見事である。
午後はウェルテル読書でつぶれた。
今日は午前にはランニングに行って、あとあまった時間は
みなみけに費やすという1日だった。昨日はみなみけに
どっぷりと浸かっていた1日であったので、今日は昨日よりも
ずっとましな1日になったと自負している。あくまで
相対的に、ということであるが。
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