2013年5月17日の雑文


 色々なものを出したいと思ってしまう。どうしても。


自分のしてきたことから目を背けるな。


言っていることはわかる。しかし…


自分がどこへ行けばいいのかがわからないんだ。

あまりにも多種多様にちらばる自分自身というものに、耐え切れなくなりつつ

あるんだ。

こういうときは仕事をしてみるのもいいのかもしれない。


いいのかもしれない。


いいのかもしれない。

↑以上の文章は混乱しながら書いた言葉のかけらみたいなものなので

特に気にしてくれなくてもよいです。


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 ある日町を歩いていたときのことだ。


 フェンスの向こうの敷地内に子どもがいた。

子どもは大きな木の根元にたって枝を見上げている。

よくみれば枝に挟まれて猫がいた。どうやら

足を怪我して降りてくることができないようでいるらしかった。

子どもはその猫を助けようとしているのだがどうすればいいのか

わからずにいた、ということらしかった。


 僕はフェンスをよじのぼって敷地内に入った。子どもに手を貸してあげようとしたのだ。

 しかしするとまもなく敷地内にある家屋から人が出てきて僕に近づいていった。

「お前は誰だ?こんなところで何をしている?」

「あそこで子どもが木の上に登って降りることができないでいる

猫を助けようとしているので、手を貸してあげようと思ったんですよ。」

「あれはうちの息子と猫だ。お前さんに手など貸してもらわんでも

かまわん。すぐにこの敷地内から出て行け、でないと不法侵入で訴えるぞ。」

「わ、わかりました。出て行きますよ、しかしその前に一ついいですか?」

「なんだ?」

「なんであなたは息子さんに手を貸してあげないんですか?

困っているのは一目瞭然じゃないですか?」

「お前にそんなことを言われる筋合いはない。なんでも

1人でやらせるのが私の教育方針なのだ。さあわかったら

はやく出て行け。」

「わかりましたよ。」

僕はフェンスをよじのぼって道路へおりたった。最後にもう一度振り返って

木を見たが、そこにはもう子どもも猫もいなくなっていた。

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