見出し画像

20時間目 サラバ!うさん村(最終回)

このお話は100%フィクションです。
(1時間目からお付き合い頂ける方はこちら

ここに、国から認められていない集落があった。
小さな島に築かれた、その村の名前は「うさん村」

この村にタツオ学院という寺子屋を作った者がいた。

ここでは嘘つき学という学問を教えている。
この世の中が嘘で回っている事実を認め、正しく嘘と向き合うことにより、悪意のある嘘に騙し騙される事がないようにという教えである。

※前回、突如として出現した「超大型 夜黒龍」は、シタ・タカの命を受けメザメノ・アカシを捕らえた。アカシから人工知能『で〜ぶランニング』のリセットを依頼されたタツオであったが、リセットすると大爆発が起こるという機能により、タツオは躊躇していた。前回のあらすじはこちら



それでは本編をどうぞ

シタ・タカ:「チッ!雑魚どもがまとわりつきやがって、夜黒龍!蹴散らせ!!」




うさん島の勇士たち:「ワァーワァー!」

上杉雲双:「なんじゃこのデカ物は!我が槍を見舞ってもビクともせんわ!」

カマクサ・ムシロー:「こいつは一体なにで出来てやがるんだ!これでは歯が立たないぞ!」

すぐにスワル:「やはり、この超大型 夜黒龍は不死身じゃ!肩に乗っているシタ・タカに狙いを定めるんじゃ!」

ヒノキダ・ゲンコク:「しかし、どうやってあんなに高いところを攻撃すれば良いのやら…」

ペイン・ポスギ:「クックック!オレ様に任せな!ひとり連携術、『シャドー・ぶりテン』!!」



ペイン・ポスギ:「届かねぇか!もっと、もっと高くだ!」

シタ・タカ:「夜黒龍よ、バカを振り払え!」



バシッ

ペイン・ポスギたち:「グワァー!」

ドテッ

ペイン・ポスギ:「イッテェー!」




※一方、商業地域に向かったタツオ達は


ナメック・ジロー:「バナナ社の1階はガレキに埋もれて訳がわからないな、どこかに地下に繋がる通路がある筈だが…」

いつもタツオ:「地下通路が見つからなければ『で〜ぶランニング』には辿りつけんわい。玉砕覚悟で我らも夜黒龍に立ち向かうか!」(っと、言っておいて何処かのタイミングで逃げ出そうっと)

シメノ・ダイフク:「あれ?誰かいるよ!」

イチモツ・コタロー:「あれは、カケヨ社長のポンコツ旦那じゃないか?」



マルコス・ボーロ:「うー!!ゲームの電源が入らないヨ!!『大乱行ふんどしブラザーズ』の続きをやらなくちゃ、プロゲーマーに成れないヨ!」

イチモツ・コタロー:「コイツ、本物のバカなんじゃねぇか」

ナメック・ジロー:「マルコスさん、そういえばメザメノ・アカシさんが、そのゲームの新しい裏技を編み出したと言っていましたよ」

マルコス・ボーロ:「えええ!なにそれー!教えて教えて、何処でどうやるの?」

ナメック・ジロー:「以前アカシさんと遭遇したという地下室の入り口を教えて頂けませんでしょうか?」

マルコス・ボーロ:「ああ、アソコね。分かった!ついておいでヨ」

イチモツ・コタロー:「ジロー、お前は…。直ぐに人を手のひらで転がすなぁ」

マルコス・ボーロ:「ここだヨ!ガレキに埋もれて隠れちゃってるけど、間違い無いよ」

ナメック・ジロー:「有難うございます。マルコスさん、この後このバナナ社は大爆発が起こります。新しい裏技を知りたいでしょ?プロゲーマーになる夢を諦めたくなければ、急いで商業地域から離れて下さい」

マルコス・ボーロ:「だ、大爆発!!ヒェー!ヤダ、死にたくないヨ。プロゲーマーに成りたいヨォ!!!」


タッタッタッタ(マルコス走り去る)

いつもタツオ:「やっと見つかったのぉ!まだまだ希望を捨ててはならんぞ」(マルコスのおバカ!余計なことをしおって!!あぁどうしよう…)

シメノ・ダイフク:「わぁ、中は薄暗いね。入りたく無いなぁ。あっタツオ先生は外の空気を吸うのがこれで最後になりますものね。どうりでさっきから静かだと思った」

イチモツ・コタロー:「ダイフク!お前は鬼か!!余計なこと言うなよ!」

ナメック・ジロー:「タツオ先生、我々もなるべく『で〜ぶランニング』の近くまで御一緒します。どの様な決断をされても構いませんし、正解はありません。覚悟が決まったら教えて下さい」

いつもタツオ:「あ、ああ」(ヤバイ!逃げるなら今か!よし逃げよう)


ガタッ

「ん?」

ドドドドドッ






いつもタツオ:「えぇぇぇ!!嘘でしょ!運が悪すぎじゃ、まさかガレキが崩れて吾輩だけ中に入ってしまった!おい、ジロー!!出してくれ、助けて!助けて!」



イチモツ・コタロー:「先生ひとりで行っちゃった!」

ナメック・ジロー:「先生は、我々のことを気遣ってくれたのかも知れないな」

シメノ・ダイフク:「なんか中から声がしない?良く聞こえないけど…早く逃げてくれって言っている様な」

ナメック・ジロー:「流石はタツオ先生だ、覚悟の磨き方が違う。自ら退路を断ち、僕らが後悔を残さない様に入り口を塞ぐなんて…。並みの人間には出来ないよ。行こう、ありがとうございます。先生…」



いつもタツオ:「嗚呼!神も仏も無き世かな…。吾輩ひとり残して皆んな逃げてしまったわ!なんと不義理な輩じゃ」


(いや、待てよ。ここでほとぼりが冷めるまで身を潜めて…夜黒龍が暴れ尽くした頃合いを見計らって自力で脱出できれば…)




「生き残れる!!」





※その頃、うさん商業地域の外れでは

ウマミ・スー:「もう、この商業地域に残っている人はいなそうね…誰かいませんか?いたら早く逃げて!!もうじきこの辺りは爆発するわよ!」

ユカノ・モプコ:「スー!!あの建物の陰に人がいらぁ!ちょっと!そこのアンタら逃げねぇとやべぇっぞ!」

ヤミ陰陽師の女:「キャー!見つかってしまったわ!どうか…このことは秘密にして下さい。もうおしまいだわ…あぁ愛しのホミオ♡」

経済人の男:「僕たちお付き合いしているんです。まさか、彼女の民族が我々経済人を襲うなんて…おぉチュリエット♡」

イチャイチャ

ウマミ・スー:「もうその戦いなら終わったわよ!今それよりもヤバイことになってるの、説明している暇は無いわ!早く逃げないと夜黒龍に踏まれるか、爆発に巻き込まれる!!」






ヤミノ・ウマコ:「スー!ウチの民族の子がいなくなったと思ったら…こんなところに。皆んな早く逃げて、夜黒龍がバナナ社に向かって進み始めたわ!こっちよ、付いてきて!」

ウマミ・スー:「ウマコさん!無事で良かったわ。さっ、あなた達も急ぎましょう」




かつのカケヨ:「皆んな!こっちこっち。また夜黒龍が動き出したわ!うさん島に住む武人達が必死で戦っているけど…。手に負えないみたいね」

ユカノ・モプコ:「もはや、タツオ先生が『で〜ぶランニング』をリセットするしか皆んなが生き残る方法はねぇな」

かつのカケヨ:「えっ?どういうこと?」

ウマミ・スー:「実は、カクカクシカジカで…。そのマイクロチップをアカシさんからタツオ先生が預かったんです」

かつのカケヨ:「タツオちゃんも大変な選択を迫られたわね…。しかし間に合うかしら?あの辺りはさっきの戦いでガレキの山が散乱しているわ、地下通路の入り口が塞がっていなければ良いけれど…」



タッタッタ

シメノ・ダイフク:「良かった、皆んないた!!」

イチモツ・コタロー:「これで、商業地域から完全に人はいなくなったな!」

ユカノ・モプコ:「タツオ先生は?」

ナメック・ジロー:「…。先生は重要な決断をされた様だ。自ら地下通路に踏み込んだ直後に、入り口を封鎖して我々がついて来れない様にした。自らの退路を断つ目的もあったのだろう…」

イチモツ・コタロー:「俺はその瞬間の先生の背中を忘れない!まさに命を懸けた英雄の背中だったぜ!!」

シメノ・ダイフク:「オイラも涙が止まらないぜ!」

ユカノ・モプコ:「ダイフク、おめぇそんな喋り方じゃねぇだろ。この期に及んで ふざけやがって」

ウマミ・スー:「タツオ先生…。健闘を祈るわ」



※一方、超大型夜黒龍は


ヒノキダ・ゲンコク:「ダメじゃ!もはやこれまでか…」

カマクサ・ムシロー:「ペイメイ!どうだ?呪術は掛かりそうか」

ヤミノ・ペイメイ:「ダメじゃな…。夜黒龍は人間では無いから、そもそも術が掛からない。シタ・タカにも試みたのじゃが、あやつの邪気はワラワの念力にも勝る強烈な邪気じゃ。あれでは呪術が跳ね返されてしまうわ…」

ペイン・ポスギ:「おい女!オレ様を強くする術を持ってねぇか?もしくはアイツと同じくらいのサイズになる術とかねぇのか!」

ヤミノ・ペイメイ:「巨大化させる呪術はあるにはある。時間が3分間ほどした持たないがな、一度だけヤマタノオロチ退治の時に使ったことがあったのぉ。しかし、この術が掛かる人間は知能指数が著しく低いことが条件じゃ。理由は何故だか知らんがな」

すぐにスワル:「では間違いなくポスギじゃろ!」

ペイン・ポスギ:「んな訳ねぇだろ!!う、上杉だ!上杉は知能が低い」

上杉雲双:「ポスギ!貴様に言われたくは無い!バカでうさん警察署の署長が務まるか!」

ヤミノ・ペイメイ:「う〜む。ザッと見たところ、この中には居らんなぁ」

ペイン・ポスギ:「ほらな!言ったろ!」




声:「ヒェ〜!助けてぇ!」







マルコス・ボーロ:「ヒェ〜!爆発するヨォ!」



一同:「いた!!!!!!!」

カマクサ・ムシロー:「よし、お前そこに座れ!」

マルコス・ボーロ:「? なにするんだヨ!」

ヒノキダ・ゲンコク:「どうじゃ、術は掛かりそうか!」

ヤミノ・ペイメイ:「カシマシカシマシ…。うむ、滅多にいないものなんじゃが…。間違いなく、この男は術が掛かる!じゃが、もう1つの条件として巨大化する事への本人の意思が必要じゃ」

マルコス・ボーロ:「離せヨォ、早くゲームの続きやらせろ!『大乱行ふんどしブラザーズ』で、プロゲーマーになれなかったらお前らのせいだヨ!」

上杉雲双:「本人の意思か、それが一番難しそうだな。コヤツは殴っても無駄な様じゃ、これまでか。……ん?」





タッタッタ

ウマミ・スー:「カケヨさん!そっちに行っちゃダメ!!」

かつのカケヨ:「今、私の旦那がこっちに向かって走って行くのを見たのよ!間違い無いわ。あっ、ボロちゃま!!あなた達、ボロちゃま に何をしているの!」

すぐにスワル:「カケヨ、お主の旦那は選ばれし者なのじゃ。しかし、当人にその自覚が無くてのぉ。お主からも何とか言ってもらえんだろうか…」

かつのカケヨ:「嫌よ、ボロちゃまを危険な目に遭わせないで!」

マルコス・ボーロ:「カケヨ!腹へったヨ、朝から何も口にしていないんだヨ。何んとかしてくれヨォ」



声:「おい、小僧!!」






チェリー・サワタ:「プロゲーマーってのはイカしたカッケェ奴らなのか?」

マルコス・ボーロ:「当たり前だろ!!!この世で一番イカしてるヨ!」


チェリー・サワタ:「そうか。お前、サブロー・スズキを知っているか?遠い異国の地でベースボールというスポーツでスーパースターに成り上がった男だ」

マルコス・ボーロ:「知らないヨ!それが何だって言うんだヨ」

チェリー・サワタ:「彼は超一流のプロフェッショナルであるが、彼は自分よりも自分の奥さんの方がプロフェッショナルだと言っていた…。そう、彼女の存在がなければ常に万全の体調を保てないからだ。つまり、彼は奥さんを最高にリスペクトしてるってわけだ。お前の様な甘ったれのワガママ坊やにプロフェッショナルは無理だ!get,out!!!」

マルコス・ボーロ:「ムキーッ!言わせておけば!お前ダレだヨ、腹たつなぁ!!」

チェリー・サワタ:「それでは聴いてください、新曲『ハイウェイ・モンスター』!!」

※英語は雰囲気だけ味わってくれ

「one,two,three,four、one,two,three,four♪」
(1、2、3、4、 1、2、3、4)

ピィ〜ヒャロヒャロラ    ピッピッピヒャロラ〜♪

「How long have you been in the dark?」
(どれぐらい長い時間、暗闇の中にいたんだ?)

「Is there the answer there?」
(暗闇の中に答えはあったのか?)

「Don't turn your eyes away from reality, there must be someone who needs you」
(現実から目を背けるな、お前を必要としている人がいるのだから)

「I know that you have a monster in your heart!」
(俺は知っている、お前の心の中に怪物がいることを!)


マルコス・ボーロ:「なんだか分からないけどメラメラして来たヨ!このデカイのをぶっ飛ばせば良いんだな!」

かつのカケヨ:「ボロちゃま、怪我するわよ!!」

マルコス・ボーロ:「カケヨは黙ってて!これは漢の闘いなんだ!」

ピィ〜ヒャロヒャロラ    ピッピッピヒャロラ〜♪

チェリー・サワタ:「come on!」(来いよ!)

「Bare your fangs, monster!!」
(牙を向け、モンスター!!)
「Reveal your true self♪」
(本当の姿をさらけ出せ)

「Bare your fangs, monster!!」
(牙を向け、モンスター!!)
「The world is filled with lies♪」
(どうせ嘘ばっかりの世の中さ)

「Keep up somehow, Monster!!」
(食らいつけ、モンスター!!)
「To protect your loved ones♪」
(大切な人を守るために)

「Keep up somehow, Monster!!」
(食らいつけ、モンスター!!)
「This is your own fight♪」
(これはお前自身の闘いだ)

※作詞作曲:チェリー・サワタ


ヤミノ・ペイメイ:「今じゃ、呪術をかけるぞ。カシマシカシマシ…タマ…キン…トリオ…黄門…水戸の…御老公…カァ!!」


ドンッ

かつのカケヨ:「ボロちゃま!」

チェリー・サワタ:「いけぇ!超大型マルコス・ボーロ!」



シタ・タカ:「なんだテメェ!!夜黒龍よ、ぶっ飛ばせ!」

夜黒龍:「オラァ!」



ボフッ



マルコス・ボーロ:「せいや!!」

夜黒龍:「な、なんだと!しまった!」

シタ・タカ:「馬鹿野郎!」


ドテッ

すぐにスワル:「大丈夫か!アカシ」

メザメノ・アカシ:「うぅ…タツオ先生に『で〜ぶランニング』のリセットを託している…。成功すれば大爆発が起きて『で〜ぶランニング』ごと、夜黒龍も消え去るだろう…皆んな、もう少し頑張って耐えてくれ…」

一同:「!!」


ヒノキダ・ゲンコク:「ものすごい状況じゃな、皆んな死ぬ気で奴の進行を止めるんじゃ!」

シタ・タカ:「チッ、お遊びはここまでだ!この夜黒龍は元々がコンピューターウィルスの一種。何が凄いかって?分裂して数を増やすことが出来るんだよ!5分程度なら3体まで増やせるぜ!夜黒龍よ、やるぞ!!」


ドロンッ!!


夜黒龍:「オラァオラァオラァ!!」


かつのカケヨ:「ボロちゃま!!」

ヒノキダ・ゲンコク:「勝負あったようじゃ…。もうワシらには何も出来ん」

すぐにスワル:「タツオよ、我々の命は勿論のこと、お主次第でこの島の未来が決まる」

メザメノ・アカシ:「ダァツオせ、せんせい…」

シタ・タカ:「危なかったな、まさかこんな奴がいるとは。夜黒龍!時間がない、バナナ社に向かえ。『で〜ぶランニング』に近づく奴を消せ!」


※バナナ社地下、人工知能『で〜ぶランニング』管理室

いつもタツオ:「これが『で〜ぶランニング』か!人工知能と聞いてもっと機械っぽいのかと思っていたが、何だか生々しくて下品じゃな。しかし、本当にこのマイクロチップが挿さるところなどあるのかのぉ。まっ、死んでも使うことは無いが興味は湧くな、覗いてみるか♪」

(考える時間は、たっぷりあるな。ここを脱出した後でどうやって逃げのびようかな…それに吾輩の弟子達や村民の亡骸を見たくないからのぉ)

「そうだ!一目散に海に向かって走るぞ、船で島外へ逃げよう!先住民族の乗り捨てた船がある筈じゃ。吾輩は天才じゃ」

(何だか不安定な階段だな、設計ミスかのぅ。うわぁ間近で見ると不気味じゃ)





コツンッ

「おっとっと」

ヨロヨロ

ブスッ!


「ああああああああぁぁぁぁぁあああああ!!!」



いつもタツオ:「死んだ!嘘でしょ!」


ぷぅ〜

いつもタツオ:「オナラ?大爆発ってこれのことじゃったのか!」




いつもタツオ:「アカシって結構下らない趣味の男なんじゃな…はぁ何だか疲れたわい」



-ナレーション-

タツオが拍子抜けしている一方で、確実にリセットの効果は出ていた。



ヒノキダ・ゲンコク:「なんじゃ!夜黒龍の様子が…どんどん縮んでいくぞ!!」

メザメノ・アカシ:「ついに…やったか。リセットに成功…した」


ヤミノ・ペイメイ:「シタ・タカが落下したぞ!美術館の玄関前だ、逃すな!早く捕まえるんじゃ!」

ペイン・ポスギ:「待ってました!オレ様が取っ捕まえる…あり?力が出ねぇな?」

カマクサ・ムシロー:「全裸男!お前は忍術の使い過ぎだ、ここは俺らに任せろ!」


村民:「シタ・タカがいたぞー!!」


ボカスカッペチン!!ペチン!!


シタ・タカ:「ヒャメテー!!」




-ナレーション-

こうして夜黒龍は消滅し、遂に黒幕シタ・タカは取り押さえられたのである。

ただ、一点だけ誤算があった。



いつもタツオ:「一応やる事はやったし♪吾輩は英雄じゃ」
(まぁ、もしかしたらリセットに失敗したのかも知れんが、もはや吾輩の知ったことか♪英雄としてこの時の心境を詩に残しておくかの)

この世をば 我が手のひらに 委ねられ
後の勇者と 崇められける

「なんちって」










「!!」

ドカアァァァン!!


-ナレーション-

そう、ただひとつの誤算とは、リセット開始から爆破までのタイムラグが思ったより長かったことであろう。『で〜ぶランニング』から排出されたガスが充満するまでの時間を見越して、着火までの時間差を設定してあったのだ。






皆の衆:「タツオ先生、ありがとうございました…」
















我が恐妻:「あんた早く起きなさいよ!」

ペチンッ

俺:「なんじゃ!吾輩に向かって何という口の利き方を!廊下に立っとれぇ!」


我が恐妻:「はっ?何わけわかんねぇこと言ってんだよ!しかも何、その喋り方?頭おかしいんじゃないの!とっとと飯食って会社いけ、1円でも多く稼いで来い!」





俺:「う〜む。夢だったのか……」



・あとがき

軽いノリで始めた「嘘つき養成講座」も、まさかの20時間目まで行くとは思ってなかったなぁ。誰かの為になるモノでは無いこんな作品を、読破して頂いた方が一人でもいたのであろうか?

人間は忘れる生き物、僕もいつかはこの物語を忘れてしまうかもしれない…。でも、これを描いている時は楽しかったという事実だけは確かだね。共に駆け抜けた読者の方々も、少しだけでも楽しんで頂けたのなら嬉しい限りだよ。

ありがとう読者の方々!
ありがとう「うさん村」!


そして、サラバ「うさん村」!!

-おしまい-

スキやコメントを頂けると励みになります。 まさかのサポートを頂いた場合は、移動費に使ってフィールドワークしたネタを書いてきますね。