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松蔭中・高 GSコース主任 篠原先生にSDGs Goal5「Gender Equality」に関する英語授業実践を発表していただきました。

みなさんこんにちは。3月25日(土)14:00-15:30に以下のイベントを実施しました。

今回は本イベントのイベントレポートとして、内容をお伝えします。

イベントレポートの前に、今回ご登壇いただきました松蔭中学高等学校の篠原弘樹先生のご紹介です。

松蔭中学校・高等学校は兵庫県神戸市にある私立女子校になります。

篠原弘樹先生はグローバルストリームコースの主任をしています。

篠原先生のプロフィール

2022年度より当法人の開発教材「Thinking Critically about SDGs」を活用していただいております。本イベントは、当教材に加えてオンライン英会話や経済産業省が開発する「STEAM Library」を活用した授業実践報告を行っていただきました。

当日のプログラムは以下のような形で進行していきました。

当日のプログラム

プログラム1:イントロダクション&Thinking Critically about SDGs教材とは?

冒頭のイントロダクションでは、当法人の代表理事である森より、法人の概要紹介と「Thinking Critically about SDGs」教材についての共有がありました。

当法人の理念と文科省が求めていること
Thinking Critically about SDGsの基本コンセプト
本教材の概要
1ゴールの構成
リーディングパッセージ
4種類のクエスチョン

当日参加された先生方は初めて本教材を知る方がほとんどであったため、まずは前提情報を共有しました。

プログラム2:松蔭中学高等学校 篠原弘樹先生による英語授業実践発表

続いて松蔭中高の篠原先生による発表に移ります。

今回は、SDGs Goal 5「Gender Equality」をテーマにした授業実践を発表していただきました。大まかなプログラムの流れとしては以下のように進めていると言及されていました。

流れ:Thinking Critically about SDGs→未来の教室→オンライン英会話
実際の使用した教材

現在篠原先生が担当している学年は中学3年生。本教材のメイン対象者は高校1年~高校2年生ですが、松蔭のグローバルストリームコースの生徒は中学3年時で基本的に英検準2級を取得されており、中には既に2級を取得している生徒がいるとのことで、英語レベル的には問題なく、本教材を楽しんで使っていたと篠原先生は言っていました。(松蔭生恐るべし)

今回の対象者

篠原先生によるとThinking Critically about SDGsを活用するとたくさんの疑問を持つようになるため生徒の創造的思考を養うには適した教材と言及されていました。

赤のチェックがThinking Critically about SDGsで伸ばせる項目

STEP⓪:導入として身近なテーマから注意喚起を行う

導入としての掴みは、LGBTQを知っているか?Facebookは知っているか?Facebookの性別の種類は何種類があるのか?などで身近なところから考えるところから始めます。

Facebookの性別選択は全58種類あるとのことです。

掴みの部分
導入→リーディング

STEP①:Thinking Critically about SDGsを利用し、Genderについての基本情報を入手する

リーディングパートでは、ただ読むのではなく、先生による問いかけを繰り返すことで理解をより深めることができます。

問いの参考例:これをたくさん生徒に問いかけていき、リーディング内容をインプットさせる

STEP②:未来の教室「STEAM Library」や「Thinking Critically about SDGs」を活用し、多面的な情報収集+疑問点の創出をする

続いて理解を深めるために行ったこととしては、経済産業省が提供している「STEAM Library」のジェンダーに関するワークシートや素材を活用し、違う切り口からジェンダーについて考えたり、生徒個人が各々の興味領域においての疑問点を洗い出していきます。

魚の絵を描くとほとんどの生徒が左向きの魚を描く。
自分達の思考は社会によって拘束されていることを知る。

また、再度「Thinking Critically about SDGs」のCritical Questionを活用し、生徒は自分自身が疑問に思ったことを問いとして書きます。

Critical Question:What stereotypes do you have about gender?
How can they affect ourselves and others?について考える
実際の生徒から出てきた質問事項

STEP③:オンライン英会話を活用し実際の情報を収集する

質問事項をオンライン英会話で聞いてみる

次にこれらの問いをオンライン英会話の講師に実際に聞いてみるというアクティビティを行います。

松蔭中学校ではDMM英会話を利用し、世界110カ国の講師と会話をすることができるため、以下の図のようにエリア等の違いによってどのような返答の違いがあるのかをまとめていきます。

STEP④:自分の考えをアウトプットする

最後にこれらの情報を踏まえて学んだことや自分の興味関心領域、その理由についてライティングを行います。

以上が篠原先生のGender Equalityに関する実践発表でした。

当法人の「Thinking Critically about SDGs」に限らずオンライン英会話や「STEAM Library」等、それぞれのツールの良さを連動させて一つの授業実践をされているのが非常に印象的でした。

プログラム3: ショートワーク&ディスカッション

篠原先生の発表の後、2~3人グループでブレイクアウトルームにて発表内容の感想シェアや、篠原先生に聞いてみたいこと、各学校での実践を共有する時間となりました。

どのルームも非常に盛り上がった時間でした。

ブレイクアウトルーム後、話し合ったことの共有、質疑応答の時間となりました。

実践について非常に参考になった、中学3年生でここまでできるようになっていることが本当にすごい、教科横断して他の教科で学んでいることと関連づけながらできているのがすごい、など篠原先生の実践について感銘を受けた点が多く出ていると同時に、

Q1. 毎回このようなアクティビティを行っているのか
Q2. 文法等の習得はどのようにしているのか
Q3. どのように他の教科と連動させて教科横断を実現させているのか
Q4. 生徒の深い思考力はどのようにして身につけさせていったのか
Q5. 次年度はどのように進めていくのか

などなど質問も続々と出ていました。参加者も篠原先生の発表について非常に興味深かったことを裏付けています。

詳しい回答についてここでは書きませんが、ぜひご興味がありましたら篠原先生の授業を見学されてみてはいかがでしょうか。

総括

本イベントは非常に盛会で終了しました。

改めて松蔭中学・高等学校の篠原弘樹先生に今回ご登壇いただいたことを感謝いたします。また、当法人の教材「Thinking Critically about SDGs」がどのように活用され、どのようなインパクトが生徒にあるのかを実感することができました。

引き続きイベントについては定期的に開催を予定したいと考えています。直近では28日(火)13:00より以下のイベントがありますのでぜひご参加ください。

また、ここまでのイベントレポートを拝読いただいた皆様で教材のサンプルを見てみたい、という方がいらっしゃいましたらお気兼ねなくご連絡いただければと思います。無料トライアルの実施が可能になっています。詳細を聞きたいなどでも構いません。

篠原先生もnoteをやっておりますので、篠原先生の実践がもっと知りたい!という方はぜひこちらもフォローをお願いいたします。

代表 森のnoteもご興味がありましたらご確認ください。


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