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only | 文頭に置かれたときに注意すること

否定語が文頭(文の先頭)に置かれたときに、強制倒置が起きることは有名です。

only が文頭に置かれたときにも倒置が起こりますので、注意が必要になります。
 
シンプルな例文を用いて、only が文頭に来て、倒置が起きる例文を見てみます。


only → 倒置が起きる例文


Only yesterday did I buy the book.
「昨日になってようやく、私はその本を買った。」


yesterday は文頭に置くと時を表す副詞として機能しますが、その yesterday を修飾する副詞として、only が文頭に来ています。
 
only が来て、倒置が起き、「I bought the book」が、疑問文の語順になっています。一般動詞の過去形の文を疑問文の語順にしているので、助動詞の did が使われています。
 
助動詞の do には、疑問文を導くという働きもありますし、動詞を強調するという働きもあります。今回の場合は、倒置のために疑問文にしたかったので、did が使われました。
 
リスニングの原稿を見ると、do が使われていたりするときがあります。原稿を読んでみて、do (did) があるときに、一般動詞なのか、助動詞なのか。

どういう用法で、どのような意味なのかということを考えると文法の理解が深まるかと思います。また、基礎がしっかりとしてくると、聞くことにも集中でき、良い相乗効果が期待できるかもしれません。

only: 注意する意味

「Only + 副詞 + 倒置文」という先ほどの形になったときに、「~して初めて/~してようやく」と訳をするとスムーズに意味がとれます。
 
only「~だけ」という意味が有名ですが、倒置と合わせて、他の意味も知っておくと良いかと思います。
 
「~して初めて/~してようやく」という意味で修飾される副詞は、時を表していると考えると、次のような変形版も浮かびます。
 
「Only+when+SV…倒置文」という形です。接続詞の when を使って、副詞の部分を時を表す副詞節にしたものです。一語の副詞の部分に接続詞を使えるときがあれば、only に限らずチェックをしておくと英語表現のバリエーションが増えるかと思います。
 
今、when を用いましたが、中学の英語で学習した after 「~の後で」という接続詞も使えると連想できます。流れるように一気に掴めるときには、一気に押さえてしまうと後々ラクになるかと思います。
 
only と倒置文という内容で記事を書きました。中学の英語で学習したものには、複数の用法・意味があるものが多いように思います。油断なく新しい使い方を見たときに語彙力をアップグレードしていくと、英語の力が増加するかと思います。

否定語が文頭に置かれたときに倒置が起こります。この強制倒置を引き起こす熟語が、他にもいくつかあります。

【例文】
By no means is this panda small.
「決して、このパンダは小さくありません。」

This panda is small(このパンダは小さい)が、通常の語順です。しかし、by no means(決して~ない)という否定を表す熟語が、文頭に副詞句として使われているために、倒置が起きています。

疑問文でないのに、「is this panda small」というように、be動詞が主語のthis pandaの前に来ています。もちろん、熟語の意味である「決して~ない」という意味を覚えることは大切なのですが、否定語となっているということも押さえておく必要があります。

by no means という熟語を形成している三つの単語たちは、どれも中学一年のときに学習する英単語ですが、組み合わせると高校の英文法で学習する強制倒置の内容と関連します。

この熟語は、大学受験だけでなく、日常的な英語の会話などでも使われるものかと思いますので、文頭に置かれると倒置ということも合わせて押さえておくと良いかと思います。

他にも「in no sense」も同じ意味で「決して~ない」です。これも文頭に置かれると倒置になります。

それでは、これで今回の note 記事を終了します。

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