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僕らは自分で選んでいける

僕は人に弱みを見せることが苦手だ。変な意地を張ったり、頑ななプライドがあったり、誰かに気を許すことが恐ろしい。恐ろしくてたまらないのだ。物心ついたころから、そんな毎日を送っていた。

たとえば、仲良くなればなるほど、その人との間に無意識に壁を作る性質がある。どんなに仲良くなっても、自分の領域には入ってきてほしくない。誰にも踏み込まれたくない領域がある。だからそれが態度や表情にすぐに出てしてしまう。余裕がないと、途端に本性が顔を出す。

そんなことに気づいてしまったから、初めて出会う人たちに出会っても「ああ、いつかこの人との間にも自分は壁を作ってしまうのか」そう物悲しくなって諦めてしまう自分がいる。孤独になる。

でも、こんな自分にも手を差し伸べてくれる人はいる。

自己開示できる場所、弱みをだしていい場所。この2日間、生まれて初めてそんな環境に出会った。凄く嬉しかった。話を聞いてくれる人、寄り添ってくれる人がいるということ。

うまくいかない時、待っていてくれる人、信じてくれる人。見失っちゃいけない。もっと素直に、もっと優しくなりたい。弱みをさらけ出せる場所に飛び込んで、そんなことを考えた。立て直そう。ひとつずつ、立て直そう。

人生は選択の掛け算だ。

誰も味方じゃないし、誰も敵じゃない。誰かが友達で、誰かが親友で、誰かが恋人で、誰かが他人で、自分で選んでいける。今までもそうやって選んできた。人生は壮大な暇つぶし。ひとりでいても、誰かといても面倒臭い。どっちにしろ面倒くさいなら、誰かと一緒にいることも手じゃないだろうか。話をしたり、無理な時は時間を置いたり、騙し騙しでもやっていけないだろうか。やってやれないことはないだろうか。それもきっと選択だ。

自分を縛る全てのものから、目に見えない小さな痛みから、いつの日か解き放たれて、時に泣いても笑っていけますように。

沢山の道の中から
思い通りの道を選べたり、選べなかったり
どの道も面倒くさい日々だけど
どの道も愛おしい日もあって
逃げてしまう日があっても
深呼吸して
別の道を探して、また戻って
いい日も、悪い日も、いつだってまた
今日から始めよう

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