ゆめ色クッキング、は少女漫画だ。

ひとことでいえば料理上手な女の子が、恋愛や家庭の事業を抱えながら、料理を使ってみんなを幸せにする話。

それは結構古い少女漫画で、なんと私が小学校の頃、２０－３０年以上前である。

当時、楽しみに読んでいた私はその中の一つのレシピに惹かれた。

そのレシピとはずばり”虹色クレープ”である。

そのクレープを再現したくて、子供ながらにお小遣いをはたき、一生懸命　一人で作った記憶がある。

レシピは　七色の寒天またはゼリーをクレープの中に入れる。
それだけ？と思われるかもしれない。
しかし、当時の私にはクレープは滅多に食べられない特別なデザート。
さらに七色のゼリーを再現するために、けっこうな金額のお小遣いが飛んで行った。
小学生には、かなり辛い出費だったのを覚えている。

漫画はモノクロだった。
しかし、私の頭の中でこのクレープは、とても鮮やかで色彩豊かな輝きを放っていたのだ。
赤、オレンジ、緑に光輝くゼリー。濃厚なミルクを感じさせる、冷たいホイップが混ざり合う、光りに照らされた美しいクレープ。

私に一人で作りたいと思わせてくれた、料理を教えてくれた、素敵な漫画。
数十年経っても、忘れていない料理と思い出。
機会があれば、この漫画とレシピをぜひ読んで欲しいです。

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