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迷探偵は考える

※さらっと読んで大丈夫です

迷探偵いわのり「この犯行時刻は11時。さて、その間の君たち4人のアリバイを知りたい」

A「働いてました」
B「働いてました」
C「スーパーにいってました」
D「電車に乗っていました」

ワトソン「防犯カメラできちんと確認しました。全員、証言どおりアリバイがありますね」
迷探偵いわのり「なんだと!?」
(……これは難解事件の予感だ!ドキドキ)

ワトソン「実はその後の調査で……証言をきいてもらえますか」

A「実は双子です」
B「実は双子です」
C「実は双子です」
D「実は三つ子です」

迷探偵いわのり「全員犯行が可能じゃないか、なんだそれ……」

思わずショートショート風に仕上げたが
つい最近、双子トリックがメインの作品を読んだ私の気持ちを
誰か共感してくれると嬉しい。

双子トリックはやめてほしい


というか双子トリックを使うなら、
最初から双子であることを示唆して欲しい

後から双子だってわかったら
上記の通り誰だって犯行が可能じゃないか

モヤモヤというか
切なさというか
悲しさというか……

同じことを考えてる人がいるのか
ノックスの十戒やミステリーの指南書やらで

双子トリックはダメです

と語ってて、ですよね……と。

まあ十戒通り、最初からきちんと双子が示されていたり、犯行とは全く関係がなければいいんですけどね……。

読み落とすのはどうなんだろう?
6人だと思ってたけど、並べられたマグカップを数えるとほら……7つ。
よく読んでみて?数でわかるでしょう、的な。
いや、そこは読み落としたのだから読者の負けか。
そこ以外にも気づけるポイントがあればセーフかな。

で、やたらと連呼したノックスの十戒を知らない方のために、ウィキからの引用を貼っときます……。
※推理小説を書くためのルール、みたいなものです。

【ノックスの十戒】
犯人は、物語の当初に登場していなければならない。ただしその心の動きが読者に読みとれている人物であってはならない。

探偵方法に、超自然能力を用いてはならない。

犯行現場に、秘密の抜け穴・通路が二つ以上あってはならない(一つ以上、とするのは誤訳)。

未発見の毒薬、難解な科学的説明を要する機械を犯行に用いてはならない。

主要人物として「中国人」を登場させてはならない。

探偵は、偶然や第六感によって事件を解決してはならない。

変装して登場人物を騙す場合を除き、探偵自身が犯人であってはならない。

探偵は、読者に提示していない手がかりによって解決してはならない。

サイドキック[注 2]は、自分の判断を全て読者に知らせねばならない。また、その知能は、一般読者よりもごくわずかに低くなければならない。

双子一人二役は、予め読者に知らされなければならない。

ノックスの十戒@Wikipediaより

逆転裁判とかはまあ、ゲームなんで超自然能力を使ったりするけど、面白いしなあ。

上記を読み返してみて、なんかあの作品はいいのか?
この作品はいいのか?って考えてしまった。

でもこれはきっとただのガイドラインで、こんな規律で自分が読んでる作品や作ろうとしている作品が、がんじがらめになるのは良くないとも思う。

結局は『面白ければ問題ない』んだろう。

そうだ、私の中ではそういう結論にしよう。
その方が、作品もずっと楽しく読むことができる。

次は電車に西村 京太郎さんの作品を持って行こう…


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