見出し画像

学生作品上映祭2019

先日は塚口サンサン劇場へ出かけてきました。目的は、私の母校、ビジュアルアーツ専門学校 放送・映画学科の「学生作品上映祭2019」。4時間ほど劇場にいて、10作品を観ました。

こんなにどっぷり学生作品にふれるのは数年ぶりで、なんとも懐かしい気分でした。ハリウッド映画なんかを観るのとはまったく異質な、身内感が漂っていて。

もっといえば、自分たちが撮った映画を観て、面白い、とか、つまらん、とか言い合ったりする、アットホームさと緊張感が両方入り混じっていて、これこそ学生作品を観る醍醐味だな、と思った次第です。

映画学校に通っていたから分かるのですが、いつもいつも仲良く映画を作っているわけじゃないのです。他の班とバチバチ火花を散らしていたり、班の中でケンカしたり、先生に「つまらねえ!」と一刀両断にされたり、いろいろ胃が痛くなる要素があるのです。

何人か馴染みの先生もいて、いちおう私も大人になったので、「どの作品も頑張って作ってますね」と社交辞令を言ってみたのですが、「ほんとうにそう思ってるの?小粒な作品ばっかりだよ」と返されてしまいました。相変わらずだなあ。私も学生の頃にたくさんダメ出しされたなあ、と記憶が10年の歳月を超えて蘇ってきて、なんとも、でした。

ああ、学生映画っぽいな、懐かしいな、という場面もあれば、すごくいいカットだなあ、と、はっとする瞬間もあり、非常に面白かったです。もちろん、つまらないな、チープだな、という部分もあります。しかしそれらのごった煮を楽しむのが学生映画というフィールド。

たんに商業映画の習作、というのではなく、学生映画というのはそれ自体が独特のジャンルなのです。そこには商業作品では観られない映像が存在しています。


この記事が参加している募集

コンテンツ会議

読んで下さりありがとうございます!こんなカオスなブログにお立ち寄り下さったこと感謝してます。SNSにて記事をシェアして頂ければ大変うれしいです!twitterは https://twitter.com/yu_iwashi_z