見出し画像

PR思考を深めるきっかけに、3つの課題図書

夏休みということで……PRのプロ、ヤマダヤスヒロさんおすすめの課題図書を3つ読みました~!
広報PRの方には、興味をもってもらえるかもしれません。

解決は1行。

1行あれば、すべてが伝わり
1行あれば、行動が変わり
1行あれば、意識が変わる。

つまり、たった1行で様々な課題を解決することができるということ。本書では、コピーライティングの25の技法が紹介されています。

ここでは私が気に入った3つの技法だけご紹介しますね。

提案話法:「AからBへ」変化のビフォーアフターを伝える。
 ビジネスモデルも1行で!
  ex.わたしらしくをあたらしく (ルミネ)

メタファー法:相手の頭の中にあるイメージを活用する。
 比喩はコミュニケーションの速度を上げる!  
  ex.トースト娘ができあがる (沖縄キャンペーン 全日空)

喧嘩話法:仮想敵を設定し、喧嘩をふっかける言葉に。
 大きな社会悪を敵に回して挑戦者としてブランディングする!
  ex.働き方改革、楽しくないのはなぜだろう。(サイボウズ)

PRでは、第一歩としてメディアやお客様に
・何をしている会社なのか?
・どんな会社なのか?
・どんなサービスなのか?
を理解してもらう必要があります。
そのために、簡単に伝わる、自社ならではの言葉の開発をしなければ……と改めて思いました。

あとは、一つひとつのコンテンツもターゲットに届かなければ意味がないので、興味をもってもらえるタイトル付けにも役立てていきたいです…!

POPULAR「人気」の法則

子ども時代から、どんなグループにも必ず「人気者」がいる。人間の本質的な欲求を解き明かし、それとの付き合い方について書かれている一冊。

「人気」には2種類ある
1)ステータス:その人がもつ社会的地位を反映したもの
2)好感度:人として好かれているもの(信頼される、一緒にいて楽しい)

・小さい頃から本能的に「ステータス」を追い求める性質があるが(SNSによっても加速されている)、本当に幸福感が高まるのは「好感度」の人気。

「好感度」はみずからの行動によって築かれる
  例えば、自分の欲求よりも仲間への思いやりを優先させる。注目度や支配力を競うのではなく、他人に興味をもち、身近な人々と親密な人間関係を構築する。

PRのミッションは会社を人気にする(評判を高め、ファンをつくる)ことだから、人気とは何か?を理解することが重要なのだと思います。

自分なりに、2つの人気をPR活動に置き換えて考えてみました。

1)ステータス:評判を高める 
 ・日経新聞に掲載されることで、社会的信頼を得る  
 ・TVニュースで取り上げられることで、注目を浴びる 
 ・●●賞を取ることで、第三者評価を得る
2)好感度:ファンをつくる 
 ・ユーザーのノウハウ共有会を開いて、サービスを好きになってもらう 
 ・メディア特性や記者さんの興味を理解して、有益な情報を提供し、関心をもってもらう 
 ・世の中のどんな課題を解決したいかを示し、共感者に応援してもらう

まだ名前も知られていないスタートアップだから、信頼を得るため、あるいは一気に注目を浴びるためのステータスはやはり必要だと思う一方で、
これまでの概念を覆すことに挑戦するスタートアップだからこそ、人と人とのつながりからコアなファンを作っていくことも重要なのかなと思います。
逆説のスタートアップ思考でも、「多数のLikeより少数のLoveを」と言いますしね。

ストーリーマッピングをはじめよう

私はこれまで「ストーリー」って、エモいメッセージや、製品にかけた想い、開発背景、苦労話なんかをイメージしていました……。
ここでいうストーリーの主人公は、サービスの作り手ではありません。

主人公は、ユーザー
面白い映画にはストーリーがあるように、プロダクトやサービスの体験にストーリーがあると、ユーザーのエンゲージメント(愛着)を高められるそうです。

◆ストーリーの枠組み
 ①状況説明
 ②事件や問題の発生
 ③盛り上げ
 ④危機
 ⑤クライマックス/解決
 ⑥落とし込み(オチ)
 ⑦エンディング

この枠組みを用いて、
・コンセプトストーリー(初めてプロダクトやサービスを知る体験)
・オリジンストーリー(ユーザーになる体験)
・ユーセージストーリー(プロダクトやサービスを使う体験)
の具体的な例が紹介されていました。

大事なのはプロダクトに何ができるかではなく、プロダクトを使ったユーザーに何ができるか
そして、それぞれのストーリーのクライマックスで顧客を笑顔にできているかがポイントだそうです。

プロダクトやサービスを開発して顧客と関係を築く上で重要な考え方で、知らなかったことが恥ずかしいと思いました(笑)。
PRにおいても、
・新サービスのリリース時に、どのようなコンセプトストーリーを作るか
・オリジンストーリーの中でどのようにPR施策を入れ込むか
・導入事例インタビューでユーセージストーリーをどのように伝えるか
など転用先はかなりあるように思います。

「ターゲットがどんなストーリーを体験するか」を考えて、頭にストーリーの山を思い浮かべながら、施策を実行していきたいと思います!

以上!

#夏休みの課題 #課題図書 #本 #PR #広報 #解決は1行 #POPULAR人気の法則 #ストーリーマッピングをはじめよう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?