冷泉彰彦の野党批判はその通りだが

 『自民党の支持率が21%とか10%台にまで落ちているのに・野党には代替政権の構想もなければ・政策協定の交渉も始めていない・これ以上の無責任があるのか』さらに、民意を完全に無視している野党は犯罪的ですらある、有権者への裏切りと言っても過言ではないと断言している。
確かに政権打倒への政策協定の交渉も始めていない、泉代表は5年後の政権構想などと臍で茶を沸かすような呑気なことを言っていたが、第一党がこの体たらくでは、冷泉氏の批判にも反論できないのが現実だ。『諸悪の根源は、党首と候補の密室人事、そして党議拘束』だと指摘しているが、日本の最大のガンは、「制度」を変える能力に著しく欠けている面だろう。全てにおいて「変化」を望まない、急激な転換による刺激効果を毛嫌いする傾向にあることだ。従って、選挙形態も未だに昭和の初めを引き摺っている。

冷泉氏は日米の民度差を指摘しているが、米国在住の視点からは覆し難い日本人の制度依存の病を理解し辛いのかも知れない。岸田首相は、音無しの構えでひたすら国民の忘却を待っている、自民党議員もそれが最善だと内心は思っている。


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