コウテイペンギンのヒナが全滅

 人類の滅亡を予感させる重大な調査がネイチャーに発表されたと報道されている。南極の海氷消失でヒナが海に落ちて溺死、親鳥と離れ餓死していると報告されている。海氷消失による生態系の残酷物語である。そして、最終的にはその残酷さは人類に襲ってくる。

昨年発表された研究では、『コウテイペンギンを筆頭とする南極の在来種の65%が、今世紀末までに姿を消すだろう』と予測している。地球を語る場合、今世紀という100年、50年単位、それより以上を念頭にしているが、200年前は北極も南極も未踏の地であった。全貌がやや解って80年である。

そして、喪失の危機に入っている。これからの50年のもたらす自然現象は、人間の予測を超えた時間で展開されるものと思われる。一つ言えることは、神秘が神秘でなくなった時は、自然が瓦解した時である、生命が喪失する事態だということだ。


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