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「歴史認識の問題でない」は嘘

 「朝鮮人労働者追悼碑」撤去問題が報じられている。全国各地に追悼碑は設置されている。今回の群馬県による代執行は初めてだと指摘されている。市民団体との裁判で22年6月、最高裁で県の勝訴が確定しているようだ。理由は『団体が開いた追悼式典で出席者が「強制連行」などの言葉を使ったため、県は14年、政治的行事を行わないとの条件に反したとして許可を更新せず』とある。
背景は、2004年に設置された10年間の内に「政治的発言」はどうだったか、どこまでを「政治的行事」と認定するのか、法治国家の下で「発言の自由」をどう規制するかの詳細な取り決めがあったのか、また、そういうことが可能なのかを検証する必要がある。社民党が代執行停止申し入れを行い、日韓問題として国会論議の必要性を主張、動き始めている。

山本一太知事(2019年に就任)は、誰もが知るところの「ネトウヨ体質」と批判された人物である。安倍氏親衛隊を自称する、話題の世耕議員コンビで安倍氏を支えた経緯がある。未だに「イラク戦争は正しかった」と、米国が反省しているにも関わらずその正当性を主張している。つまり、発言にある「強制連行」に対して即座に排除の論理が発動された懸念がある。

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