【葬送のフリーレン】魔法について:魔導具
漫画「葬送のフリーレン」では、魔法を出力するために必要な物や概念が幾つかあります。
それら全体については、以下にまとめていますので、御一読ください。
本記事では、その中でも魔導具について、関連する記述を整理し考察していきたいと思います。
なお、議論は人類の魔法が中心であるため、女神様の魔法や魔物・魔族の魔法には当てはまらない箇所もあることをご留意下さい。
対象は単行本全11巻107話までですので、ネタバレを避けたい方は読むのを止めて下さい。
魔導具とは
葬送のフリーレンの作中では、魔導具の定義についての明確な記述はありません。
ただ、作中で魔導具と明言され、かつその機能も記載されているのは、「支配の石環」のみであり、その記述から推察されるのは、「あらかじめ術式が刻まれている魔法の道具」という定義です。
ただ本記事では、少し定義を広げて、「特定の魔法を行うのに必要な道具」という定義で、これ以降の内容を議論したいと思います。
なおこの定義だと、杖と聖典も魔導具に入る可能性がありますが、それらについては、別の記事にてまとめたいと思います。
魔導具の種類と役割
魔導具の種類としては、主に以下の3つあると考えています。
魔法実行型
1つ目は「魔法実行型」で、道具自身が魔法を実行するタイプのものです。
役割は主に、使用者にとって複雑で扱えない魔法を、道具を用いて使用できることです。
具体例としては、上記に挙げた支配の石環の他に、以下の描写にある、魔力を込めると仲間の腕輪の位置がわかる腕輪です。
上記は使用する人の魔力を込めていましたが、以下の服だけ溶かす薬のように、魔力を込めなくても使用できる魔導具もあります。
ちなみに薬が魔導具なのかは微妙な判断ですが、以下のフリーレンの発言にあるように、魔法薬という分類もあるので、実際の線引きは難しいですが、魔法を実行しない薬との区別はあると考えています。
他の具体例については、記事の最後の補足に記載しました。
魔法補助型
2つ目は「魔法補助型」で、道具自身は魔法を実行しませんが、特定の魔法を実行する際に使用する道具のことを指します。
役割は主に、特定の魔法を実行することであり、それがないと魔法自体が成立しないことがポイントです。
具体例としては、以下の描写にある暗黒竜の角で、それが召喚魔法に必要な道具だと読み取れます。
アウラが使用する服従の天秤は、服従させる魔法を実行するために必要な道具であり、魔法自体はアウラが実行しているため、「魔法補助型」の魔導具だと考えています。
女神様の魔法にも、儀式と呼ばれる魔法があり、それには道具が必要なので、「魔法補助型」の例と言えます。
他の具体例については、記事の最後の補足に記載しました。
ゴーレム型
3つ目は「ゴーレム型」で、これは「魔法実行型」の道具と呼べなくもないですが、かなり高度な動作や魔法も可能なので、別タイプとしました。
役割は「魔法実行型」と重なりますが、ゴーレムが結構自由に動くので、遠隔で魔法を実行できることも、役割の1つと言えます。
具体例としては、以下の描写にある脱出用ゴーレムです。
高度な動作の例としては、状況に応じて敵の攻撃を無力化したりすることで、魔法の例としては、回復魔法が使えることです。
若干オーパーツ気味ではある所は、ツッコまないでおきます(笑)
他の具体例については、記事の最後の補足に記載しました。
その他
上記の3種類が主ですが、以下の描写にある封魔鉱は、魔法を実行するのに役立つ道具というよりかは、無効化する道具なので、魔導具と言えるか微妙ですが、魔法に関連する道具なので、「その他」に分類しました。
他の具体例については、記事の最後の補足に記載しました。
まとめ
本記事では、魔導具について、関連する記述を整理し考察しました。
今後も魔法に関する記事を定期的に投稿していく予定です。
長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。
魔導具の具体例の補足
魔法実行型
明言はされていませんが、勇者の剣、またはそれが刺さっている土台は、何らかの魔法を実行している魔導具であると思われます。
隕石鳥を入れる籠も、隕石鳥のスペックを考えると、何らかの魔法を実行している魔導具であると思われます。
不動の外套は、様々な防御術式の魔法を実行する魔導具だと言えます。
女神の石碑も、特定の魔法を実行する魔導具だと言えます。
魔法補助型
何に使うかわかりませんが、魔物の頭蓋骨もおそらく、暗黒竜の角と同様に、特定の魔法を補助するための魔導具だと思われます。
以下の描写にある魔物の角も同様です。
ゴーレム型
マハトと対峙したゴーレムです。
統一帝国時代にも、ゴーレムはあったそうです。
その他
以下の描写はすべて、何に使うかわからなかった魔導具です。
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