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ジェフ・ベゾスのインタビュー要約

普段投稿しているジャンルと全然違いますが、YouTubeにジェフ・ベゾスさんのインタビュー(レックス・フリードマンさんがホスト)がアップされていたので、その内容の要約を紹介したいと思います。

といっても、動画は2時間ちょっとあるので、個人的に気になった話題のみを抜粋して紹介します。

一応付言しますが、ジェフ・ベゾスさんはAmazonの創業者で、現在世界3位の資産家です。



真実を伝えることについて

ベゾスさんが自身の会社の文化について話していた際に、どのように本当のことを共有しているのか、という話題になり、そのことについてベゾスさんは以下のように答えています。

We humans are not really truth-seeking animals. We are social animals.
And you know, take you back in time 10,000 years and you're in a small village. If you go along to get along, you can survive. You can procreate.
If you're the village-truth-teller, you might get clubbed to death in the middle of the night.
Truths are often, they don't want to be heard because important truths can be uncomfortable, they can be awkward, they can be exhausting.

https://youtu.be/DcWqzZ3I2cY?si=7SRerM9SlVQ8sVHS
1:28:35頃より

人間は元々、真実を追い求める動物ではなく、群れで仲良くする動物であり、故に真実を共有するのは不快である場合があると、ベゾスさんは言っています。

But any high-performing organization, whether it's a sports team, a business, you know, a political organization, an activist group, I don't care what it is. Any high-performing organization has to have mechanisms and a culture that supports truth telling.

https://youtu.be/DcWqzZ3I2cY?si=7SRerM9SlVQ8sVHS
1:29:20頃より

ただ、どんな組織であれ、高い業績を保つには、真実を共有する仕組みや文化を持つべきだとも言っています。

では、どのような仕組みや文化を作れば良いのでしょうか。

There are little things you can do. So for example, in every meeting that I attend, I always speak last.

https://youtu.be/DcWqzZ3I2cY?si=7SRerM9SlVQ8sVHS
1:31:08頃より

その仕組みの具体例として、ベゾスさん自身が実践していることは、会議では必ず自分が最後に喋るということです。

どんなに意思が強く賢い人でも、会議の中で最も偉い人が最初に発言してしまうと、どうしてもその後の議論が歪んでしまう、とベゾスさんは考えています。

故に、会議に参加している最も経験の浅い人から順に発言し、最後にベゾスさんが発言することが理想的で、それが会議で真実を追求する上ではベストだと考えています。

ちなみに、筆者の参加してきた会議の多くは、会議の中で一番役職の高い人が、まず意見を言うというスタイルだったので、上記とは逆ですね(笑)


生産的な会議について

また、生産的な会議についての会話にて、ベゾスさんは以下のように意見を述べています。

I like a crisp document and a messy meeting.

2:00:05頃より

彼が好きなのは、簡潔で明瞭な文書と、ごちゃごちゃした会議だそうです。

会議を行うのに、簡潔で明瞭な文章が必要なのは言わずもがなですが、以下リンクの彼の著書のタイトルにもあるように、彼は"Wander(うろうろする)"という行動を大事にしており、会議でもそうなることを望んでいます。

彼は難しい問題に対しては、直線的な答えはないと考えており、会議の参加者全員の意見を元に、ああでもないこうでもないと、議題をうろうろすることが、実は解決策への近道だと考えているようです。

また自身の会社での会議の仕方について、ベゾスさんは以下のようにその様子を説明しています。

Meetings at Amazon and at Blue Origin are unusual. When we get new, when new people come in, like a new executive joins, they're are a little taken aback sometimes because a typical meeting, we'll start with a six-page narratively-structured memo and we do study hall. For 30 minutes, we sit there silently together in the meeting and read, take notes in the margins. And then we discuss.

2:00:52頃より

アマゾンやブルーオリジン(宇宙船の会社)での会議は、最初の30分は参加者がそれぞれ、静かに6ページの会議の資料を読むことから始まるそうです。

そして資料にメモを書き込んだりして、会議の内容を整理した後に、ようやく議論が始まるという流れです。

もちろん会議が始まる前に、それぞれが事前に資料を読むのが理想だけど、皆そんな時間はないのは分かっているので、現実的に考えてそのような会議のルールにしたほうが、長期的に見て生産的だとのことです。

私は知らなかったので、へーと思いましたが、本まで出ているので、有名な話らしいですね。

また、会議でパワーポイントを使わないことについて、ベゾスさんは以下のように述べています。

One of the problems is PowerPoint is really designed to persuade. It's kind of a sales tool. And internally the last thing you want to do is sell. You want to, again, you're truth-seeking. You're trying to find truth.
And the other problem with PowerPoint is it's easy for the author and hard for the audience. And a memo is the opposite. It's hard to write a six page memo. A good six page memo might take two weeks to write.

2:02:01頃より

パワーポイントは説得のツールではあるけど、社内会議ではそれよりも真実を発見することが大事なので、それは使わないとのことです。

また、パワーポイントは図表などを使って簡単に資料を作成できてしまいますが、会議参加者にとっては読み解くのが難しいので、それよりかは時間を掛けて文章を推敲した文書を作ったほうが会議には有用だ、とベゾスさんは考えています。

これらのインタビューの内容は、要点だけを抜粋しているので、実際にAmazon流の会議を実践したい方は、既刊の書籍などを参考にすると良いと思います。


その他

他の話題についても、書きたいことはありますが、ちょっと長くなりすぎるので、面白かった話題を言及するだけに留めます。

・宇宙開発について
・Amazonの創業時の話について
・10,000年時計について


まとめ

本記事では、YouTubeにアップされている、ジェフ・ベゾスさんのインタビューについて、個人的に気になった話題を選んで、内容を紹介しました。


長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。

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