私的音楽アーカイブ86(ウェインショーターほか)
851.アントニオカルロスジョビン:THE WONDERFUL WORLD OF A.C.JOBIN
852.JUJU:DELICIOUS(JUJU’S JAZZ ALBUM)
853.クリフォードブラウン:JAZZ IMMORTAL
854.ベニーゴルソン:THE PHILADELPHIANS
855.スタンゲッツ:STAN GETZ PLAYS BACHRACH AND DAVID
856.エロールガーナー:COCKTAIL TIME
857.ソニースティット:THE MATADORS MEET BULL
858.ウェインショーター:INTRODUCING WAYNE SHORTER
859.ソニースティット:Sonny Stitt
860.ウェインショーター:JUJU
⚫︎860.昨年亡くなったウェインショーターは僕にとって本当にヒーローだった。ハードバップから始まってマイルスデイヴィス、ハービーハンコックらとともに次時代のジャズを牽引し、ウェザーリポートではフュージョンにもつながる流れをつくった。
さらに亡くなる直前まで若い世代のジャズにも関心を示し、ロバートグラスパーなどにも大きな影響を与えた。多様性という言葉が陳腐に感じるほど、豊穣なジャズの世界を示し続けてくれたのである。
ショーターの名作は数あるが、やはりここはこのJUJUを推したい。コルトレーングループのメンバーとの共演盤で、とにかく自由だがしっかり化学反応が起きているし、メンバーのショーターへのリスペクトぶりも伝わってくる。
もちろんコルトレーンもすこいが、ショーターも負けず劣らずすこい。緻密で繊細、かつ豪快で大胆。将来の多彩なキャリアを予感させる快演になっている。
ちなみにこれは偶然だが、⚫︎852にはJUJUさんのアルバムが入っている。JUJUさんの名前の由来が、まさにこの作品だという。
ウェイン・ショーター(ts)マッコイ・タイナー(p)レジー・ワークマン(b)エルヴィン・ジョーンズ(ds)1964年録音
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