岩崎貴行 Takayuki Iwasaki

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岩崎貴行 Takayuki Iwasaki

journalist/writer/jazz/classical music/art & culture/literature 1979年生、ジャーナリスト/文筆/音楽(クラシック、ジャズ他)/芸術文化/ポップカルチャー/文学/埼玉/東京 tiwa.tak@gmail.com

最近の記事

私的音楽アーカイブ88(ソニースティットほか)

871.ジョンコルトレーン:EXPRESSION 872.ソニースティット:BROADWAY SOUL 873.チャーリーパーカー:NIGHT AND DAY 874.チャーリーパーカー:FIESTA 875.ソニースティット:SONNY STITT SWINGS THE MOST 876.エリックドルフィー:THE LATIN JAZZ QUINTET 877.アーマッドジャマル:AHEAD JAMAL’S ALHAMBRA 878.Mr.Children:祈り~涙の軌道

    • 文化人物録52(上岡敏之)

      上岡敏之(指揮者、2016年) →欧州で長年歌劇場やオーケストラ、音楽大学のポストを歴任するなど、現地で知名度の高い日本人指揮者の一人。ただ上岡さんの場合は小澤征爾や佐渡裕、大野和士のような華やかさは一切ない。まるで頑固な伝統芸能の職人のごとき地道な努力と作業を繰り返し、多くの実績を積み上げてきた人だ。日本では新日本フィルの音楽監督を務めたほか、読響などにも定期的に客演していて、僕も度々公演を聴いたことがある。万人受けはしない指揮者だろうが、こういう職人気質の指揮者はむしろ貴

      • 私的音楽アーカイブ87(ハワードマギーほか)

        861.ソニーロリンズ:ALFIE 862.ウェスモンゴメリー:CALIFORNIA DREAMING 863.ハワードマギー:THE RETURN OF HOWARD McGHEE 864.ブラッドメルドー:HIGH WAY RIDER 865.アートブレイキー&ジャズメッセンジャーズ:les liaisons dangereuses 1960(危険な関係) 866.ソニークリス:UP,UP AND AWAY 867.ブラッドメルドー:The Art of The Trio

        • マイベストジャズアルバム2023(ジャズ批評2024.3)

          【1】 Beyond Orbits/挾間美帆/Universal 【2】 OEDIPE REDUX/LUCIAN BAN & MAT MANERI/Sunnyside 【3】 A Short Diary/Sebastian Rochford/ECM 【4】 TORRENT/藤井郷子/LIBRA Records 【5】 METAMORPHOSES/MICHAEL BATES/ANAKLASIS(東京エムプラス) 1米ニューヨークを拠点に国内外で活躍するジャズ作曲家挾間美帆が

        私的音楽アーカイブ88(ソニースティットほか)

          私的音楽アーカイブ86(ウェインショーターほか)

          851.アントニオカルロスジョビン:THE WONDERFUL WORLD OF A.C.JOBIN 852.JUJU:DELICIOUS(JUJU’S JAZZ ALBUM) 853.クリフォードブラウン:JAZZ IMMORTAL 854.ベニーゴルソン:THE PHILADELPHIANS 855.スタンゲッツ:STAN GETZ PLAYS BACHRACH AND DAVID 856.エロールガーナー:COCKTAIL TIME 857.ソニースティット:THE M

          私的音楽アーカイブ86(ウェインショーターほか)

          文化人物録51(迫昭嘉)

          迫昭嘉(ピアニスト、当時・東京芸大音楽学部長、2017年) →芸大を優秀な成績で卒業し、コンクールで世界に羽ばたいたという意味では、まさに芸大の典型的なエリート音楽家といえるだろう。その一方でベートーヴェンの第9をピアノで演奏するプロジェクトを始めるなどユニークなアイデアも持っている。当時は芸大の幹部としての役割が大きく、芸大の音楽教育が今後どうなるのかは迫さんの肩にかかっていた。今後は音楽家の比重が高くなるだろうが、当面は教育者としての役割を期待されそうだ。 *大学の早期

          文化人物録51(迫昭嘉)

          私的音楽アーカイブ85(ローリンドアルメイダほか)

          841.ローランドカーク:PREPARE THYSELF TO DEAL WITH A MIRACLE 842.マイルスデイヴィス:Jack Johnson 843.マイルスデイヴィス:On the Corner 844.エルヴィンジョーンズ:LIVE AT THE LIGHT HOUSE 845.アールハインズ:Here Comes 846.アレックスリエル:THE HIGH AND THE MIGHTY 847.チャールズトリバー:IMPACT 848.サドジョーンズ=メ

          私的音楽アーカイブ85(ローリンドアルメイダほか)

          文化人物録50(櫻井哲夫)

          櫻井哲夫(ベーシスト、元カシオペア、2015年) →日本を代表するベーシストの1人。フュージョン界において一時代を築いたカシオペアでの活躍は今更言うまでもないが、同じくカシオペアメンバーだったドラマ―の神保彰との活動、さらにポピュラー系の有名ミュージシャンとの共演など常に第一線でベースを弾き続けている。 櫻井さんのベースはビート感、重厚感がありつつ、人をやさしく包むような安心感もある。だからこそ今に至るまで、各方面から引く手あまたの存在なのだろう。 お話を聞いた時も本当に

          文化人物録50(櫻井哲夫)

          私的音楽アーカイブ84(リチャードボナほか)

          831:リチャードボナ:THE TEN SHADES OF BLUES 832.ジョーザヴィヌル:WORLD TOUR 833.マイルスデイヴィス:COLECTOR’S ITEMS 834.ジーンアモンズ&ソニースティット:BOSS TENORS 835.ジョアンジルベルト:CHEGA DE SAUDADE 836.チャールスミンガス:CHANGES ONE 837.チャールスミンガス:CHANGES TWO 838.サヒブシハブ:SUMMER DAWN 839.カーティスフ

          私的音楽アーカイブ84(リチャードボナほか)

          文化人物録49(デビッドマシューズ)

          デビッド・マシューズ(ジャズピアニスト、マンハッタン・ジャズ・クインテット、マンハッタン・ジャズ・オーケストラ創設者、2015年) →マンハッタン・ジャズ・クインテット(MJQ)の創設で知られるジャズピアニスト。大変な親日家で、2013年以降は日本(青森県八戸市)に移住し活動を続けている。グループは結成から40年近くが経過した今も人気が高く、アドリブに加えてアレンジや統一感を重視するジャズアンサンブルの分野で大きな功績を残している。何よりも自身が楽しそうに音楽をする姿は若いこ

          文化人物録49(デビッドマシューズ)

          私的音楽アーカイブ83(アーマッドジャマルほか)

          821.レッドガーランド with ジョンコルトレーン:DIG IT ! 822.ソニースティット:STITT MEETS BROTHER JACK 823.ジョージウォーリントン:The George Wallington Trios 824.スタンゲッツ:Opus DE BOP 825.マイルスデイヴィス:MILES DAVIS AND MILT JACKSON 826:アーマッドジャマル:BUT NOT FOR ME 827.イリノイジャケー:BOSSES OF THE

          私的音楽アーカイブ83(アーマッドジャマルほか)

          文化人物録48(水谷彰良)

          水谷彰良(日本ロッシーニ協会会長・音楽研究家・音楽評論家、2018年) →在野の音楽研究家にして、日本ロッシーニ協会の会長を務める。特にイタリアの音楽やオペラに精通し、特にロッシーニについては日本国内でも屈指の知識や研究実績がある。特に太った美食家のイメージが強いロッシーニについては、本業である音楽の素晴らしさ、奥深さを再評価して伝えたいと意気込んでいる。僕も何度かお会いしてお話ししたが、音楽の研究にすべてを捧げて邁進する姿に感銘を受けた。人柄も非常によく、音楽や作曲家が主役

          文化人物録48(水谷彰良)

          私的音楽アーカイブ82(ハンクモブレー、リーモーガンほか)

          811.山中千尋:Forever Begins 812.サドジョーンズ=メルルイスオーケストラ:CENTRAL PARK NORTH 813.クリフォードブラウン:JAZZ IMMORTAL 814.ローリンドアルメイダ:VIVA BOSSA NOVA 815:Mr.Children:SENCE 816:チャールスミンガス:MINGUS THREE 817.ハンクモブレー、リーモーガンほか:MONDAY NIGHT AT BIRDLAND 818.マイルスデイヴィス:FIRS

          私的音楽アーカイブ82(ハンクモブレー、リーモーガンほか)

          文化人物録47(佐々木亮)

          佐々木亮(NHK交響楽団首席ヴィオラ奏者、2018年) →N響のヴィオラパートを長年けん引する国内屈指の奏者の1人。アメリカのジュリアード音楽院に長年留学し、現地ではマルボロ音楽祭などへの出演経験もある。ヴィオラという楽器は花形であるヴァイオリンと比べるとかなり地味だが、そうした一見地味な仕事をいとわず、皆で演奏を支える役割を担う。佐々木さんも例に漏れず、素晴らしい人格の持ち主。 ・N響の首席としての出演回数は、年間120公演のうち僕でだいたい50~60。川本さんなら30回

          文化人物録47(佐々木亮)

          私的音楽アーカイブ81(デクスターゴードンほか)

          801.チャールスミンガス:tonight at noon 802.ミシェルルグラン:LEGRAND IN RIO 803.渡辺貞夫:カリフォルニアシャワー 804.ソニースティット&ポールゴンサルベス:Salt and Pepper 805.セロニアスモンク:Blue Monk 806.チャールスミンガス:MEDITATION 807.ベニーゴルソン:GETTIN’ WITH IT 808.デクスターゴードン:THE OTHER SIDE OF ROUND MIDNIGHT

          私的音楽アーカイブ81(デクスターゴードンほか)

          文化人物録46(藤倉大)

          藤倉大(作曲家、2018、2019年) →日本の現代作曲家、とりわけ40歳代以下の中では突出した存在感と知名度を誇る。15歳にして渡英して作曲を学び、「ソラリス」「アルマゲドンの夢」など壮大オペラ作品や古今東西様々な楽器とのコラボ作品や協奏曲も多数。クラシックにとどまらずジャズやロック、民族音楽などジャンルを軽々と飛び越えた創造性と仕事ぶりは驚くべきものだ。僕も何度もご本人とはお話ししたが、そんなものすごい実績や成果の一方、本人は淡々と、ひょうひょうとしていて拍子抜けするほ

          文化人物録46(藤倉大)