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京都の街・うだつの街並みとサステイナブルについての考察【古き良きを残す方法】

月イチペースで行っている瀬戸内方面へのワーケーション。9月は京都を経由して徳島へ。台風の影響で京都で少し足止めを喰らい、想定外に京都の街並みを歩くことに。しみじみと「この街の景観を残しておきたいなぁ」と思いました。徳島では美馬市のうだつ町へ。ココでも築100年以上の古民家にステイ&散策し「守りたい」し「また帰ってきたい」と強く感じました。

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↑お約束の清水寺。ココからの景色は大好きです。前回訪れた2018年の時は足場の修復をしていました。すごい予算もかかったそう。“古き良き”を残すためには、こまめなメンテナンスが必要になるんですよね。

ここ数年立て続けに、日本のさまざまなものが世界遺産に登録されていますよね。建物や街並み、文化など、歴史的価値があると思われるものの再発見が進んでいるということです。

古民家をリノベーションしたカフェや宿泊施設などが人気を集め、コロナ前には海外の方たちが押し寄せてきました。日本の若い世代にとっても、逆に新しい感覚で受け入れられています。

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↑徳島県美馬市脇町のうだつの町並み。リノベされた素敵なカフェや昔ながらっぽいお店などもある。私がステイしたのもこの先の古民家。

10〜15kg スーツケース

↑ちなみに! うだつとは、2階外壁部分にある小柱で、防火壁の役割を果たしているもの。昔はこのうだつの高さで裕福さを競っていたため、「うだつの上がらない」は生活の質が向上しないって意味になるんだそう。

“古き良き”を残すためには
新しいものとの掛け合わせが大切!

私なりに考えた結論です。ただ、何でもかんでも残してうんちくを語ればいいってわけじゃないよな、と。残し方にもコツみたいなものがあるんじゃないか? と思ったんです。

古い✖️新しいで価値の再発見!
①古民家を使ったカフェやレストラン、宿泊など

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↑コロナ禍の2020年5月にオープンした『Punta(プンタ)』私は夜のディナーに行きました。古民家って日本人にとって落ち着く場所なんですよね。六本木ヒルズの『La Brianza』の奥野シェフが監修した圧倒的な美味しさ! 

古民家カフェやレストラン、古民家をリノベーションした民泊など、古い建物を守りつつ新しい空間として、価値を生み出しているいい実例ですよね。

古い✖️新しいで価値の再発見!
②空間が強いる昔ながらの近い距離感

お世話になったうだつ町ののどけやさんは、長期ステイの方が多く、オーナー家族はもちろん、ゲストも一緒にごはんを食べたり、さらには近所の方も集まってきてみんなで夜飲んだりw が毎夜行われる。

月見の夜は、ベーシストのオーナーがバーのママおゆきさんの弾く大正琴とのコラボ演奏会が即席で行われました。本館で仕事していると、みんなも好きな場所で仕事している。同じ空間なのに、みんなやってる仕事はバラバラってのが面白い。とってもおうち感覚でくつろげるんですよね。

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『のどけや』さんは、本館と別館があり、私たちは1階がカフェ&バーになった2階の別館へ。お風呂やごはんは徒歩1分の本館へ。

コレって「みんなで集おう!」って計画されたものではなく、昔の家とか昔の町並みって「みんなで集ったり、助け合わないと」っていう設計なんですよね。出かけるときには必ず居間を通るから、声かけ合うしかない、とか。

家族の絆が希薄化されている現代に求められる擬似家族っぽい感覚が味わえる空間だなぁ。。。と。でも、ご近所みんながごちゃ混ぜ感って、昭和初期まで、ちょっと田舎では最近でも当たり前にある風景。

古い✖️新しいで価値の再発見!
③デジタルとの融合は時代の必須

コレは当然ですよね。すでに多くのものがデジタルで復活しています。その際にどうしても合理性や効率にばかり目が行きがちですが、人間が根源的に求めているものの価値に目をやることが大事だよな、と思います。合理的ならなんでもいい、わけじゃないんです。

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↑京都の清水寺や嵐山など、自然や古くからある景観をライトアップすることで、夜の景観にも価値を見出した花灯路のイベント。コロナで中止になっているけど、私も行きたいイベントNo.1。

自然を破壊するのではなく、生かす形でデジタルを使う花灯路のようなイベントは最高ですよね〜。デジタルはあくまでもツールと考えたデザイン。

無駄なものを買わずに必要なものだけ買える、ゴミが出ない量り売りを始めた斗々屋さん。コレ、昔はやっていたことですからね。ここで得られる価値は、単なるエコや便利だけでなく、量り売りをお願いするときのコミュニケーションだったり、自分で考えて必要な量だけ買う、消費者に考えさせる点だったり。

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↑前の記事でも紹介した京都にできた『斗々屋』さん。量り売りスーパー。

“古き良き”は私たちの幸せと関係する?
「守りたい!」と思うのはアイデンティティ?

最近、多くの企業が理念やビジョンを再構築させています。特徴的だったのが、トヨタがミッションを「幸せを量産する」に変え、バブル期のブランドファッションを牽引していた丸井が「すべての人が“しあわせ”を感じられるインクルーシブで豊かな社会の実現」を目指すと発表したこと。

両社はよりよい“モノを売る”ことで、成長した企業です。それが、“幸せ”という無形のモノの提供を指標にしている。

私が旅で感じた「いいなぁ〜」というほのぼのとした多幸感は、古き良きものや自然、旅で出会った人との繋がりから与えられました。つまり、それって人間に幸せをもたらす大事な構成要素なんじゃないかな?

だとしたら、それらを守ることや価値の再構築は幸せを増幅させるはず。と、考察した結果が、ふんわりとした結論ですがw
みなさんはどう考えますか?

斗々屋さんについての詳細は🔽コチラで。

YoutubeでもSDGsについて発信してます。


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下町の2D&3D編集者。メディアと場作りのプロデューサーとして活動。ワークショップデザイナー&ファシリテーター。世界中の笑顔を増やして、ダイバーシティの実現を目指します!