見出し画像

瀬戸内ワーケーションから見えた。島はシェアリングビジネスのチャンス!(前編)

瀬戸内の島への半移住を目指し、ちょいちょい島ワーケーションに訪れています。普通に過ごしていると見過ごしがちですが、実は島ライフはシェアリングビジネスをお試し&浸透しやすいってことに気がつきました。すでに進んでいるシェアビジネスとコレからのチャンスについてみていきましょう♪

画像6

↑小豆島の観光名所であるエンジェルロード。干潮時は、小島まで歩ける砂浜が現れる。潮の満ち引きという自然の力を感じられる。

シャアリングエコノミー分野は注目の成長市場!
2030年には11兆円規模にまで拡大

ちなみに、シェアリングビジネスは「共有経済」と訳され、空間、モノ、移動、スキル、お金の5つをみんなで分け合うという考え方から生まれたビジネスのこと。

”所有から共有へ”みたいなことも言われている通り、熟成した社会では所有することに喜びを感じることが少なくなって、「必要なものはみんなでシェアすればいーじゃん」的な価値観に人々が変わってきました。そこで発展しているビジネス形態のこと。

画像7

一般社団法人シェアリングエコノミー協会より転用

シェア自体は図書館とか、昔からあったモデルなんだけど、それはお金が儲からない公共サービス。UberairbnbがITと組み合わせたことで、ビジネスとして一気に世界中に広がり、注目を集めたのが2010年前後。

市場は今後も拡大し、2030年には11兆規模2018年度の10倍以上になる計算。大注目の分野なのです。

島で進んでいるシェアビジネスは?
やはり空き家、人口減少による空間シェアが強い

画像8

↑私がお世話になったairbnb。昔ながらの日本家屋で、決して綺麗な外観じゃないけど、リノベーションされた室内は清潔だし快適。ホテルステイを期待する人には向かないけど、暮らすように安く過ごしたい人には最高。キッチンや洗濯も勝手に使えるからね。2人で1泊8000円(1人4000円)〜

島は不便な点も多く、解決したほうがいい課題や問題がたくさんあります。だからこそ、解決策であるビジネスを立ち上げるチャンスでもある! ただ、都会と同じやり方ではダメ。なぜなら求めている人たちの暮らし方や価値観、そもそもの人口動態が違うから。

島ならではのやり方が必要になってくるし、誰に対してのサービスなのか?で提供方法も違ってくる。ので、ターゲットとニーズに着目しながら、島のシェアリングビジネスを考えて行きたいと思います。

島におけるシェアビジネスは、空間と移動、スキルが多い。私が発見したシェアビジネスの実態を前編後編で紹介していきます!

①観光地や私のようなワーケーション狙い向け
民泊などのゲストハウスビジネス

画像3

↑こちらは、もともと保養所などの施設を民泊として貸し出しているらしい。部屋はホテル並みにお風呂までついている。共有空間のリビング(写真)では、宿泊者たちが交流できる出会いの場としても機能する。1泊2人で5000円(1人2500円)という破格でお世話になりました。

自然が多い地方では、どこも力を入れているのが民泊。ホテルやペンションなど、わざわざ宿泊施設仕様にしなくても、自宅をリノベーションして貸し出す人が増えています。また、空き家で若い移住者などがスタートするケースも急増中。

もちろん、コロナによって宿泊業は大打撃を受けているものの、民泊はそもそもの出資額も低めだったり、サイドビジネス(副業)として運営している人も多いので、なんとかなっているってことも。

画像9

↑宿泊先の部屋のベランダからの眺め。1泊5000円〜(2人で!)で、この景色は最高すぎるでしょ。なかなか予約の取れないお宿です。

画像8

↑女木島では、オーシャンフロントの宿。1階はカフェを運営していてその2階に宿泊。部屋はベッドしかなくて、トイレやシャワーもシェアするタイプ。でも、カフェで仕事をしたり(写真)、カフェの時間外はキッチンも使えるし、環境も雰囲気も最高。1泊2人で8000円〜。

私がお世話になった宿は、移住者の方が運営していたし、他にも移住者が空き家を借りて始めた飲食店なども多数あるそう。島や地方の空き家問題の解決策は、こういった島や田舎の魅力に魅せられた移住者によるものも多い。

②都会でもやっと普及してきたライドシェアビジネス
こちらも島では旅行者向けに展開

土庄港フェリーターミナル

↑小豆島の土庄あたりを中心に動く私の足となっているHELLO CYCLING。アプリで予約してクレカで支払い、あちこちにある返却スポットに乗り捨てOK。買い物や坂道エリアもこれでスイスイ。10分150円〜1日1500円。

特に瀬戸内という場所柄もあるのかな? レンタサイクルは必ず港近くにあります。昔ながらの貸し出し場も多いけど、小豆島レベルの規模の島だと、乗り捨て可能なアプリタイプもあり、私はこちらを利用。

島は坂道が多く、電動アシスタント付き自転車(電アシ)が主流。逆に、四国の高松では電アシはなくて、ママチャリばかり。理由を聞くと、高松で観光しようとすると自転車では回りきれない広さになるため、レンタカーや電車を利用する人が多いのだそう。

画像4

↑女木島は小さい島なので、港にあるレンタサイクルのみ。1日1000円。

観光客向けのシェアビジネスで
気軽に旅行が楽しめる時代になった♪

観光客向けのビジネスとしては、空間とライドシェアが大きいですね。さらに、シェアビジネスではないけれど、LCCという今までの当たり前を極限まで省くことで価格を抑えた航空サービスのおかげで、東京から高松まで片道5000円くらいで行けたりする。(瀬戸内周辺はJetstarさまが最高!)

私が瀬戸内ワーケーションを毎月のように行っているのは、この圧倒的な価格破壊のおかげ。1週間のワーケーションを自炊で過ごして、トータル6万円くらいで収まるんです。(予算に関しては、こちら↓で詳細語ってます)

シェアリングの魅力は所有ではない分、価格が安く抑えられること。今までの旅行では考えられない予算で旅が楽しめる。
昭和の時代から所有に価値を置いていた世代には、理解しづらい価値観かもしれない。高級旅館やツアーとは圧倒的に旅の楽しみ方が違うから。

そのため、ターゲットは若者やフットワークが軽い、新しい価値を受け入れられるタイプになるだろう。
地方創生という課題を、若い人(移住者)たちが同じ世代の人向けにビジネスを考えて解決していくことは頼もしい限り。小豆島は年々、移住者が増えているそう。

さて、前編では王道のシェアビジネスを紹介したけど、後編ではお約束以外のシェアビジネスや可能性についてお話しします♪

↓瀬戸内の島暮らしの魅力を語っています。よければこちらの記事もぜひ。


下町の2D&3D編集者。メディアと場作りのプロデューサーとして活動。ワークショップデザイナー&ファシリテーター。世界中の笑顔を増やして、ダイバーシティの実現を目指します!