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Ableton Live9ノート その9-3 制作日記(リズムサンプルの選び方)

さて前回はドラマーとしての自己主張が多くなってしまった感もある制作日記でしたが、話を本編に戻すべく今回はサンプル音源の選び方について少しお伝えできればと思います。


Ableton Liveは専用のインストゥルメントやエフェクトなどのデバイスをダウンロードし、ご自身の制作環境を充実させることができます(Packs)。有料のものから無償のものまで揃っているので、定期的にチェックすることをお勧めします。

その中でもリズムパターンはかなり充実しており、様々なジャンルのパターンが用意されています。それに加えてPacksによっては、リズム全体のサンプルと各パーツ(Kick、Snare、Hat等)ごとのサンプルが用意されているケースもあります。まずはプレビューで全体のフレーズを聞いて確認しつつ、トラックにドロップする際は各パーツ毎のサンプルを使ってみましょう。

参考画像①

参考画像②

この手法のメリットとしては、それぞれ個別に音量やPAN調整ができることは勿論、Audio Effect等を使って更に一歩踏み込んだオリジナルの音色作りが可能になる点が挙げられます。また全体にCompressor等を使用する場合は「トラックをグループ化(Mac:Command+G、Win:Control+G)」して、グループトラックにAudio Effectをインサートすることで対応が可能になりますので、まずは個別サンプルがあるフレーズから試しに使ってみましょう。


ここからはまた個人的な見解になりますが、私は制作の過程でリズムパターンに変化をつける際、ガラリと世界観を変えたい場合以外はフレーズの抜き差しで対応するようにしています。

例えばAメロ→Bメロ→サビといった構成の場合、

①Aメロは静かに始まり、Bメロで少し肉付けしてサビで盛り上がる

②Aメロとサビは同じ展開だけど、Bメロで少し落ち着かせたい

といった全体の流れを考える時があります。その際に別のリズムパターンを差し込みんだ方がいいのかな?と思いトライしてみますが、必要以上に雰囲気が変わってしまうことがあります。

特にKickは鳴っている頻度が高く、その楽曲の世界観を担っている場合もあるので「変えたはいいけどどうもしっくりこないな〜」なんて事が私はよくあります。

なのでそう言った場合は、

元のリズムパターンから何か抜いてみる

方法を使います(下記に参考動画リンクあり)。これだけでも十分な効果は得られますし、それでもイマイチならもうしょうがないと言い聞かせて、ようやく別のパターンを差し込む覚悟を固めます。ただやはり音色が変わるのは最後の手段にしたいので、元々使っているフレーズをSimplerでスライスして、同じ音色でパターンだけ差し替えてみます。それでもイマイチなら音色も含めたフレーズの変更か、

そもそものリズムパターンを見直す

工程に移ります。

私見ではありますが、リズムというのは楽曲の根本的な部分だと思うので、そこにある程度の変化は必要ですが、場面ごとに毎回音色やパターンが激しく変わるようだと、

元のフレーズがしっくりきていないからかな?

と考えるようにしています。加えてここから先の制作過程で、何度も何度も聞くことになるので、

早めに根本を見直す

方が、結果的に後の作業がはかどると思いますので、まずはしっかりと

そのパターンだけでも曲が成立するくらいマッチしたリズムサンプル

探してみましょう。数ある参考の一つとして受け取っていただければ幸いです。

という訳で今回も参考動画を用意しています。サンプル音源のフレーズの抜き差しで楽曲の雰囲気がどう変わるか検証と個人的なコメントが乱れうちの動画になっています。ぜひともご覧ください。


Ableton Live9ノート その9-3 制作日記(リズムサンプルの選び方) 

https://youtu.be/Tu3pPVQBadY

でわでわまたお会いしましょう〜!



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