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Live9ノート その7-4 イワモリライブパフォーマンスを振り返る(完)

前回までのあらすじ


とまぁようやくこのLive9ノートその7シリーズも今回で完結。自分にとっても初めての試みであったため、かなりの試行錯誤があり、更に結果を整理してお伝えするのはなかなか骨の折れる作業でした。今のところ次回ライブは決まってないので、のんびりと私もこれを見直して、細部の修正等を行いつつ、次に備えたいかなと思っています。


というわけで、ライブパフォーマンスにおける音に関しての下準備が整ったところで、以下の2点について動作確認や検証を行う必要が出てきました。

①曲ごとにメンバー2人の役割が違うので、その切り替えをスムーズにする

②その他PUSH2台使用上の問題点

ちなみに各曲に関する各自の役割はこちら

1:Carry out Revolution(私→コーラスとPushでリードを弾く WACCHI→ギター)
2:Overflowing(私→楽曲のエフェクトコントロール WACCHI→ギター)

〜MC〜

3:Lotta Love(私→ボーカル WACCHI→ピアノパートを弾く)

〜異様に暑苦しいMC〜

4:Starting Over(私→サンプラー使用 WACCHI→シーン切り替え)

と、ここでいきなりリードの音が出ない現象で躓いてしまいパニック。どうやら片方のPushをSessionモードに切り替えるとデフォルトでトラックのアームボタンがオンにならないようです(下記にて検証動画あり)。

Noteモード側でトラックを切り替えても同様の現象がおき、現状楽曲はアレンジメントビューに録音しているので、なるべく最後の曲までWACCHIのPUSHはNoteモードのまま、そして私も不用意にSessionモードに切り替えないというルールを設定しました。

ちなみにグループトラックやマスタートラックに切り替えた際、Pushのパッドが消えて一瞬焦るのですが、それは心配するなと彼に言い聞かせて、なるべく自分が弾く場面以外は触らないようにお願いしました(笑)。

続いて3曲目でお互いの役割が交代するのですが、僅かな時間で、

私→再生停止、ロケーターでLotta Loveの頭出し、トラックをPianoに選択

WACCHI→メトロノームスイッチをオン、ヘッドホン装着、タイミングを見計らって再生

のミッションをこなす必要がありました。勿論落ち着いて取り組めば特に問題ない行為だと思うのですが、やはり本番は何が起こるかわからない心配もあったので、この操作方法だけで何回も何回も繰り返し練習しました。

そして最後の曲について、最初はWACCHIが何もすることがなかったので、

「楽器持たずにずっと踊っていれば?」

と心ない提案したものの、なかなか首を縦に振ってくれなかったので、急遽この曲だけ、セッションモードでシーンの切り替えを彼にお願いする運びとなりました。そのため

私→再生停止、10以上のトラックを飛び越えてSimplerのトラックへ移動する、暑苦しいMC

WACCHI→Sessionモードへの切り替え、任意のタイミングで再生、再生開始後に私が操作するSimplerのトラックを録音待機状態にする

のバトンタッチがあり、これも何回も練習しました。ちなみにSimplerのアームを再生前になかったのは、録音開始前に発生するクリック音を出したくなかったためです(環境設定で録音前のクリック調整できましたが、今回はこの方法を採用しました)。


こうして音とパフォーマンスの両面から動作確認や検証を行って、ライブハウスのステージに立ったわけでした。

一連の動作を振り返ると、ステージに立つまでの準備が多かったなという印象でした。確かにパソコンを使ってライブをする際に途中で演奏が止まったらどうしよう?という不安は常にあります。しかし捉え方を変えてみると、機械だからこそ

「環境、ルーティング、操作方法がリハーサルと同じであれば本番も特に問題ない」

という安心もあります。いかにリハーサルでトラブルを予想し、その対処法及び如何にして発生させないか、これをクリアできれば本番も安心してパフォーマンスを行えるのではないかなと思います。現にリハーサルでイレギュラーなアクションをするとどこかで不具合が発生していましたし、同じ動作であれば毎回問題なく音が出ていました。

またこのシリーズ執筆中に

「バックアップとしてもう1台PCを用意した方がいいですか?」

という質問がきました。確かにバックアップがあればそれに越したことはありませんが、ライブハウスやクラブ等であれば、基本1台で問題なく動作が行えるようにするという考えで、細部にも目を凝らしつつ、システム等構築した方が宜しいかなと思います(勿論イベントの規模にもよりますが)。


というわけで長きにわたって書き綴ったLive9ノート その7シリーズもこれにて完結です。今回は動作確認や検証用としての動画を用意しています。複数のコントローラーでライブパフォーマンスを行う際の参考として役立ててください。

Ableton Live9ノート その7-4 コントローラーを複数台で操ってみた(検証用)

https://youtu.be/b9mL6rgRcZY


でわでわまたお会いましょう〜!

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