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Ableton Live9ノート その9-2 制作日記(リズムパターン作り)

さて今回の制作曲は、サンプルをスライスして再構築したフレーズを楽曲の柱としていきます。前回の日記では一番最初の工程として、スライスフレーズの作り方を行いましたので次は、

リズムパターンを決める

工程に移ります。この時点である程度楽曲全体の雰囲気が決まるので、スライスフレーズが柱であれば、今回で根っこを作る作業になります。


ここでの重要なポイントとしては、

・あまりにラフすぎる決定→結局全体像が掴みにくい

・本決まりとしてかっちり作る→長時間の作業のため楽曲のテーマがブレたり、途中変更等に応用が利きづらい

というケースが多いので、

「ラフ過ぎず、その後変更があっても対応できる程度のクオリティ」

を心がけて作ってみましょう。文章で表現するとえらくさじ加減が難しい印象で、凄く面倒な感じがしますが、早めに形にできて、後で消しても凹まない程度のものというイメージを持っていただければと。

根っことは言いつつもやはり制作は、作りたいという熱量が冷めないようにするのも重要なポイントなので、ある程度スピードも大事になってきます。


ちなみに私は元々ドラマーなので、よく

「ドラマーだからドラムフレーズは自分で作るのですか?」

という質問をいただきます。自分で作るところもありますが、結構な頻度でサンプルのリズムパターンを使います。


というのもDTMの場合、パートごとのフレーズを作る時

①音選び

②フレーズの構築

という2つの工程があり、そこに要する時間はこだわるとキリがないので、省略するようにしています。

①の音ドラムの選びでサンプルを使う理由は、

音を選ぶのに要する膨大な時間を省く&選んでいる途中で迷子になりやすい状況を防ぐ

ためです。

例えばKick Snare Hat Clap Tom Cymbal等、それぞれの音をかなり多くのサンプルから選びます。1-Shot系はもちろん、好きな曲を聴いたりしながら素材を集めるので「あれ?どんな音を探していたんだっけ?」とか「あれもE!!それもE!!どれもE!!」といった場面に出くわします。また「今はこの音がいいけど、もっと後ろの方のサンプルにこれよりもいい音が入っているかもしれない」と全サンプルを聞いて、結局最初の方が良かったりといったケースを防ぐためです。


合わせて、②のフレーズの構築でサンプルを用いるのは、

自分の手癖で作りがちになって楽曲の可能性を狭めることを防ぐためです。

特にハイハットワークなどはサンプルを聞いて「あら?こんな雰囲気もありだな!」ということもありますし、パーカッション的なフレーズや、KickとSnareの隙間を埋める1-Shot系のサンプルの使い方などは、今の自分では出てこない部分も多くあるので、いずれ自分が作る時に備えて今は知識を蓄えておくといった感じです。

それでは、結局ドラマーだった経験は役に立っていないのか?と聞かれると、まぁ少しゴニョゴニョ…と茶を濁してしまいますが、サンプルフレーズを聞いてて

「どっかがなんかおかしいな」

という時、ある程度目星をつけて修正出来るので、その点については今までの経験が生きているかなと(まぁこの部分に結構な文章量盛り込んでしまう時点で、ドラマーだったんだなと思いますが(笑))。


勿論、サンプル音源だけというわけではなく

「一部サンプル音源一部自作」

「音はサンプルで使った音だけど、フレーズは自分で作り直し」

というケースもあります。その使い方はまた別の曲を作った時にでも。

というわけで、ほんの軽い気持ちで脇道に入ったはいいものの、中々本線に戻ってこれなかったような気がしないでもないですが、文章の関係上本日の制作日記はここまで。次回はサンプルを選ぶ際のポイントなどをお伝えできればと思っています。

当然今回も動画を用意していますのでご覧ください。

Ableton Live9ノート その9-2 制作日記(リズムパターン作り)

https://youtu.be/SbKOnhADMy4

でわでわまたお会いしましょう!



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