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今日からスケーター日記 day1

やっと仕事は殺人的な部署から解放され、自宅から車で1時間の海沿いの田舎町に異動(平たくいうと左遷なんでしょうねえ)となり、あまりの嬉しさに毎朝、1時間早く出発して、臨海公園でスケートライフを楽しんでいます。

ことの発端は、異動が決まってからのこと。海沿いと聞いて、ブラック職場から解放されて遊ぶことしか頭になかった私は、真っ先にサーフィンがしたい!とアドレナリンがでまくっておりました。

そこで私はムラサキスポーツに出向き、サーフィンアイテム一式を購入すべく、何の知識もないまま突撃し、結果、誠実な店員さんに現実の厳しさ(準備・勉強が必要であること、結構費用がかかること、リスクマネジメントが重要であることなどなど)を教えていただいたのでございます。(もちろん店員さんは「大丈夫ですよ」と丁寧に説明してくれた上で購入を勧めてくれたのですが、満足に勉強もせずに突撃した自分に嫌になってしまい・・・。)

テンションMAXから結構落ちた私は、ふとSK8コーナーに目が留まりました。

「サーフィンより先にこっちじゃね?」

その日から、スケートボードとはどういう世界か勉強(主にYOUTUBEで)する日々になりました。そして知れば知るほど興味が湧き、いつしかサーフィンを忘れてスケートの世界に惹かれていきました。

若い頃から興味はあったのです。でも、身近にやっている人がいなかったり、ワルのイメージが強くて嫌な面もあったり、スケートをやりそうな人たちの輪に自分は溶け込めなそうだと自分で勝手に感じて、結局、手を付けるに至りませんでした。

しかし、YOUTUBEでスケートが上手い人たちの動画を見ていると、本当に普通のいい子が多くて、イキったワルなど超少数派であることが分かりました。つまり、色眼鏡でスケートの世界を見ていた訳です。(まあ、昔はそれなりに悪い人もいたんでしょうから、そういうイメージがついちゃったところもあるかも^^;)
彼らが楽しそうにSK8をしているところを見ているだけで、こっちまで楽しくなります。

まあ、そんなことは自分さえしっかり練習すればどうでもいいことなんですが、YOUTUBE上で、上手くなるためにやるべきことが結構体系化されていて、取り敢えず、始めればなんとかなるんじゃないかと思えるぐらいまで気持ちが高まりましたが、どうしても最後の一線(スケートボードを購入する)を越えられず(買ってきちんと続ける覚悟が持てなかった)、悶々と日々を過ごしておりました。

そんなある日、セカンドストリートで古着を見ていると、
「おや?」
結構、ボロッボロのスケートボードが1700円で売っているではありませんか。
所謂、「スケートボードのような何か」(新品で2〜3千円で売っているようなトラックがダメダメのおもちゃ)であれば、当然スルーでしたが、一応、トラックの動きは○で、デッキのコンケーブもあるスケートボードの端くれであるように見えたので、思い切って買ってみました。

「おおっ!買っちゃった!」

次の日からプッシュプッシュの日々が始まりました。
当然、何にもやったことがないシロウトですから、基本中の基本からのスタートです。ところがその基本中の基本であるプッシュですら、グラグラと不安定な進行で
全くスムーズに出来ないのです。
シロウトではありますが、一応、スノーボードは20年選手なので、ボディバランスや重心の取り方には自身があったのですが、全く持って出来ません。そして、なんだかすごく怖い。

早々に私の自信は木っ端微塵に打ち砕かれたのでした。

違う違う違う!そうじゃそうじゃそうじゃない!
違うんだ、、これは違うんだ、、そうだ!この板だ!!板が悪いんだ!!!

そうして私は、100%板のせいにして、新しい自分のスケートボードを買いに、再びムラサキスポーツへと向かったのでした。


続く


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