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股裂け伝説の町(2023/08/18の日記)

山梨に行くことになった。1週間くらい。五合目までの富士登山とか、泊まりのキャンプとか、甲府観光とか、けっこう盛りだくさんになったので、結局1週間山梨県内に勾留されることになった。楽しそうだからいいのだけれど。


名古屋から甲府行きのバスに乗る。スマホでの撮影だとバスの電光掲示板の表示がバグって見えるの、なぁぜなぁぜ。

行きのバスではアンソニー・ホロヴィッツの『カササギ殺人事件』を読んだ。上下巻に分かれていないので読破には至らなかった。

こういう海外の本格ものに特徴的なこととして「登場人物やその関係性、事件現場の地理的特徴の説明にページ数を割きすぎて、殺人が起こる頃にはもう半分読み終えている」みたいなことがたびたびある。「長いな…」と思っても解決編に入ってしまえば意外にそんなでもないのだ。


甲府に到着。

ほうとうを食べた。毎年地元の祭りで振る舞われる味噌鍋を思い出して、少し懐かしい気持ちになった。


電車に揺られて大月駅へ。

「桃太郎伝説の街」を標榜しており、岡山県とはバチバチの関係にありそうだ。呉と舞鶴の両市が肉じゃがの発祥を主張するみたいな。

山梨には海がないので、その点でいうと桃太郎のお話の全てが自身の領土でで完結することのできる岡山県の方が優勢か。どう考えても「きびだんご」は「吉備」からきてるだろうし。

そう思って調べるとどうやら大月の桃太郎伝説には「鬼ヶ島」という概念は登場しないらしい。山の中で全ての話が展開されていくのだ。(きびだんごは出てくる)

桃太郎軍団との激闘の末、攻撃に耐えかねた鬼は逃げ出し、隣の「徳巌」に足をかけると、哀れなことに股が裂けてしまいました。

大月観光協会ホームページより抜粋

ただこの退治のしかたはどうかと思う。


宿泊地の富士吉田市に着いた。はじめは雲に隠れて富士山頂を拝むことはできなかったが、日が沈んでいくとともに山の全体像が見えはじめ、日没直前にはお馴染みの台形の稜線を目にすることができた。


1日目だけでもいろいろやったことがあるのだが、今日もいろいろやることがあって書き切ることができないのでここで終わります。さようなら。

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