・バイト明け。日曜日で客が多くても何とかなるもんだ。相変わらずみんなコナンの話をしていた。

・辛いのが好きなので、「ペヤング獄激辛一味プラス」をコンビニで見かけて衝動買いしてしまった。からそう。

・激辛好きでも箸が止まるでお馴染みの「獄激辛」、今まで散々辛い物好きをアピールしてきたのに、一度も食べてこなかったので、まあここで経験しておいた方がよかろう。

・調べてみると、スコヴィル値（辛さの単位。カプサイシンの割合によって決められる。）が50万くらいあるらしく、これは対人用催涙スプレー（スコヴィル値30万）を優に超える。ほぼ兵器。そんなもの売るなよ、コンビニで。

・お味の方は……というか、これ、もう味じゃない。かろうじてソース焼きそばの残留思念みたいなのは感じ取れるが、それよりも高スピードで高出力の絡みが突き抜けてきて、辛え〜〜〜〜。助けてくれ〜〜〜〜〜〜。

・食べた時の衝撃はもちろん、何よりも辛さの持続時間が凄まじく、ポケモンでいうところの「どく」状態みたいにスリップダメージが入っていくので、だんだん体力と精神力を削られる。当然のように涙は出てくるし、箸が動いていない時間が次第に長くなるが、激辛は何もしていない時間が一番辛いので、食べ進めて業火に入るか、何もせずに針のむしろか、最悪のジレンマに陥ってしまった。「前門の虎、後門の狼」ってペヤング獄激辛一味プラスのことだったんですね。

・孤独のうちにこの苦行をするのもいいかと思ったが、さすがにエンタメに昇華させないと自分がいたたまれなくなるので、友達と通話を繋ぎながら食べていた。そいつらはかなり性格が悪いので、ことあるごとに話題を振ってしゃべらせようとしてきた。最悪だ。こっちは呼吸するだけでもイテテなのに。

・というか、口という器官に「呼吸」「発話」「食事」の三つも役割を担わせるなよ。おかげでこうやって苦しんでる民草がいる。神様、人間の構造は概ねいい感じなんですが、もし次回のアップデートがあったら、せめて食事は他の機関に担当させてやってくれませんか。

・何が嫌って、最初の「辛え〜〜〜〜」という衝撃以外の面白ポイントは全くと言っていいほどなかったということだ。ずーっと口の中が痛いだけ。辛い、のち、ずっと不快。始終キレてた気がする。でもなんだかんだ40分ほどで完食したの、えらい。

・もう一度食べたいかで言ったら、絶対に「ノー」だが、まあ、経験しといてよかったとは思う。めちゃくちゃ辛かったけど、めちゃくちゃ辛かっただけともいえる。頑張りゃ食べ切れる程度の辛さ。ただ、私はあの友人たちを絶対に許さない。絶対にだ。