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漫画「#私とがん」高校生が描くがん患者さんのおはなし ーがん教育の大切さ

2月4日の世界対がんデーに向け、先日、あるがん患者さんのストーリーが、漫画として発表されました。
主人公は、肺がん患者の会ワンステップ代表 長谷川 一男さん。
この漫画は、現役の高校生たちが「がん」そして、一人のがん患者さんと初めて向き合いながら作った、「がん教育」の新たな取り組みでもあります。

漫画#私とがん_1P

漫画全編はこちらからお読みいただけます。

いつか「がん」と向き合う日のために

2人に1人ががんになる時代。そんな風に言われても、「がん」は突然に身近にやってきます。自分ががんになったとき、大切な人ががんになったとき、ショック、戸惑い、逃げたくなる気持ち、どこにぶつけていいか分からない気持ち、色んな気持ちが生まれます。
誰もそんな簡単に、受け止められない。

この漫画の制作にあたり、長谷川さんと初めて触れ合い、高校生たちの「がん」に対するイメージは変わりました。そして、いつか誰かが「がん」と向き合う日が来た時、この漫画がひとつの助けになったら嬉しい。そんな気持ちで高校生たちは漫画を作りました。

“2人に1人ががんになるというのを聞いて、驚きました”
“がんっていうのは、かかってしまったら、すごく苦しくて治らない病気なのかと思っていました“
“がんについて、もっと理解するべきだなと思いました”
“(この漫画を通じて、がんに対する)認識を私みたいに変えられたらなって思います”
(関西文化芸術高等学校 生徒のコメントより)

長谷川さんにとっての「生きる」

この漫画の主人公である長谷川 一男さんは、肺がん(肺腺がん)ステージ4と診断され、ある日余命宣告を受けました。そこから長谷川さんがどのような気持ちで、「がん」そして「生きる」ということと向き合ってきたのか、漫画には描かれています。

“愛していることを、伝え続けなければ”
“子供たちの記憶に残る僕の姿が、どうか笑顔でありますように”
“それが自分自身にとっての救いでもあった。”
“職業、TVディレクター。カメラに触れている間は、仕事をしている気持ちに戻れる”

(漫画「#私とがん」より一部抜粋)


私は、母のがん、父のがん、今までに家族のがんを2回経験しています。
そして自分もきっといつか、がんになるのかなと、ときどき考えます。

私の母が肺がんで同じように余命宣告をされた時、彼女がどんな思いでがんと向き合っていたのか、当日19歳だった私にはわかりませんでした。母と、がんと、どう向き合っていいか分からず、今でもたくさんの後悔があります。

これから「がん」と向き合う人には、
私と同じような後悔をもってほしくない。

いつか「がん」が突然やってきたときに、向き合える力をもっておけるよう、子どもたちへの「がん教育」はとても大切だと思っています。

たった一つの正解はない。

がんとの向き合い方に、正解はないと思います。
これが“正しい”なんて、誰かが決めるものではないと思います。

どんな向き合い方も、どんな選択も、
その人らしくあることが一番大事だと、今は思っています。
それ以上に大事なことは、何もないと今は思えます。

自分が「がん」になったとき、大切な人が「がん」になったとき、
どんな選択をするか。
その選択は、その人のそれまでの人生、価値観、家族、仕事、友達、
その時その人が置かれている状況、それぞれによって、
変わってくると思います。

でも、きっとその人だけの「大切なもの」があるはず。
それを大切にすること。
それががんと向き合うことであり、生きることなのだなと、
思うようになりました。
そして、周囲の人が、その大切なものを、
共に大事にしてあげることができたのなら、
見失わないでいてあげられたら、
その人はきっと「幸せ」なのかなと、思うようになりました。

あなたは「がん」とどう向き合う?

漫画は、ある一人のがん患者さん、長谷川さんのストーリーです。
人それぞれの「がん」との向き合い方があって、しかるべきだと思います。

でも、もしこの漫画が、
誰かががんと向き合う時の、何かの助けになったら。
漫画を制作した関西文化芸術高等学校の生徒さん、
長谷川さん、そして私の願いです。

そして、あなただったら、自分の「がん」、
もしくは大切な人の「がん」と、どう向き合うか?

自分らしい「がん」との向き合い方を、この漫画をきっかけに、
考えてもらえたらなと思います。

漫画はこれから動画になります!
乞うご期待💛

【がん漫画動画プロジェクト】
■告知動画
https://youtu.be/-iBuzzKxgBU

あとがき

今回、がん患者の家族として、医療のPRに携わる者として、この漫画制作プロジェクトの企画および広報をプロボノでお手伝いさせていただきました。この漫画が多くの人の心に届きますように。

【本プロジェクトの協力者】
・漫画原案制作:漫画家 武田 一義 氏
・漫画医療監修:岐阜市民病院がんセンター診療局長 澤 祥幸 先生
・動画制作協力:エムアイビー・ハポン株式会社 秋保守佑 基山純子
・企画/広報協力:株式会社ストーリーズ・オン・ヘルスケア 岩谷 綾子

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