ぱのらまくん_2

5. HEAT ADDICTION ~灼熱中毒~【「GINGAKEI」発売記念パノラマくん対談】

ミニアルバム『GINGAKEI』は本日11/12店着日。
発売を祝して、幻のキャラ「パノラマくん」と対談しながら収録曲を掘り下げます。
今回は、5曲目『HEAT ADDICTION ~灼熱中毒~』について。

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デザインが弄れないので、全然こっちをみてくれない。

・イントロデュース

岩渕「地球がおかしくなってるな。

パ「いきなりどうしたんだ一体。」

岩渕「おかしいだろうよどう考えても。台風はわんさかくるし、大雨は降るし、10月になっても半袖で過ごせてたし。」

パ「今年は特にね。異常気象に関するニュースが沢山ありましたけど。」

岩渕「夏もえげつない暑さだったよなあ。今年、東京が猛暑日を記録した8月21日俺らが何してたか知ってるか?

パ「知る由も無ければ、興味もない。」

岩渕「江ノ島でダウン着て、MV撮影してたんだよ。」

パ「あ、あの労力の割に評価されてないMV!」

岩渕「そう、労力の割に評価されてないMV!」

パ「あれを撮ってたのが8月なのね。本当に暑そうだよ、あれ観てたら。」

岩渕「本当に暑かったもん。撮影中、記憶にない瞬間があるもんな。しかしあれだ、これだけ異常気象が続くと、真夏にダウン着てる俺たちがおかしいのか、地球がおかしいのか分かんなくなるよな。」

パ「いや、それは100対0で君たちがおかしいよ。」


・「HEAT ADDICTION」

パ「この曲のタイトルになってる『HEAT ADDICTION』ってのは、去年からあった言葉だよな。タイトルつけるのはあっさりだった?」

岩渕「いや、そうでもなくて。今までで一番、歌詞に悩んで、何度も書き直した曲かもしれない。風通しのいい音源を作りたいと思ってたから、そういえばやったことないし夏をテーマに曲を作ろうってのは、最初から決まってたんだけどね。」

パ「なるほど。確かに夏をテーマにした名曲ってのは多いね。ラップに限って考えても、KREVAの『イッサイガッサイ』RIP SLYME『楽園ベイベー』スチャダラパー『サマージャム’95』とか。考え出すとキリがない。」

岩渕「そう。そもそもハードルがめちゃめちゃ高いよな。どれも、素晴らしい曲。歌詞を書き直し続ける中で、色んなものを意識して、どんどん言葉が自分から離れていったこともあったんだけど、最後には自分が生み出した言葉『HEAT ADDICTION』に立ち戻ることができた。」

パ「ちなみに、途中つけてたタイトルはなんだったの?」

岩渕「最初は仮題『サマーソング』から始まり、夏の倦怠感を歌った『あーもうなんか』や、刺激的な出会いを歌った『刺激的霹靂』とか。とにかく色んな角度から夏を歌ったね。」

パ「3つ目一体なんて読むんだよ。そんな中、最後のに決まった決め手はなんだったの?」

岩渕「やっぱり、過去に自分から出た物ってのがデカかったね。あとは、暑い中、更に暑い方へ飛び込んでいくって姿勢が俺らっぽい夏だと思った。元々の『HEAT ADDICTION』はツアー名だったけど、その時の意味もそういうことだったし。」

パ「なるほど、より暑い方を目指す馬鹿さ加減がね。」

岩渕「人のこと馬鹿って言うなよ!!!失礼だろ!!!!!!!

パ「怒りのスイッチどうなってんだよ。」


・フィーチャリング浪越

パ「曲の成り立ちははどうなってるの?作曲はバンド名義になってるけど。」

岩渕「好きなヒップホップのトラックを色々と流しながら、スタジオでパソコンを睨みながら作っていった。リズムを組んで、リフ選手権があり、コードをつけ、メロディをつけ、最後にラップを入れたって流れかな。」

パ「途中、著しく聞き慣れない単語があったけど。」

岩渕「え?『リズム』のこと?」

パ「ちげえよ。だとしたら、今までどうやって生きてきたか不思議だろうよ。『リフ選手権』ってなんだい。」

岩渕「『ずっとマイペース』をリリースした時、浪越の強い思いとして、次回はギターリフをど真ん中に据えた曲を作りたいってのがあって。で、俺とタノはヒップホップのトラック的なことがやりたいって頭があったから、4人で話し合って、次回はトラックに対して『フィーチャリング浪越康平』のような気持ちで作るのが全員のやりたいことを詰め込めるんじゃないかってことになった。」

パ「なるほど。トラック的なものに対して、浪越は浪越としてガンガンギターを弾くってことね。」

岩渕「そうそう。そんな作り方は他に聴いたことないし、面白いんじゃねえかって。だから、リズムを組んだ上で、どのギターリフがいいか選手権をした。」

パ「それが『リフ選手権』

岩渕「このバンドではたまに開催されるんだよ。その中で、最も耳に残るかつシンプルなリフが選ばれたって訳さ。」

パ「ふむふむ。優勝作品なんだね。この曲メインリフだけじゃなくて、サビ裏、そしてソロなどギターが冴え渡ってるよな。ベンチャーズみたいなサーフロックのテイストを感じたり。」

岩渕「この曲ではギター一本で、夏を表現してるもんな。」


・ホニャラカ語方式

岩渕「あと、この曲では今まで初めてのホニャラカ語方式を使ってる。」

パ「出たよ。新しい方式。なんだいそれは。」

岩渕「一度適当な言葉でラップをはめてみて、言ってて気持ちいいのができたら、それを意味ある日本語に直していくって方式。ラッパーがよくやる手法を真似してみた。といいつつ、『いい趣味してるね』とかほとんど『ホニャラカ語方式』だけどね。」

パ「名前の『藤子・F・不二雄感』がすごいな。」

岩渕「この方式使うと、語感重視だから言ってて気持ちいい歌詞になるんだよね。意味と両立させるのがとても難しいけど。『ほんやくコンニャク』でもあればいいのにってよく思う。」

パ「やっぱり『藤子・F・不二雄』じゃねえか!


寒くなってから聴くと暖かくなれるほどに、振り切って夏の曲。アルバムで一番曲順悩んだ曲でもあります。ライブでやってる間は、どんな時期でも夏になると思ってるので、一緒に盛り上がろう。

次回は、6曲目『エイリアン』について。
明日はいよいよ『GINGAKEI』発売日!

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