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松島から帰る日

I’llです。
今日、仙台に帰ります。
良い観光でした。松島は子供の頃から何度も来ていますし、思い出もたくさんあります。あまりに来すぎて慣れてしまった部分もあります。とは言え、来るたびに最高の体験をさせてくれるのが松島という所です。

旅館から見た朝焼け


今回の旅行は、いつもの自分に対する労いです。
最近、自分を褒めることが多くなってきました。
私は作品を自賛することはほぼありませんが、自分の思想や文章、作風をちょっと好きになりつつあります。人様から見ればどうかはわかりませんが、私はわりと気に入っています。
自分に対する要求水準を、たまに満たしてしまう瞬間があります。私は無条件で自分を痛めつけたいわけではないので、その時はさすがに自分自身を認めざるを得ません。あくまで市場の水準を踏まえたボーダーラインを課しているに過ぎず、目に見えない理想に向かって鞭を振るっているわけではありません。
それでもまあせいぜい及第点だな、くらいに感じます。どうやっても一流の作家には届きませんし、もっと効率的な手段でサラッとやっていたりします。そのやり方は誰にも教わることができませんし、やはり自分で模索していくしかありません。
たまに「自分はよくやっているな」と感心する瞬間はあります。結果が伴わないとは言え、私はやっぱり努力している自分が好きです。
自惚れたくないですし、かと言って遜った人間にもなりたくありません。謙虚であることは時に惨めに感じます。しかし、事実誤認は歩く一本の綱の上から、足を踏み外す要因となります。いくら惨めでも、一歩一歩着実に歩みを進めることが大切です。


ずんだパンとホットコーヒー

旅館の朝食はずんだパンとコーヒーです。松島に来たら、これ以外のメニューはあまり考えられません。
ずんだパンは外側がパリッとしていて、中はしっとりとした生地の中に温かいずんだが入っていて、ほんのり甘くて癒されます。どんなコンディションでも食べられるので、特に二日酔いの朝には最高です。

五大堂のすかし橋

日が高くなると今日も殺人級の暑さになりそうなので、早めにチェックアウトして帰宅することにしました。
ついでに五大堂に立ち寄ることにしました。お堂に行くには、すかし橋を通る必要があります。

すかし橋の立て看板

すかし橋は横板に隙間があり、足元に海面が見えます。わりと気をつけないと踏み外します。それにはこうした教えが込められていたんだなと感心しました。こう言ったところに知恵を使う日本人は、やはり流石だと思います。

五大堂

こうして日常を離れると、自ずと反省する時間が生まれます。目の前のことしか考えられないと、どうしても小手先に走りがちです。
まあ最近は、そんなに考えすぎない方が良いのかな、と思うことが多いです。やるべきことをやるのは変わりませんし、あとはどう工夫するかです。
私の最大の弱点は、孤独であることです。自分以外の視点に触れることがないため、他者がどういう角度でものを見ているかをつぶさに知ることができません。
業務の向上のための関係構築はまだ先の話だと思っていますし、変に気を遣う人間関係なら無い方が良いと考えています。
他人の感想など知るかという気持ちと、人がどう思うかを知るべきだという気持ちは両立します。そのバランスをうまく取るには、あらゆる人の目線に立ち自分を見たらどう思うか、そのイメージを多角的に持つことなのだと思います。
それは、他者に興味を持たず鼻から共感するつもりがなければ不可能です。そういう意味で、もっと様々な人を観察する必要があります。
例え弱々しくても、間違っていないと思うならこのままやれば良いと思います。ただ、人様からどう見えるかをもう少し気にした方が良いかもしれません。
私には実績がありませんから、批判されるのは当然ですし足元を見られるのも致し方ないことです。その恥を誤魔化すことなく、黙って頷くのもあり方だと思います。本気でそう思ってやっていることには、偽りがないからです。

五大堂から松島湾を望む

最近、父が病気になりました。色々と心配が増えていきますし、自分の責任も大きくなっていきます。いつまでも未熟とか修行中とか、言い訳ができない状況になりつつあります。
自分としても、本気で仕掛ける時は近づいていると感じています。自信もあまりないですが、かと言って逃げの手を打つ余裕もなさそうです。
今がかなりの転換期であるのは確かです。もし実力が試される時が来たら、勝つか負けるかは能力以上に自分を信じられるかどうかにかかっています。
まあ、普段より数倍の力は出せないので、せめてコンディションに気を配り疲労を溜めないことかな、と思っていたりします。



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