I’ll

フリーランスのイラストレーター・漫画家。仙台在住。15年に及ぶうつ病を乗り越え、絵を描…

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フリーランスのイラストレーター・漫画家。仙台在住。15年に及ぶうつ病を乗り越え、絵を描き続ける日々。好きな言葉は「敬天愛人」。

マガジン

  • I'llのコラム

    書くことで思考を整理しています。つらつら思うことを書いています。

  • I'llの制作ノート

    書くことで考えを整理しています。創作する時に考えていたことなどをまとめています。

最近の記事

ウクライナ侵攻開始2年に寄せて

I’llです。 本日2月24日、ロシアがウクライナを侵攻開始して2年になります。 昨年、私はこちらのnoteで「ウクライナを支援する計画がある」と書きましたが、情けないことにまだ現実化できずにいます。 目の前のことに囚われ、理想にはなかなか近づけません。モタモタしている間にロシアに領土が割譲されるという憂き目に合うとしたら、今後ウクライナの方々に顔向けできません。 何とか私も事業を軌道に乗せ、国際貢献をしたいところです。 ウクライナの方々を応援する気持ちを込めて、イラストを

    • 「我に七難八苦を与えたまえ」と神に誓ったら、本当に七難八苦しかなかった件

      今年を振り返って I’llです。 今年の年収は、例年になくやばいです。 10ヵ月かけて描いた「インモラルスタディ」も大して売れてません。一年かけていくつか案件をやったギャラでやりくりしてきましたが、今年の総収入額は笑っちゃうレベルです。 振り返れば、今年の大半は悩みと向き合うことがテーマでした。人生の悩み、自分への悩み、作家としての悩み、作品に対する悩み、そういった内面性を誤魔化して通ることができませんでした。だからといって、正面からぶち当たってしまった感はあります。

      • 画像生成AIに、一年かけて出した結論:「AIよりも問題なのは人間」

        AIを疑問視するなら、まず人間について論ずるべき I’llです。 12月9日、EUで世界初となるAI規制法が可決されました。私はAI開発企業にだいぶ忖度した内容になると個人的に考えていましたが、比較的踏み込んだ結論になったと思います。とはいえ、最速での施行は2026年からですので、あと2年はAI関連企業がイケイケなわけで、世の中がどう変わっていくかは不透明感が拭えません。 私はAIが本質的に危険だとは思いません。むしろ画像生成AIを使う「AI絵師」のノーマナーな振る舞

        • 今の世界と情報と、どう向き合うべきなのか?

          世の中と良い距離を取る、ということ I’llです。 本日より「I’ll Note」の更新を再開します。 更新を停止している間、多くの段階を心理的に乗り越え、また世界や社会を取り巻く情勢も変化しました。しかし、以前私がこのブログの方向として考えていた思想的路線は踏襲したいと思います。 今回は、休止中に練っていた一連の記事に先立って、情報リテラシーに関して考えたことを書いていこうと思います。 原稿中というか、切迫詰まっている間はかなりナーバスになっていまして、情報の心理的悪

        ウクライナ侵攻開始2年に寄せて

        • 「我に七難八苦を与えたまえ」と神に誓ったら、本当に七難八苦しかなかった件

        • 画像生成AIに、一年かけて出した結論:「AIよりも問題なのは人間」

        • 今の世界と情報と、どう向き合うべきなのか?

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        記事

          「平和」とは何か

          久しぶりのご挨拶 お久しぶりです。I’llです。 前回の更新は8月下旬、進行中の作品が終わり次第noteを再開する予定でした。ですがその原稿がトンネルに入ってしまい、色々あってまだ製作中です。 詳しい進捗は「I’ll Qropuis」https://i-llqroquis.blogspot.com/のほうに書いています。 再開後のnoteの計画は立っていますが、やはり原稿が落ち着き次第になると思います。やりたいのは山々なのですが、もう少しお待ちいただけると幸いです。 知

          「平和」とは何か

          哲学と私

          「I’ll NOTE」のこれから I’llです。結論が出ました。 このnoteはこれまで、自分自身の状況や考え方に主軸を置いて続けてきました。主に世界や社会の中に置かれた、自分の生き方をアップデートするために半年以上更新してきました。 ところが最近、本当に全く悩みがなくなったというか、自分の生き方に対する疑問が霧散し、深く考え込む必要がなくなってしまいました。だから自分のためにモノを考えるという習慣がなくなり、それに伴いnoteに文章を書くのが難しくなりました。 それなら

          哲学と私

          このnoteが終わる日

          ついに書きたいことがなくなった I’llです。 このnoteが役割を終えつつあるな、と感じています。 このブログは、ポートフォリオサイトを作る際にイラストなどを掲載したり、進捗を公開する目的で始めました。あまり突っ込んだことを書くつもりもありませんでしたし、当初はかなり表現をボカしてポエミーな内容に留めておこうと思っていました。 ただ、あまりに言いたいことが多すぎるというのもあり、心のモヤモヤを書き出して対応策を練るルーティンが好循環に繋がる部分もあり、このnoteを書く

          このnoteが終わる日

          「おっさん」を作るのは習慣である

          幸せは、よくわからない I’llです。 今日、誕生日でした。誰からも祝われることはありませんでしたが、地元の祭りに行ってさんざん飲み食いしたので、それはそれで最高の日でした。 地元の祭りはほぼコロナ前以上の盛り上がりで、市民の本気度が感じられました。家族連れやカップルなどがごった返ししていて、やっぱり景気が良いのは気持ちがいいものです。みんな楽しそうでしたし、去年の悲惨さと比較すると、やはり誰しも嬉しさを隠せなかったのではないでしょうか。 去年の誕生日から1年が経った

          「おっさん」を作るのは習慣である

          松島から帰る日

          I’llです。 今日、仙台に帰ります。 良い観光でした。松島は子供の頃から何度も来ていますし、思い出もたくさんあります。あまりに来すぎて慣れてしまった部分もあります。とは言え、来るたびに最高の体験をさせてくれるのが松島という所です。 今回の旅行は、いつもの自分に対する労いです。 最近、自分を褒めることが多くなってきました。 私は作品を自賛することはほぼありませんが、自分の思想や文章、作風をちょっと好きになりつつあります。人様から見ればどうかはわかりませんが、私はわりと気に入

          松島から帰る日

          松島に遊びに来ました。

          I’llです。 今日は、松島に一泊旅行に来ました。 松島へ行くために在来線に乗車する際、JR仙石線のダイヤが一時的に乱れており、直前で到着駅が変更されたり、電車内が混み合って座席に座れなかったり、途中で電車が止まったり、なかなか目的地に着かずイライラさせられました。 1時間ほど立っていたのですが、姿勢を整えて重心を安定させ、心頭滅却すれば意外と何時間でもいけるかもしれないと思いました。 人生は、こうしたイレギュラーを精神修養のチャンスと気づき、志を鍛え忍耐を体得するための道

          松島に遊びに来ました。

          強すぎる感情と向き合いながら

          私の性格は難がありすぎる I’llです。 自己観察を続けていると、言葉にできない意識の矛盾や、抑圧された目的のない欲望と向き合うようになります。 私は何か身の回りでトラブルが起こると、極力自分を出さないように頑張ります。もういい大人ですし、私の感情が強すぎてどうしても当たりが強くなりがちだからです。 人の悪いところを見て、悪口を言うのは簡単ですが、私は人の足元を見すぎるせいで悪口の威力をコントロールできません。自分に対して向けている目線をそのまま人様に向けると、どうしても

          強すぎる感情と向き合いながら

          失敗を認めることは成長の証である

          変化の時こそ、焦らないのが大切 I’llです。 変化のタイミングというのは、あると思います。 私に急な内面の変化が起こる時は、体がどこも不調はなく、疲労も少なく睡眠もしっかりとっていて、メンタルも特に不調はないのに、物事に気持ちが何となく入っていかなかったり、いくら寝ても眠かったりすることがあります。しばらくは原因がよくわからず、生活にも仕事にもあまり支障はないレベルで愁訴感が続くのですが、どこかのタイミングで急に考え方が変わったことに気づくのです。 その状態を初めて経験し

          失敗を認めることは成長の証である

          「自分」という山を登れ

          他人の意見を気にしない I’llです。 最近、日常を送ることがかなり楽になったのを感じています。別に生活水準が上がったわけではないですが、心持ち次第でこんなに変わるものかとびっくりします。 心身の健康は、おそらく充実した人生を送る上での元栓であり、常に病んでいたら美味しいものも味わえないわけです。そういう意味で、健やかな生活は心に余裕を生み、あらゆることに喜びのアンテナを張ることができます。 まあ人様から評価されたいとか、世の中が不穏すぎて不安だという気持ちもあります。け

          「自分」という山を登れ

          自分にとって最大の敵は自分自身だが、最強の味方になる

          自分を最も苦しめるのは自分である I'llです。 6月下旬あたりから自律神経失調症に陥り、休養とセルフケアを地道に行ない、最近ようやく回復を実感しました。 毎時バキバキに振り切っている交感神経を強制的にリラックスさせ、副交感神経を高める技術を身につけたり、ツボ押しやストレッチで体の不調を逐一ケアする方法も学びました。それと並行して、認知行動療法についてコツコツ勉強を続けていました。 認知行動療法を学んでいて気づくのは、私が私自身を構成する条件を自ら規定し、自分を苦しめて

          自分にとって最大の敵は自分自身だが、最強の味方になる

          仙台七夕まつりに行って来ました。

          I'llです。 今日は、体が癒しを求めていたので、銭湯に行くことにしました。 私が向かったのは、仙台市若林区の六丁の目にある「サンピアの湯」です。 ロビーには、七夕飾りが並んでいて綺麗でした。まあ、今日が仙台七夕まつりだと気づいたのは、入浴してサンピアの湯を出た頃ですが。 お湯に浸かりながら、「これからどうありたいのか」とか「人間不信をどう治すか」とか、小難しく考えてはいたのですが、お風呂を上がってさっぱりしたら、割とどうでもよくなりました。 私は考えるのが好きではあるもの

          仙台七夕まつりに行って来ました。

          良作を生み出すためのセオリー

          自分の作品の悪い部分に気づく I’llです。 7月末に一仕事を終えてから、自分の仕事のやり方を見直し、セオリーを破壊して一から手順を組み上げているところです。 これまでの慢性的な長時間作業を一切やめ、こまめに休憩して体をケアしながら、ガッと集中するサイクルに変えました。これはやってみなくてはわからなかったのですが、2倍集中すると疲労の蓄積も2倍になるようで、結局は疲労の総量自体はあまり変わっていません。それでも、脳や神経や体に蓄積されるダメージはだいぶ軽減されています。 最

          良作を生み出すためのセオリー