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いくら遅くても、今やり直すべきだ。

I'llです。
私はこうして絵を生業としているわけですが、後悔はあります。早く気づけばよかったことは、沢山あります。
私は、未だに人物の顔を描くのが苦手です。今でも描くたびに、試行錯誤をしています。しかし、描けないことを有耶無耶に誤魔化してきたから、私は何年経っても、顔が満足に描けないのです。
自分の経験則や長年蓄積した手癖が、おそらく自分の上達を最も妨げています。「やればやるだけ上達する」というのは、間違ったやり方を続けることに対しては、全く当てはまりません。間違ったやり方を習熟すればするほど、正しい成長を阻害するのだと思います。

そういうことを考えている時に、面白い動画と出会いました。
お笑い芸人のハリウッドザコシショウさんが、後輩芸人の売れない理由を解説するという動画です。この動画を拝見して、「売れない」原因にもセオリーがあるのだ、と理解できました。

「売れる」というのは、一旦売れ出すと、同じ水準でかつ類似性のある成果物を要求されることもあり、売れないことにも自由があるのではないか、と私は考えているほうなのですが、「いつか売れるかもしれない」という思いでズルズル居続ければ、身を滅ぼすことになりかねないのかもしれません。
ザコシショウさんがこの動画の結論として、「生活態度を見直すこと」「お笑いに対する意識改革」が売れるためには必要である、と仰っていました。
先輩のザコシショウさんはおそらく、もっと具体的なアドバイスを実際にされていると思うのですが、そのアドバイスの価値が本人たちにうまく伝わっていないのではないか、と感じます。

私は多少なりとも頭は良くないので、自分のための忠告を、完全に理解できないことがあります。そういう時は、変なことにこだわり、事の重大さがわかっていない時がほとんどです。
そして長年やればやるほど、自分のやり方に固執し、他人から見てどうなのか、世間に対してどうなのか、その客観性を蔑ろにし、変えられるタイミングを後手に回していくのです。しかし、最も良くないのが、悪い状態を悪いままにしていくことであることあると知りながら、なあなあと茹でガエルのように負のスパイラルに陥っていくことになります。
自分のやり方に固執し、それを続け、自分の正しさを証明することよりも、将来の利と可能性を取ったほうが、はるかに有利に動く確率が上がります。しかし成長をめんどくさがり、変化を疎んじる態度のせいで、人生の大半を棒に振る危険があります。
ですから、改善は早ければ早いほど良く、いちいち弱い部分、悪い部分を見つけ、すぐに対処していく姿勢が大切です。
私たちは、それが例え気づくのが遅かった思ったとしても、それを無視しても悪い部分は悪いまま変わることはなく、過去に遡ってやり直せない以上、現実問題として今、修正するべきです。一番悪いのは、悪いままの状態を維持することだからです。

私は、未だにできないことを見つけた時、どうして自分はできないのか、才能がないのだろう、と考えてしまいます。しかし、はるか無限に広がる海原の真ん中に、自分一人で船を漕いで、もしその船にトラブルが発生した時、船に乗っているのは自分一人です。自分がやらなければ、ずっとできないままなのです。だから、その時はどんなに惨めであったとしても、自分のことを大事に思うならば、背を伸ばして地道にやっていくしかありません。

P.S.
この記事でハリウッドザコシショウさんの後輩芸人さんたちに言及している部分がありますが、彼らを批判する意図はありません。私は芸人さんの世界に対しては、全くの素人であり、何もわかりません。私と共通する部分に関してのみ、私見を述べさせていただきました。ご了承いただきたく存じます。

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