いしー

宮城県の利府町にトレイルを作るプロジェクトをしています。トレイルのことに加え、スポーツ…

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宮城県の利府町にトレイルを作るプロジェクトをしています。トレイルのことに加え、スポーツ、本、歴史、地域のことなど書きます。|一般社団法人タンコーカナリ代表

最近の記事

板谷道の変遷

「休み松」周辺における板谷道の変遷を今昔マップをもとに見ていく。 ▼下左は昭和3年(1928年)に測量したもの。今から約100年前のこの地図には、「休松」の文字が残り、大郷側の峠にあったことが分かる。この場所は今でも利府と大郷の境界である。道幅は半間以上で、一間未満だった。ちなみに、一間は約1.8メートル。 ちなみに、休み松とはどういうものだったのか。下の「休み松」の写真は利府町郷土史会菅原会長から提供を受け、それをカラー化したもの。カラー化は、今月27日にリフノスの公民

    • スポーツワークショップについて

      利府町で開かれたスポーツワークショップに参加しできた。第一部にゲストで参加したのは卓球の愛ちゃん。声がきれいで、姿勢が立って、言葉がすらすら出てきて、美人で…。なにもかもいい印象しかありません。クロストークで対談相手となった町長も、愛ちゃんのリクルート大成功で、来年度からスポーツ推進課(だっけ?)を新設する利府のスポーツ行政にとって明るい船出だったのでは。 第二部はグループディスカッション。スポーツをやる上で女性が輝ける環境を考えるために、まずその具体的な課題を考えようって

      • 坂東について

        昨日郷土史会があった。会長が発表した奈良時代の移民政策について、補足的な情報を追加するつもりで「坂東」という言葉についての、自分なりの認識を会長が発表したあとに発言してみた。だが、話してみて、うまく伝わっている気がしなかったので、簡単だけど、ここでも触れておきたい。 私が言いたかったことは、「坂東」という言葉が使われる前と後では、中央の関東に対する意識が変わったということだった。分かりづらいと思うので、以下説明を試みたいと思う。 「坂東」という言葉の初見は「続日本紀」の記

        • 小6の事件

          昔、地域のスポ小で野球をやっていたとき、こんな事件があった。 練習が終わり、いつも通りボールを片付けていた。ボールをかごに入れ、それを自分より二つ小さい子が、体育館に併設する倉庫に持っていく。倉庫の近くまで来たところで、近くにいたある親がかごからボールを一つ取って体育館の裏の方へ投げた。そして、ボールを運んでいた子に向かって「取ってこい」と言った。なぜそんなことをしたかわからない。でもしたのだ。言われた子は何が起こったかわからないといった具合で呆然としていた。近くにいたぼく

        板谷道の変遷

          ブランディングに思うこと

          ブランド(brand)とは、元々burnだった。burnは燃える/燃やすという意味を持つ単語で、このburnがあるときbrandという言葉を生み出した。なぜburnがbrandになったか。それはあるものに焼き印を押して、他のものと区別したからである。たとえば焼き印は奴隷に押された。お前は人間だ。でも、他の者とは違う。奴隷なんだ。その識別されたものがbrandである。 今では、これがbraning(ブランディング)という行為になって幅をきかせている。とにかく周りと私は違う。私

          ブランディングに思うこと

          キャパとか考えてる?

          物には容量ってなものがある。車なら軽に4人はいいけれど、10人乗ったらキャパオーバー。法律云々の前に、常識的に分かる話。 兵庫県の竹田城は、「天空の城」ブームで観光客が激増し、土が踏み固められた結果、城のシンボルだった一本松が立ち枯れてしまった。いつのころだったか、テレビが毎日のように竹田城キャンペーンをはっていたことがあって、あぁあれかという印象。 ブナの森で有名な鍋倉山には、樹齢400年の「森姫」と「森太郎」と呼ばれるブナがあった。テレビがこれを紹介すると、愛好家が大

          キャパとか考えてる?

          同じことを繰り返すバカ

          17日土曜日、午前中17km歩いて、その足で車で大和町の吉岡へ向かった。そこで2時間ぐらい郷土史研究の人とみっちり話し、家に帰ってたら、体がぶるぶる震え、風呂に急遽入って、夕方に寝た。翌日は一日中寝込んだ。昨日は、朝に少し頭痛と寒気が残っていたけど、昼にはだいぶ回復したので利府町郷土史会の発表会に出席した。今は完全に戻った。 それもこれも、歩く日の前夜、未明4時ぐらいまで起きていたのが原因。完全な自律神経の不調で、体温コントロールがまひってた。歩いてたときから、体の変調を感

          同じことを繰り返すバカ

          利府町なにやってるの

          馬の背付近に駐車場ができるみたいです。だいぶ削っていて、けっこう大きなものができる印象です。ここにそんなもの作って何になるんでしょう?車で来て、馬の背を歩いたら、お金が落ちるとでも思っているのでしょうか。それともバス観光ですか?やめてくださいよ、マジで。 しかも、ぼくは覚えてますよ、ここ。この切り開かれた一帯というのは、植生が周りのほかのところと一線を画しているところでした。樹木に詳しくない自分だって感覚的にわかるもんです。明らかに種類が違ったし幹も太かった。自然が勝手に作

          利府町なにやってるの

          3月の下見

          tsumikiで出会ったある教員と一緒に、中高生らと一緒にトレイルの体験をすることが決まった。年3回ぐらいの計画で、3月にまず第1回目をやる。先生が塩釜で勤務しているので、コースのどこかに塩釜が入り、かつ利府トレイルの普及につながるようなコースにしたい。今回は、そのコースの下見で、本塩釜駅から松島海岸駅への手作りルートを歩いてきた。 コースの概要 コースの概要は、本塩釜駅から概ね国道45号線を北上し、「馬の背」や「扇谷」といった景勝地を堪能しながら、松島海岸を目指すといっ

          3月の下見

          パドレスの会見

          昨夜一番驚いた。 松っちゃんの英語力… じゃなくて隣のやつ。 ホリ◯じゃねーかよ。 楽天で同期で入った通訳。 1月に電話したときに言ってくれればよかったのに、なんで隠すんや。 しかし、ある意味夢かなったね。 選手の年俸の何%っていう契約かな。 すげーわ。 翻って俺は… お世話になってるところには感謝しかないけど、 端から見れば泥沼であがいてるだけやろな。 あー、苦しい

          パドレスの会見

          利府「なこその関」事務局より

          HPを更新しました。 #9. 蝦夷の地と移民 https://www.rifunakosonoseki.com/9-%E8%9D%A6%E5%A4%B7%E3%81%AE%E5%9C%B0%E3%81%A8%E7%A7%BB%E6%B0%91 #10. 伊治公呰麻呂の反乱https://www.rifunakosonoseki.com/10-%E8%9D%A6%E5%A4%B7%E3%81%AE%E5%9C%B0%E3%81%A8%E7%A7%BB%E6%B0%91

          利府「なこその関」事務局より

          日本人のルーツあれこれ③

          古墳時代のことはよく分かっていない。だからなんとなくの印象で、間違った認識を持ってしまっている人がいる。たとえば、僕が参加している郷土史会で、古墳時代が畿内や九州を中心に展開したように伝える人がいた。もちろん、大きさランキングで言えば、世界でも最大規模の前方後円墳を持つ畿内の優位性は揺るがない。しかし、前方後円墳における数の多さで言えば、千葉を筆頭に関東圏がトップ3を占める。関東圏のトップ3と近畿のトップ3の合計を比較すると、関東の1579に対し、近畿は642、2.5倍ほどの

          日本人のルーツあれこれ③

          日本人のルーツあれこれ②

          そう考えたとき、僕の頭の中に井沢元彦が浮かんできた。井沢は作家らしく、柔軟な思考で日本史を紐解き、アカデミックな世界に新しい風を吹き込んだ(きっと学会からは無視されてるのだろうけど)。逆説の日本史シリーズはあまりにも有名だ。 彼は日本神話の中の「国譲り」のストーリー、つまり日本が国津神の国から高天原の神々が治める国へと転換したストーリーを、大陸の人間(渡来人)が日本を治めるようになった話と読み替えた。そして、これを「第二弥生人が第一弥生人を駆逐した」と解釈した。 この大陸

          日本人のルーツあれこれ②

          日本人のルーツあれこれ①

          先日、遅ればせながらNHKの録画番組を見た。日本人のルーツを、古代人の骨から採取されるDNAをもとに明らかにするという番組だった。ここで初めて分子人類学という学問があることも知った。 日本人のDNAが他のアジアの国の人らと全く異なったDNAの特徴を持っていること自体驚きだったけれど、それより驚いたのは、これまで日本人というのが縄文人と弥生人の二つのDNA型を持ったヒトだと認識されていたものが、実はそれに「古墳人」が加わっているというのが明らかになったことだった。つまり、縄文

          日本人のルーツあれこれ①

          裏金の裏に挨拶があった

          裏金問題を調べてたら、日本の良いとされてる文化が逆に足を引っ張っているんじゃないかとも思えたので、それを書いとく。 そもそもなんで裏金が必要かといえば、やっぱり選挙には金がかかるから。私設秘書を雇うために金がかかる。事務所スタッフを雇うために金がかかる。事務所の家賃も必要だ。普段の政治活動において、広報用にビラを作っておく必要もあるし。とにかく、選挙を戦うためには金が必要だということ。 その中で、まとまった票を獲得するために、有力な議員や会社の経営者を買収するということも

          裏金の裏に挨拶があった

          12月の例会

          最初に、前回話題となった正倉院と正倉の違いについて、事務局長から説明があった。詳細は省くが、正倉院という言葉が、地方官衙の倉庫群にも使える言葉であることを改めて確認できた。今後も、気兼ねなく使おうと思う。 会長の発表は蝦夷の語源について。資料の文面に見られる表現が「〜と考えられる」や疑問文「〜か」で統一されているので、基本的に会長の考えをまとめたものと捉えればいいと思う。語源説①と②については、なぜそれが説得力を持たないのか、今後機会があったら聞きたいと思う。 また一つ付け

          12月の例会