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旅の話

一週間ほど韓国の釜山に行っていました。
旅が得意な私は毎日すこぶるご機嫌でありまして、体調も食欲も申し分なく充実した時間を過ごしました。

旅行をしている間は余計なことを考えなくてすみます。
信号待ちの時などは、いまいち韓国の交通法規が飲み込めないためそろそろ青に変わるだろうかとかこれはしばらく待つ必要があるなといった目算がたたないおかげで、ただ目の前の信号が青に変わるのを待つだけの時間で、文字通りの意味で信号待ちの時間でした。
これはとても楽でした。
日常の雑務というのはどこまでも侵食してくるもので、考える必要のない考え、今に存在しない心配というものをこしらえてそれに追い回されあくせく働いたり笑い話のように人に伝えたりするのです。

人生の選択は常に100%完璧で、いくら後悔しようとその時にはその選択しかできなかったのだ。
自分の身に起こることも完璧で、私に今必要な出来事が起きているのだ。
こういう考えを伝え聞いて、幾分自分の人生を飲みこめるようになりました。
身に起きていることはまだわずかに検討の余地がありますが、自分がやっていることは残念ながらこれ以上ないものでしょう。
そう諦めがつくと、いちいちあれこれ考えず、やるやらないだけの日常になるのではないか。

旅に出ているときは尚更全てがそうで、道を歩く時も何かが起きる時も受け入れ対処する他はありません。
そういった時間は、日常の雑務に脳を使わせている日常よりも自由な感じがします。

今回の旅ではおでん出汁、冷麺についてくる出汁、ふぐ鍋の出汁などが美味でした。

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