チャラ男は女に魔法をかける

さて今日も本業後にタイミーで若い男の子の職場へ。

そこはいつもタイミー2人の募集なので、
いつもどんな人が来るのかドキドキする。

今日のタイミーさんは、学生さんみたいな可愛い女の子だった。初めての子らしい。 
わたしが着いたら早速若い男の子の隣に座っていたので、
今日も彼は彼女を連れてトラックに乗ると見たし、
実際そうだった。

週に1〜2回来ているだけなのに、
わたしはもう常連扱いで、
今日教えてあげてとまで言われる始末。
いつもおかえりと迎えてくれるおじさんもいるし、
もう社員になれとまで言ってくるおじさんもいる。
わたしはここに来すぎてもうあまり女扱いされていないのかもしれない。


わたしは昨日と同じおじさんとトラックに乗って作業。
このおじさん、最初は全然喋らなくてつまらない人かと思っていたけれど、
二人でトラックに乗って話しかけると意外と陽気なおじさんでギャップ萌えした。
タイミーっていろんな人と話せるのが面白い。沼る。


なんとなく、若い男の子には避けられているような気がしたので離れて作業していたけれど、
そんなに作業量もないのでわたしも彼のところに行って手伝わせてもらう。


可愛いタイミーさんに「学生さんですか?」と聞いてみたら、
まさかの3歳下だった。ショック!
でも明るくて話しやすくて、見てるだけで楽しそうな可愛い女の子。
いつもこの子とだったらいいのに。


トラックの荷台でも楽しそうにしていたので、
わたしも可愛い可愛いと言っていたら、
若い男の子はふざけて彼女の肩に手を回して、
「可愛いよ」と言った。
やっぱりチャラいよこの子!!!笑
彼の待受はプリクラの写真になっていた。
なんかそういうの似合うわ。


彼も彼女が同い年とか学生さんに見えたので同じことを言ったらしく、
彼女がごきげんになるのもわかる気がする。
きっと彼女にも可愛いと言って、
さりげなく腕や背中に手を回してお姫様扱いしていたのだろう。
元々明るい子なのかもしれないけれど、
なんか終始嬉しそうな感じだったから、
彼に何をされたのかなんとなく想像がついた。

わたしが初めてここに来た時と同じような扱いだったに違いない。
今日彼が彼女をトラックに乗せたのは、
わたしを避けるためではなく、
ただただ若くて可愛い女の子と話したかったのだろう。

でもそれが全然不快じゃなくて、
むしろこうやって若い男の子と可愛い女の子と一緒に可愛い可愛い言って、
きゃぴきゃぴするのが楽しくてたまらない。
間違いなくわたしは彼に1ミリも妬いていない。


これがチャラ男ワールドなのか?


チャラ男に女の子扱いされるとアラサーでもあんなに舞い上がってしまうのか?
こんなに楽しい気分になるの?
もしかしてホストクラブってこんな感じ?
若くないのに若い女の子に戻ったみたいにきゃぴきゃぴ楽しくなっちゃうのだ。
それは彼女を見ていても思った。
舞い上がってしまうのはわたしだけじゃないようだ。
もしかしたらわたしはすごい男の子と出会ってしまったのかもしれない。
これは未知の世界だ。初めての感情だ。


例えるなら、山本文緒さんの「恋愛中毒」に出てくる創路みたいな存在だ。
あの小説みたいに、女子達と彼に何をされたかキャッキャと話せたらどんなに楽しいだろう。
サイン会にも似ている。
推しに何を言われたか友達と報告し合うような。
「わたしもそれ言われた!!!」ってきゃあきゃあ騒ぐような。
なんかみんなでシェアしたくなる男なのだ。
彼はきっと本命にはならないんだろうな。
彼を本命にしたら、その女子はきっと幸せにはなれない気がする。
だからわたしは水無月にはならない。


これがもし好きな彼だったら、
あの彼がわたしの目の前でわたしより若い女の子の肩に手を回して、
「可愛いよ」なんて言ったら、
わたしはきっとこの世の終わりのような顔をして、
その場で泣いてしまうだろう。

一生のトラウマになるかもしれない。
嫌だ。
彼がそんなことをするのは絶対に嫌だ。
想像しただけでも泣きそうだ。
お願いだからわたし以外の女にそんなことをするな。
(いやお前もされてないからというツッコミ)


やっぱりわたしはここの職場も好きだ。
あのチャラい男の子も、
恋愛感情ではないけど好きだ。

なんか女を一瞬幸せにする男なのだ。


なんなんだろう、これはフェロモンなのか?
初めて見るタイプだからなのか?
独占したいというよりも、手放すのはちょっと惜しいと言うか。
やっぱり募集が出るうちはここに来よう。

通うのは不便だしお給料も死ぬほど安いのにこの会社に何回も来ているのは、
わたしがここに初めて来た時から、
チャラ男の魔法にかかってしまったからなのかもしれない。