ヲタサーの姫にライバル現るの巻

今日も本業後にヲタサーの姫になる現場へ。

ここは女として先の短いアラサー女がちやほやされるラストチャンスの場になるかもしれないのだ。
慎重にメイクして行く。

着いたら社員のおじさんに「おかえり」と言われた。
わたしもついこないだ来た気がしてならない。

初めて会った時にめちゃくちゃ褒めてくれた9歳下の男の子は、
もうあのテンションで接してくれることはないのだけど、
今日初めて正面から見たらちょっとカッコいいかもと思ってしまった。(時差)

わたしはあんな若くてカッコいい男の子に一瞬でも女として見て頂けたのか…?


はは〜と頭を下げたくなる。
初めて来た時は緊張と驚きで全然それどころじゃなかったのだ。
あんな男の子に腰を触られてエスコートされていたのか…。
ババアにとってはセクハラどころかもはや冥土の土産じゃねえか!
ありがたやありがたや。(拝)

しかし仕事の電話の合間に、
一瞬女の声で電話がかかってきて、
彼が「折り返します」と言ってすぐ切ったのをわたしは聞き逃さなかった。
残業なくなったらなくなったで相手してくれる女いっぱいいるんだろうな。
めっちゃ仕事できる子だしコミュ力もあるから浮気も器用にするんだろうな。
わたしももっと若くてもっと人並みに遊んでいればちょっとくらい火遊びしてみたかったかも。
なーんて気持ち悪いババアの独り言。

そして今日はわたしの他に女性のタイミーが来ると聞いた。初めてだ。
変な男のタイミーじゃなくてよかったけれど、どんな女なのかドキドキした。
同年代の女のレビューがあるのは見ていた。
彼女も親切にしてもらったとレビューに書いていて、
その頃はまだ若い男の子がちやほやしてくれていた時期だったので、
彼はきっとわたしの時と同じように、
さり気なく年齢や彼氏の有無を聞いたり、
きれいだの可愛いだの褒めたり、
身体に触れてエスコートしたに違いないと思った。
ホストクラブに通う女の子も、自分がお店に行けない時はこんな気持ちになるのかなと思った。
わたしが座るのはホストクラブのテーブルではなく、トラックの助手席なのだけど。

30代前半なのは同じだ。
でもわたしより若いんだろうか、
わたしより美人なんだろうか、可愛い系だろうか、
旦那や子供はいるんだろうか…
わたしはここでちやほやされていい気になってるけれど、
もっと若くて可愛い子が来たら、
わたしなんて一瞬でババア枠に落ちてしまうんだろうなと心の準備をした。

この前いつもいるタイミーのおじさんにそれとなく「どんな女の人でしたか?」と聞いたら、
「全然覚えてない」と言われた。
もしかしたら美人ではないのかもしれないと少し安心した。


そして彼女が現れた。一応挨拶をする。


…なんかわたしより強そうだ。


体格がいいとかじゃないけれど、
わたしよりも活発そうで力仕事ができそうな人だ。

そしてどう見ても美人ではない。
たぶんだけど、見た目はわたしの方が整っているし、若い男の子も彼女にはかわいいとか言ってないと思う。そう思いたい。


わたしは人見知り過ぎて自分からは話しかけられなかったけれど、向こうからはいろいろ聞かれた。
他の現場はどうとか、ここにはよく来てるんですかとかタイミー同士でよくするやつ。
なんか男社会に来てしまった女同士だからってベタベタするのも嫌かもしれないからあまり話しかけないでおこうと思った。


待機時間に彼女と二人きりになっていろいろ話した。
彼女はたぶんわたしより若い。
一重でツルッとした顔で横澤夏子ほどのブスではないけれど美人でも可愛くもない。
でも肌はわたしよりずっときれいだ。シミもシワもないツヤツヤの肌。ちょっと羨ましい。
そして大きい車に乗っていたからきっと子供のいる主婦なのだろう。

だからわたしみたいにおじさん達にもヘラヘラせず堂々としているのかもしれない。

自称美人の勤労処女とは真逆の人種だ。


若い男の子がわたしよりも彼女と親しげに話していたのもなんかわかる気がした。
彼女はあまり女女していないのだ。
男性からしたら気楽に話せる感じなのかもしれない。
彼女は来週彼が残業する日もいると聞いた。
あの若い男の子は果たしてわたしと彼女のどちらを助手席に乗せるのだろうか。
noteのネタになりそうだ。わくわく。

悪い人ではなさそうだし、わたしも八方美人だからヲタサーの姫感さえ消せばきっと大丈夫だろう。
ここの仕事は一見力仕事のように書いてあるけれど、
実際は待機時間が長くて人も優しくて楽だから、
女からしたら間違いなく穴場なのだ。
他の男性タイミーと話すチャンスを失っているのはもったいない気もするけれど、
良い巣を見つけたメス同士、うまくやっていかなければと思う。