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海に囲まれた校舎 二、三階 私は冗談で、海に”カレイ”が見えると言った(ここで”カレイ”は黒いツルツルのシャチのような大きさたまにそう見えるとうなぎのようなシルエットの大きな海の生物)その冗談をたまたま聞いた先生(ハーフ?イタリア系小柄おじさんハゲニッコリミスタービーンのような)先生が形相を変えてカレイが見えたことに怖がっていたそして探す その日は見つからない 次の日反対側の海 教室の反対側の海から本当にカレイの姿が見えた 怖がる一同 私は昨日は本当は見えてなかった 先生の怖がる表情に少し罪悪感があっただけ 今日は私や周りにも見えるカレイの姿 その瞬間カレイが教室まで登ってきた 教室に入りばたつくカレイ 若い女性の先生 生徒を守ろうとフォークで対抗しようとする 弱すぎてお話にならない 床や掃除道具入れ 一通り戦った(表面を触った)そのあとでカレイは3列目5行の大人しい女生徒 マーキングのような行為 固まる女生徒 覚悟を決めてカレイに飛びつく先生 カレイは言葉が通じる 捕まえた先生が出ていくように言う カレイは先ほどの女生徒に目線を離さない 隙あらば噛みつこうとするカレイ 抑える先生 噛みつきたいなら自分に噛み付くように言う 目の前で噛みつかれる先生 女生徒の目を隠す抱き合う 何分何時間経っただろうか カレイはすでに飛行機のようにハイビスカスへ飛び立った 血で汚れた服や靴はさっぱり洗われ疲労だけが教室を漂っている 噛みつかれた先生 口がない 生徒を守った先生 だが周りの先生の冷たい視線 「もっと良い選択があったはずだ」

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