「見る碁」のススメ(その⑨)

第31回テレビ囲碁アジア選手権

今日、NHK教育で、第31回テレビ囲碁アジア選手権日本大会の特別番組が放映されましたね。
私は所用のため、たった今録画した放送を見ているところです。
私のように録画した番組を見るのを楽しみにしている方もいらっしゃると思うので、対局結果には触れないでおきましょう。

おっと、いきなり仲邑菫さんが、中継で出演してます。
これは、対局を見るどころではないかも。
ああっと、台湾の女流プロである黒嘉嘉さんも、スタジオから生出演とは。
NHKさん、グッジョブ!

さて、テレビ囲碁アジア選手権といえば、日本、中国、韓国のテレビ棋戦の優勝者・準優勝者が出場する棋戦です。
早碁のアジアNo.1、すなわち世界No.1を決める、おなじみの大会ですね。
この大会での日本勢の結果はといえば、2013年の第25回大会で井山裕太先生が優勝、2014年の第26回大会で河野臨先生が準優勝して以降は、優勝・準優勝ともにありません。
2014年以降、ここ5年の実績で見ると、韓国勢が優勝4回、準優勝4回と圧倒的な成績を残しています。
その昔、石田芳夫先生が「早碁が強い者が、本当に囲碁が強い」と発言されたことがありましたが、その理屈から言えば、現時点では韓国が世界の中で一歩抜きんでているといえるでしょうか。

ちなみに、第1回大会から第10回大会の成績を見ると、10回のうち7回は日本勢が優勝しています。
第1回大会が開催された1989年は、ちょうど私が囲碁を始めたころ。
それから30年たって、完全に立場が逆転してしまっています。
ここから日本が巻き返すためには、やはり30年かかるのかもしれませんが、私が生きているうちにもう一度日本が世界のトップに立つところを見たいものです。

【おまけ】
今回、番組で解説を担当されている林漢傑先生ですが、解説がメチャクチャ分かりやすいですね。
林先生のように、アマチュアに分かりやすく、かつ楽しく解説してくれるプロの先生は、本当にありがたいです。
私、一発でファンになってしまいました。

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