囲碁を打てるようになりたいと思ったら(アプリ編・その②)

leela zeroを使ってみよう

プロの碁を並べていたり、自分の碁を振り返ってみる時に、「自分はここに打ちたいんだけど、この手はいい手なのかな?悪い手なのかな?」と悩んでしまうこと、多いですよね。
碁会所などで周りに強い人がいればすぐに聞いてみるのですが、家で勉強している時などはそうもいきません。

そう、そんな時こそ囲碁AIの出番!
というわけで、今日は、フリーの囲碁AIとしてアマチュアだけなくプロの間でも人気の高い、leela zero(リーラ ゼロ)を紹介します。
上級者だけでなく初級者の方も、使いこなせれば、あなたの囲碁ライフがより充実したものになること間違いなしですよ。

ここで、そもそもleela zeroとは何ぞや?ということになるのですが、まずleelaから説明しますね。
leelaは、ベルギーの方が個人で(!)開発した、囲碁AIです。
これだけのものを個人で開発したというのも驚きですが、それをフリーソフトとして公開してしまっているのがすごいですよね。
なんて太っ腹なんでしょう。

さて、leelaは、人間の棋譜から囲碁を勉強しています。
ですので、どうしても人間の癖というか人間の考え方がAIの思考に影響を与えてしまっています。
そこで、「最初からAIだけで囲碁を学習したらどうなるの?」ということで作られたのが、leela zeroというわけです。

leela zeroは、AI同士の対局(これを「自己対局」といいます)を繰り返すことで、囲碁を一から覚え、学習し、今ではプロ棋士でも敵わない存在にまで成長しています。
おそらく、今この時も自己対局により着々と力をつけているのではないでしょうか。
そんなスーパーAIが無料で使えるなんて、本当にありがたい時代になったもの、時代に感謝、技術者の皆様に感謝です。

それでは、さっそくleela zeroを使ってみましょう。
と、ここで注意点が1つあります。
leela zero自体は思考ルーチンのみのプログラムのため、石を置いたり、評価を見たりするプログラムが別途必要になります。
そのプログラムは端末ごと(OSごと?)に異なりますので、ここではWindows、Android、iOSそれぞれのプログラム(アプリ)を紹介しましょう。(Macユーザーの方、すみません。私がMacを持っていないので、ここでは紹介できません。)

【Windowsの場合】
Windowsであれば、lizzieというソフトウェアが有名です。
パソコン初心者だと導入にそこそこ苦労するのですが、色々探した結果素晴らしいサイトを見つけました。
それが、こちら。

このページを見れば、おそらく誰でもleela zeroとlizzieとを使うことができるようになるはずです。
このムスイさんという方のブログは、leela zeroの記事以外にも素晴らしい記事がたくさん掲載されており、本当に勉強になります。
というか、ここさえ見ていれば私のnoteなど見る必要が全くないほど。
大きな声では言えませんが・・・

【Android場合】
スマホの場合には、leela zeroに対応したアプリを探すことになります。
私の見る限りで最も使いやすいと思われるのが、「阿Q囲碁」です。

もう、スマホが手放せませんね。

【iOSの場合】
残念ながら、iOSはAndroidに比べると囲碁のアプリの数がかなり少なく、囲碁ファンにとってはちょっと残念な状況です。
そのような厳しい状況の中ではありますが、私が使っているのがこちらの「囲碁の師匠」です。

注意していただきたいのは、この「囲碁の師匠」は有料(1,200円)だということ。
多少ハードルは上がりますが、囲碁ファンであれば、そしてiOSしか端末がないのであれば、1,200円は安いものだと思います。
実際、私はパソコンとAndroidスマホとiPadの3つの端末を持っているのですが、それでもiPad用に「囲碁の師匠」を購入しています。

いかがでしたでしょうか。
leela zeroが、皆さんの上達の一助となりますように!

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