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気持ちいいお産っていうのがあるらしい⑥

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発泡する愛情

新しい幸福論が更新される予感・・・そう、長男のマルがめちゃくちゃに可愛くなってきたのである。
いや、これまでも可愛かったぜよ?

産後の戸惑いの時期はあったもののこれまでももちろん可愛かったのであるが、この頃マルは2歳。
まだまだ手はかかるんだけど、なんだろう、なんかふと楽に感じることが多くなってきたからかもしれない。言葉の理解なんかもあるんだろう。

その愛情はまさにシャンパンみたいだった。
栓を開けたばかりのシャンパン。ぶくぶくと溢れ出して止まることを知らないあのテンションがぴったりだった。

そんな飲み切ることのないシャンパンをいただきながら、至福を覚えたんだよね。
この一瞬一瞬が愛おしい〜、なんてね。

産後、これまでの自分にいつ戻れるんだろうと想いをはせたり、今までの方法で幸福度を高めようとしてもなんかしっくりきていなかった私にとっては大きな発見だった。

そしてその発見によって私は癒されたと思う。
もしかしたらこの発見の中に新しい幸福論が見出せるのかもしれないなという予感もあったからだ。

この感覚って子を出産した瞬間に、もしくは妊娠した瞬間に持てる人もいるんだろうなぁ〜。いやーすごいよ。
私は大きな声では言えないが2年近くかかったのだから。
一体何が違うのだろう・・・?

そんな新たな幸福論の種に水(シャンパンか)を与えながら過ごしていた次男の妊娠期。
それ以外のことは繰り返しになるが、寝て食べて考えることを先延ばしにしながら過ごすことに専念していた。(その結果体重は18キロ増だったけどね)

いよいよ気持ちいいお産が始まるぞ(たぶん)

2020年4月20日の朝5時。ハッと目が覚めた。
尿意を感じやすい妊娠後期にもなると夜間のトイレなんて慣れっこである。添い寝をしている長男のマルを起こさぬようにゆっくりと起き上がりトイレに向かう。
用を足したのちにまた布団へ戻り再入眠。またハッとする。

これ、陣痛だ・・・!

二度目の陣痛は経験からなのかはっきりとその始まりが理解できた。
とりあえず時間を測る。え、もう10分間隔?二人目ってお産進むの早いっていうしなぁ。

ドキドキしながらも眠れぬ朝方を過ごし、なんとか家族の起床時間を迎えた。まだまだ動けたのでそのまま夫と長男を送り出し、まだ動けたので洗濯を待っている間に掃除機をかけ、そのまま乾燥機を回した。

ここまでテキパキとやれてきたけど、ひと段落して痛みのフェーズが変わった気がしてきたので姉に連絡。
産院から言われていた5分間隔まで待ってたら間に合わないかもよ、との後押しもあり産院に連絡をしてみたところ、とりあえず来てみようかということに。

登録していた陣痛タクシーが到着したところで入院バッグを抱えて乗り込む。雨が降っていた。
止むことなくやってくる痛み。これから起こることを考えると、やっぱりどう考えても怖かった。

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