前回食育の話で、朝ご飯簡単でいいじゃんねえ。という話を書いたんだけど、そんなこと言ってる私はもう何年も朝ご飯は食べていない。
通勤や通学が必要な人は、朝ある程度のカロリーを摂ることが必要だけれど、長いこと在宅フリーランスのライフスタイルだと、朝ご飯を食べたら午前中のポテンシャルがダダ下がりする。
前の夜の食事が少なくて空腹極まりない！　という時以外は、コーヒーだけで１１時まで過ごして、早めの昼食をとる。

「朝ご飯絶対食べろ」とあちこちに書かれるのだけれど、要はその人のライフスタイルと体調に合わせて、一番調子がよい状態でいてよいのではないの、と私などは思う。

えっと、そんな私がですね。
いま、毎朝味噌汁と納豆を食しているのですわ。

なぜ。

理由はあとで書きます。

私は「一汁一菜で何がわるいの？　それで十分ですよ」と言ってくれた土井善晴先生、ほんとありがとう！　大好きだよ！　と思うのだけれど、土井先生が提唱する一汁一菜は、パックごはんとインスタント味噌汁ではない気がする。
先生が提案する一汁一菜の写真は、丁寧にたいたごはん、おいしいお出汁に具沢山の味噌汁で手間がかかっているのがよくわかる。味噌汁ってさあ、準備するの、さほど簡単じゃないと思うのよね、私はね。ごはんも炊くのはそれなりに手間はかかると思ってるの。

でもその手間隙を凌駕するほどの手間隙を食事の準備に求められていて、一汁一菜でいいと言われたらめちゃ救われるという日本のかあちゃんたちを、本気でなでなでしたいと思う。

んなわけなので、味噌汁については、極めようとしていくと「出汁の取り方」「昆布やかつお節の選び方」「味噌の選び方と量」「具材」など、正しさやこだわりを求め出したらキリがないほどの世界が用意されていて、それを語る人も多くて、はて、一汁一菜はパックごはんとインスタント味噌汁でもいいのかしら。どうなのかしら。

さて、そんな私は味噌汁に効用を求めているので、やっぱりインスタントではアカン気がするのだけれど、小鍋で一人分作り出したら、なんかめちゃ効率が悪いと感じたので、いくつかの試行錯誤を繰り返した。
そして今以下に落ち着いた。

① 耐熱の大きいメジャーカップに
　煮干し６匹　出汁昆布３〜４cm(あらかじめ切って缶に入れてある）
　水180cc　を入れてレンジで３分チンする
②レンジから出したら、ここに小分けパックの鰹節少々を加えて、しばし放置する（だいたい５gのパック1/3ぐらいでも十分）
③放置している間に、味噌汁碗に味噌と「味噌汁の具」として売られている乾物のミックス少々を入れる。しめじとかかいわれ大根、お麩とかちょびっと入れることもある。多すぎるとお湯が冷めるのでちょこっとね。
④②の出し汁を茶漉しで濾しながらお椀に入れて少し置き、味噌が溶けたら出来上がり。放置している間に耐熱容器と茶漉しを洗う。

ほぼこれで、「ちゃんと出汁を取った」味噌汁になった。
鍋を使うとつい、野菜を切ったりしてしまい鍋＋まな板＋包丁の洗い物が出る。かといって、顆粒の出汁の素はアミノ酸や塩分が強くて、味噌を溶かしただけの味噌汁の場合は明らかに「おいしくない」と感じてしまう。

以前は出汁パックを使っていたけど、あれはたくさん作る時用で、しかもに出す時間が必要なので朝の1人用には向いていなくて
煮干しと昆布の水出しの作り置きなども試したけど、具材が煮込まれて出る養分のようなものがないインスタント方式の場合は、あっさりしすぎて味が物足りないのだった。

というわけで、「簡単に一人分だけ、おいしい味噌汁を作る方法」として、たどり着いたのが上記なのでした。
あ、味噌もうまいもんを探しておく。まあ、これは「忙しい人用のライフハック」ではなくて、手を抜いて1人でうまいもん食べたい！　というネタなのかなあと思います。家人の分まで作るときは、普通に鍋で作るよ。不思議だけど、そういう時は顆粒だしでも十分おいしくなる。具材とその養分みたいなものが前面に出てくるからだと思う。

私の友人はアメリカに住んでいるんだけど、アメリカ人のおとうちゃんが「味噌汁すばらしい！」ってことで、まとめて作ってポットで冷蔵庫で保存しているそうで、朝はそれを皆レンチンして飲むって。
なんかね、そんなんでいいんだよね。みなそれぞれ、これでいいね！　って場所が見つかれば正解なんてない気がする。

ってなことで、最後になぜ味噌汁なのか、ということなんだけど
それは
なんと

この年になったらいびきをかくようになったようだ！！！！！

という衝撃のファクトによるものです。

ホルモンの関係で、女性ってどこからか、めちゃ激しくいびきをかくようになるらしい。さらに私は甲状腺にちょっとした疾患があるので、それで咽頭部分が腫れて喉が塞がってしまい、いびきになる。
一人暮らしでは気づかなかった＞笑
これは迷惑極まりないので、できることをあれこれやっている。

その中に、朝、味噌汁や納豆を摂取するとよいというのがあるらしい。
イソフラボンは効果を発揮するのに１３時間ぐらいかかるらしく、寝るときに効き目を出したいなら朝ご飯で、ということだそうですよ。

私ね、ほんとは味噌汁って、ぜんぜん好きじゃないんです。

えー！？
（いや、タイトルにすでに書いてあるって＞笑）

たぶん、日常的に塩分の多い食べ物が好きなので（ラーメンとかうどんとか）、ごはんの食事のときにまで、塩分を感じる味噌汁を欲しいと思わないのかもしれない。あとは、外食とかすると本当に塩分が多いおかずばかりなので、味噌汁までいらない、と思っちゃうというか。
最近は家人が好きなのでよく作りますが、1人だったら作らない。

ついでにいうと「白いごはん」ってのもさほど好きでもない。海外に出たら恋しくなるでしょうと言われるけど、恋しくなったことがない。ごめんなさい。いや、謝る部分ではない。好き嫌いはとてもプライベートなことなので、こういう人も少なくはないんじゃないのかしら。

その私がですよ、毎朝飲んでます、味噌汁。
もとがあまり好きじゃないからこそ、おいしくないと続かないので
とりあえずちゃんと出汁を取ってやってるわけです。
シンプルになればなるほど、出汁と味噌が決めてと思いますね、味噌汁。

味噌汁ラブの方々なら、もっとたくさん素敵情報がありそう。私は、とりあえずこんな感じで始めております。あ、使った昆布だけは冷凍を続けていつか昆布の佃煮になる予定。一人分だけだとなかなか貯まらない。
甲状腺異常の人は昆布あまり食べちゃダメなんですけどね。まあでも楽しみです。

さて、肝心の効果はどうなんでしょ。
うーん。

劇的な効果はまだない模様。あと漢方薬も飲んだり、いろいろ頑張っていることはあるのですが、なかなか「治った！」といかないもんだねえ。

これを機会に、味噌汁のうまさに目覚める！　ということがあれば、それもまた「効果あり」となるのかもしれません。

今日はそんなお話でした。