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カリンバケース作り紆余曲折 その2

[木製カリンバケースを作ってみた]

「カリンバケース作り紆余曲折 その1」の続編、「その2」として完成したケースは、こんな感じだ。

自作のカリンバ木製ケース

[作製するにあたって]

身内の家具職人にこんなの作りたいんだけどって相談したら、5mmの厚みの木で作ればいい、という大雑把なアドバイスをもらったので、近所のホームセンターで6mm厚さのカルファタ材(5mmは無かった)を購入した。
板を45度にカット出来るトリマーやソーガイドがあれば、継ぎ目が見えないケースが作れるけど、今回は工具を新たに購入せず、ノコギリとやすりとカッターナイフ、木工用ボンド、それに仕上げのオイルだけを使用した。

[作成手順メモ]

① カリンバの大きさに合わせて簡単な設計図を作成し、カットする板のサイズを確定する。 ※やすりをかけると小さくなるので少し大きいサイズにする。
② 側板:(4枚)、底板と蓋板:(2枚)後で外寸に合わせて切り落とすので大きめ、ずれどめ:(1枚)側板内寸に合わせてロの字型、計7枚をカットし、切断面にやすりをかける。
③ 木工用ボンドで側板4枚を貼り合わせる。
④ 底板の中心に(周囲がはみ出るように)、側板を木工用ボンドで接着し、側板からはみ出る底板をカットする。
⑤ 演奏時に親指を添える位置、両端のキーを弾くためのスペースを考えて側板をカットし、カリンバのサウンドホールに合わせて側板と底板に穴を開け、やすりで表面を整える。(穴開けはカッターナイフ使用した)
⑥ 蓋板とずれどめを木工用ボンドで接着する。
⑦側板と蓋の噛み合わせ、カリンバを入れた時のフィット感を調整しながら、蓋の内側をやすりで整える。
⑧ 蓋をはめた状態で、側板からはみ出る蓋板をカットする。
⑨ ヤスリで全体の表面を滑らかにする。
⑩仕上げに、オイルを重ね塗りし乾かす。

[⑤⑦の調整について]参考写真

写真の左上から順に、(1)側面の親指用スペース&蓋のキーに合わせた窪み(2)サウンドホール(3)調整した蓋のずれどめ(4)親指を添えた感じ

微調整

[実際に使ってみた感想]

・良い点
しっかりやすりをかけたので、手触りがスベスベで滑らかだ。
オイルを塗ることで、木に手の皮脂を吸い取られるのを防ぎ、色が艶やかな薄茶になって美しい(自己満足)。
ケースに入れたまま演奏すると、サイズが一回り大きくなるので持ち易く演奏し易い。

・残念な点
ケースの厚み分嵩張って重くなるので、持ち運びに向かない。
蓋が外れ易い。ゴムで固定することにしたが、ワンタッチで開け閉め固定ができると便利だ。
ケースとカリンバが共鳴し合い、特定の音を弾くとビリビリと音が出る。

[結論としては]

出来栄えは満足で演奏もしやすいが、持ち運びには不便なため、自宅用に特化した癒しケースとなりそうだ。
据え置き用ケースとして共鳴を解決できないかは、要検討だ。
また、こんな稚拙な作品を見せるのは恥ずかしいが、件の家具職人に相談するのもありかもしれない。

[後日談]

この木製ケースが完成した時は「コレで完璧!」と思ったけど、持ち運び用ケースが欲しくて、また懲りずに改良型を作成した。今のところ、後継の極薄ケースで落ち着いている。後継ケースの詳細は、後日「その3」で紹介したい。


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