土壇場でドキドキさせられた次女の高校受験を終えて

先日次女の高校受験が終わった。
受験前は「(勉強)やってる?」って聞くと「やってないわけじゃない」とか、ごにょごにょと返答していた彼女。
幸い滑り止めも無事合格し、本命も自己採点でまあ大丈夫かもと目処がついた。なので、反発されるかなと思いつつ、「今だから笑って言えるけど、あんた受験勉強らしい勉強しなかったよね」と言ってみたら、「うん」と即答されて呆れてしまった。

ウチの(私の)教育方針は一般的な家庭とはかなり違うと思う。
本人のやりたい事を優先して応援する。塾は行きたいといえば援助するが、できることなら行かせたくない。無理せず本人の能力に合った進路選択で良い。勉強より趣味重視。テスト前でもお稽古事は休ませない。「勉強しなさい」とは言わない。
そのため、幼少の頃から本人の気の向くままちょっと変わったお稽古事をしていたし、中2の終わりから新たなお稽古事始め、さらに中3秋から違う新たなお稽古事に切り替えた。

長女の影響で年中くらいから通信教育をしていたものの、小学中学年頃から全く開かず解かず添削問題も溜まる一方。彼女には通信教育は合わないと判断して小5で退会した。それ以降は独学である。
中学生になってからは、部活とお稽古三昧でかなりのハードスケジュールだったと思う。定期テストも2〜3日前からやっと取り組む感じで、三者懇談でも「テスト勉強を始めるのが遅い」と指摘はされたが、そこそこの結果を出すので、問題視されるどころか「忙しいからこそ集中して勉強出来ている」と褒められる。本当は先生から叱咤して欲しいんだが、地頭が良いからやれば出来るんだろうと親も楽観視。ところが中3になってもテスト直前しか勉強しない。やれば出来るはず?なのにしない。
「受験直前であたふたしないために模試だけは受けておいた方が良い」と言う私の助言を受けて、中3になってから時々模試を受験するものの、趣味に没頭。どう見ても、寝るか、SNSを見るか、パソコンで何やら作業したり、歌って、踊ってばかり。夏休みになって、塾に行ってなかった周りの友だちまでもが塾に行き始めて、ちょっと気になって体験受講をするも、「自分で出来るから必要ない」と断る。「そう、やれば自分で出来るけど、キミはやれてないよね」と心の中でぼやく私。でも、本人の意思尊重なので、どうぞお好きなようにと放置。
幸い受験希望校は本人の学力に見合ったレベルだったので、まあなんとかなるでしょ、と親も余裕で構えていた。

ところが、だ。冬の最終の希望校決定時にハイレベル校を本命に変更すると言い出した。担任の先生には「実力不足だから本気で勉強しないと」と言われる。コレで本気で勉強し始めるかと親は期待。でも、期待はすぐに裏切られる。「勉強しなさい」とは言わない方針なので、「やるべきことを考えてやりなさい」とやんわりと声がけするも、暖簾に腕押し。もうこうなったら、流石に滑り止めがダメだったら血相を変えて勉強するかな、と、滑り止め校全て不合格になってしまえ、と普通の親ではあり得ないことを願い始める始末(笑)。

結局、滑り止めも本命も2週間前くらいから過去問と予想問題集を解いていたくらい。しかもその期間は「ヤバい」とか、「点数取れん」とか、「何すればいい?」とあまりよろしくない精神状態。もう親としては今さら過去の不勉強を責めても仕方ないので、「苦手を減らして一点でも上げるようにしなさい」と言うのみ。彼女の精神状態に自分まで侵されたくなかったので、すべては本人の責任と客観視して本命は無理と見限り諦めていた、つもりだった。どこかで期待しつつダメだった時の為に自分に言い聞かせていたんだと思う。本命の筆記試験の後、「自己採点して大丈夫そう」と言う彼女にどれだけホッとしたことか。
合格発表はまだだけど、この解放感。無事終わりそうで良かった。

思えば、中学校受験の時も、出願受付終了間際に受験を思い立ち、1週間前から過去問解いて、筆記試験合格したっけ。彼女を見ていると、受験に向けて塾に熱心に通わせるのはバカバカしい。
振り返ってみれば、幼少の時からの環境づくりは間違っていなかったかもと思う。幼稚園入園前に早めに文字を教えさせ、一人で読書をさせたり(読み聞かせはほとんどしなかった)、ホワイドボードを利用してかな付き漢字を多用したメッセージを書きまくっていたこと。そろばんを小学低学年から触らせたこと。幼稚園在園中から英検に挑戦させたこと。小学生低学年からパソコンを触らせたこと。複数のお稽古事の経験。友達と2人で新幹線に乗ったこと。とにかく、興味を持つように親の誘導も少し入りつつ、彼女の好奇心を大切にしてきたこと。自分が考えて決めていくことは、良い経験になっていると思う。無駄なくらい自分に自信を持つことが出来ているようだ。

さて、大学受験は流石にそう順調にはいかないだろう。どうするかな。
まあ、まずは我慢していたお稽古事を増やしたいようだ(笑)

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